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第5回チャンピオン大会

2003.3.27

 先週の土曜日22日、『爆笑オンエアバトル』(NHK総合/24:10〜25:40)を見た。

当初の予定では23:30からの放送だったのでその時刻にチャンネルを合わせてみたところ、カタールのアズサイリア(またはアッサイリア)基地にある前線司令部における米中央軍フランクス司令官の記者会見の模様を生中継していた。50分に及んだ会見の最後のほうで、「意外だったこと驚いたことはありますか?」との質問にフランクス司令官は、「妻からの誕生日おめでとうメッセージが私のコンソールに届いていたことが一番驚いたことで、戦況に関しては何ら驚くべきことはない」と応えていた。余裕か矜持か、それともハッタリか。

 この日の放送は、“第5回チャンピオン大会”。2回にわたって行われた準決勝を勝ち抜いた10組が第4代チャンピオン・ハリガネロックに挑む。挑戦者10組は、アンタッチャブルビッキーズアンジャッシュスピードワゴンチュートリアルテツandトモ$10ユリオカ超特Qチャイルドマシーンブラザース(出演順)。

 結果は下表のようになった。

得点は1090キロバトルが満点。審査員1人は5.45キロバトルが持点。
順位 年間順位 得点 演者 まる三のコメント
1 2 850 アンジャッシュ コント。毎回そうだけれど――お互いが違うことについてしゃべっているのだけれど妙に噛みあってしまう――ネタがよく練れていると思う。
2 3 818 アンタッチャブル ツッコミ担当の柴田が僕は好きなのだ。だんだんとキレていく様が好きだったりする。
3 17 768 $10テンダラー 「すいません。いや、スイマスイマセン」を執拗に繰り返すのは“笑いの理論”である。良い意味で耳に残った。
4 14 762 テツandトモ 新曲(?)『必ず居るんだよね』と「♪なんでだろ〜」の外国語バージョン(たとえば英語の“I wonder why”)を披露。着実に面白い。
5 9 746 ユリオカ超特Q 素人さんから送られてくるハガキに書いてあるという様々なペンネームを紹介するというネタ。手書きの拡大コピーであったほうがbetterとみた(自分で作ったペンネームだったとしても)。
6 4代目
champ
714 ハリガネロック “壁”かなぁ。好きなコンビではないけれど面白くないわけではない<微妙。
7 8 658 ブラザース 余裕がないのかなぁ。ネタ通りにやっているだけで、(まだ)アドリブが利かないコンビのようだ。
8 14 576 ビッキーズ “飴チャン”を配るのとボケ役のハッピ姿は定着してきたのではないでしょうか。これまた着実。
9 13 514 チュートリアル 変なキャラクターが出てくるコントっていうのが良くあるのだけれど、どうにも好きになれないまる三であった。
10 12 470 スピードワゴン ツッコミの井戸田潤さんは僕のお気に入り。僕の中では、アンタッチャブル柴田と双璧をなしている。
11 16 462 チャイルドマシーン 「こんなドラマがあったら……」というネタをボケ役が淡々と喋っていく。ツッコミ役の存在意義はどこに?
まる三的には)スピードワゴンの下位が意外だっただけで、それ以外は順当だった。特に上位2組(アンジャッシュとアンタッチャブル)はもっともっとブレークする可能性があると思うんだけどなぁ。

第4回チャンピオン大会についてはこちら

「日本のお笑いを作るのは、情熱を燃やし続ける皆さん、会場の皆さん、そして、テレビの前のア・ナ・タ・た・ち・どぇす」という決め台詞は、伊藤雄彦アナ森下和哉アナ高山哲哉アナと引き継いできたわけですけれど、最初に考えた伊藤アナはやっぱり大したもんだと思いますです。