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三行書評 第135回

2004.2.2

 五つ星が満点。

石川好
『ストロベリー・ロード』
(早川書房ISBN4-15-203350-9,ISBN4-15-203351-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 1965年春、高校を卒業したばかりの著者は長兄を頼って渡米する。カリフォルニアのイチゴ畑で、メキシコからの密入国者とともに働きながら繰り広げた思索の記録。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
コメント 誤解を恐れずに言えば、帰国後に慶應大学法学部に入学するほどの知識人がアメリカの底辺で働いた記録という点が珍しいと思う(と、これは上野千鶴子さんの受け売りだけど)。
石川好
『ストロベリー・ボーイ』
(文藝春秋ISBN4-16-344290-1)
お薦め度 ★★★★
あらまし 「ストロベリー・ロードPART2」という副題どおり、続きである。前作は、渡米後長兄が結婚するまでの2年余り、こちらはその後の2年弱についての記録。
コメント こちらの方が思索度合いが濃いようで、これまた興味深い。