2003.11.22
先週はちょっとミソをつけてしまった『にんげんドキュメント』(NHK総合/金23:00〜23:45)だが、21日の放送は見応えがあった。野村萬斎(37歳)の長男・裕基(3歳)の初舞台『靱猿』までの日々を追ったドキュメンタリーである。
1999年9月(だったと思うのだけれども)、野村萬斎さんが『課外授業 ようこそ先輩』に出演したことがある。卒業生が母校を訪れて後輩たちに授業を行う番組で、《「何もないところから個性を伸ばすには限界がある。個性を伸ばす方法論として『型』がある」世代を超えた人気を誇る狂言師・野村萬斎氏が、狂言の演技のポイントである「型」を子供たちに教え》たことがある(発売されたビデオの惹句から)。
その時に印象的だったのは、だらだらしていた後輩(小学生)たちを叱り飛ばしたシーンだった。「あんなにきっちりと叱れる人はめったに居ないよなぁ」と思ったことを憶えている。
21日の番組でも、3歳の長男を叱り倒して^_^;いた。父(裕基君からすると祖父)である野村万作さん(72歳)と比べれば厳しすぎるのかも知れないけれど、きっちり叱っていた。
平成の世にあってあんなに叱れる人はいないよ、たぶん。
【2003年11月23日追記】
『にんげんドキュメント』は翌週の土曜日午前10時から再放送されています。したがって今回の放送も、11月29日10時からNHK総合で再放送されます。