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三行書評 第101回

2003.5.26

また、再インストールしてまして、3日も休んでしまいました。
外付けハードディスクケース用に120GBの3.5インチHDDを購入しました。プラッタ1枚当り60GBを超える場合にはドライバを更新しなければいけないことになかなか気づかず、少々焦りました。
ついでに^_^;本体のHDDもキレイにしたくなって再インストールもやってしまいました。

 五つ星が満点。

西山賢一
『左右学への招待』
(風濤社ISBN4-89219-140-X)
お薦め度
あらまし 「左」と「右」について様々な視点から研究してみようという提案。
コメント 収録されている話し合いを読むと、知識(雑学?)は豊富だけれども論理性に欠けるかなぁなんて思った(それともブレーンストーミングを第三者として読むとこんなものなのかなぁ)。「学」を創始するなら、大切なのは知識じゃなくて論理性だろう。
春日武彦
『心の闇に魔物は棲むか異常犯罪の解剖学
(大和書房ISBN4-479-39046-4)
お薦め度 ★★★★
あらまし 《「常識レベルでは説明のつかないようなおぞましい犯罪」に対して精神医学はどのようにかかわるべきか、またどのように精神医学の観点から理解が及ぶものなのか》についての、精神科医である著者の考察。
コメント いろんなことが起こりうるんだなぁと思った。テレビや週刊誌などに載る「まことしやか」な推理をメッタ斬りにするところなぞ小気味いい。
ジョン=グリビン
『ニュートリノは何処へ?』
(樺沢宇紀/シュプリンガー=フェアラーク東京ISBN4-431-70992-4)
お薦め度 ★★★★
あらまし 《地球近辺の話題から始まり、太陽の活動と太陽ニュートリノ問題、超新星観測、銀河形成の理論、さらには極致・極大の尺度における時空のさまざまな性質、インフレーション宇宙論から無数の宇宙を擁する「コスモス」の描像に至るまで》の17篇の科学エッセイ。
コメント ある程度の詳しさと平明さを兼ね備えた良書だと思う。

 おまけ。最後まで読めなかった2冊です。

アレクサンダー=コーン
『科学の罠』
(酒井シヅ・三浦雅弘/工作舎ISBN4-87502-168-2)
お薦め度 (未了)
あらまし 科学研究の場で起こる倫理違反――捏造・剽窃・隠匿・研究費の不正使用など――の顛末を描く。
コメント 細かな事例がえんえんと続くので飽きてしまった^_^;。
安達恒雄
『フェルマーの大定理が解けた!』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257074-2)
お薦め度 (未了)
あらまし フェルマー(1601〜1665)が本の余白に書いた「nが2より大きい自然数であれば、xn+yn=znという方程式は自然数解を持たない」という命題が、1994年についに証明された。350年にわたる数学者たちの足跡をたどる。
コメント 《数論を専攻する学生以外は、数式にとらわれず読まれるようお勧めする。》とのことであるが、やはり理解できない数式がたくさんたくさん出てくる文章を読み続けるのはちょっとツライ。