←前回 次回→ ?今月の目次 ジャンル別一覧  ご意見ご感想はこちらから

三行書評 第107回

2003.7.7

 五つ星が満点。

鈴木光太郎
『錯覚のワンダーランド』
(関東出版社)
お薦め度 ★★★
あらまし 目の錯覚(錯視)について、なぜそうなるのかにも踏み込んだ本。
コメント 錯覚は心理学の守備範囲なんですね。わかっていない部分も多いらしいけれども、生物学者や脳の専門家は乗り出してこないのでしょうか。
椎名誠ほか
『新これもおとこのじんせいだ!』
(本の雑誌社ISBN4-86011-019-6)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 椎名誠・沢野ひとし・木村晋介・中村征夫・かなざわいっせい・太田篤哉・目黒考二の7名が、好きな場所・恐怖または恐怖症・得意料理・学校時代の思い出・ジンクスまたは縁起かつぎ・叶わなかった夢についてのエッセイ集。
コメント 木村晋介さんの文章というのはなかなか面白いなぁ。「叶わなかった夢」について書いた「父としての野望」は最高だった。
AERAムック
『歌舞伎がわかる。』
(朝日新聞社ISBN4-02-274137-6)
お薦め度 ★★★★
あらまし 「○○がわかる。」シリーズの一冊。
コメント 今年は江戸開府400年であるとともに歌舞伎創始(出雲阿国が京都で踊り始めてから)400年でもあるのだそうだ。「歌舞伎を楽しく観るためのブックガイド50」は役に立つかも。
ところどころに「名セリフ」に関するコラムがあるのだけれど、「首が飛んでも歩いてみせるわァ」(民谷伊右衛門・東海道四谷怪談)がまる三のベストです。
ニュートンムック
『改訂版銀河大紀行』
(ニュートンプレスISBN4-315-51683-X)
お薦め度 ★★★★
あらまし 写真やイラストを満載して、宇宙のあちこちへ案内してくれる。
コメント 写真およびイラストが素晴らしく、思わず見とれてしまう。いいなぁ。
石田雄太
『イチローイズム』
(集英社ISBN4-08-780375-9)
お薦め度 ★★★★
あらまし 『週刊プレイボーイ』に連載された、イチローインタビュー再構成記事(だいたい2002年分)。
コメント イチローの場合、試合後のインタビューの生映像を見れないのが松井と違うところだけれども、マスコミには応えなくてもジャーナリストには応えているようだ。それはともかく、イチローが目指している、あるいは現に今実行している"高み"に驚かされる。