2003.4.16
先日NHKハイビジョンの実験的な放送に好印象を持ったという話を書いた。今日はその続き(のようなもの)。
主音声で応援放送も良いし、(フジテレビがときたまやるように)副音声で娯楽性の高い放送をするのも良いと思うけれど、主音声は中立を旨とした実況で、副音声は球場の音のみというのが良いと、まる三は思っているのだ。
実は前々から不思議に思っているのが野球中継のステレオ放送。野球中継の映像は、バックスクリーンからだったり一塁側からだったり三塁側からだったりバックネット裏からだったりと、いろいろと変わる。
サッカーやラグビーやアメフトだとほぼメインスタンドからの映像だけで、そのほか――ゴール裏やバックスタンドからの映像――はスローVTR再生に限られる(メイン/バックを頻繁に変えられたら混乱すること必至)。したがってステレオ放送にしても、ある程度意味はあると思うけれど……。
だから、ステレオ放送よりも音声多重放送を活かしたほうがいいんじゃないかな(誰でもが音声多重放送を享受できるわけではないんだけれど)。
もっと言えば、ラジオとの共同作業はできないのだろうか? どういうことかというと、たとえばプロ野球 横浜×ヤクルト戦をテレビ中継するとき(こういう対戦カードを放送する局が少ないのがそもそも問題とは言えるけれど、とりあえずそれは措いておく)、前述したように主音声では中立の――言い換えればどちらのファンでもない単なるプロ野球好きが聞いて楽しい――実況をし、副音声では球場音声のみを流す。で、どちらかのファンはラジオを聴くのだ。
横浜の親会社であるTBSは徹底的に横浜寄りの実況をすればいいし、スワローズの20%の株を持っているフジテレビの筆頭株主であるニッポン放送は徹底的にヤクルト寄りの実況をすればいい(スワローズの残り80%はヤクルト本社が持っている)。たとえば横浜がサヨナラ勝ちをしたら、1分後にはニッポン放送の中継は終了していいし、TBSラジオはヒーローインタビューまでえんえんと中継していてよいと思う。
今回の案は、プロ野球に限らず(チームが対戦する)スポーツ中継全般に希望することだけだけれど、理想論過ぎますかね?
プロ野球でこれを実現するためには もっと本拠地をバラケさせないといけないので、まずはサッカーJリーグで実現できませんかね。鹿島アントラーズが敵地に乗り込むときには、茨城放送がアナウンサーと解説者と技術陣を派遣すればいいだけ^_^;なんですけどね。