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『ロード=オブ=ザ=リング/王の帰還』を観てきた

2004.3.9

 ピーター=ジャクソン監督作品『ロード=オブ=ザ=リング/王の帰還』を観てきた。

 精魂を込めて丁寧に作っているから決して駄作とは言えないのだけれども、まる三にとっては退屈でした。

 2002年アカデミー賞授賞式の司会をした司会のウーピー=ゴールドバーグが、開口一番「私も『ロード=オブ=ザ=リング』に出たかったんだけど、この映画には黒人が出てこないからしょうがない」旨の発言をした。言われてみれば、この映画には有色人種が出てこない。善玉はみんな白人で、悪玉はみんな異形の者なんである。

 そんな白人至上主義的なストーリーに――それは原作がそうなんだろうけれど――第一作「旅の仲間」から辟易していたのである。

 王(たち)が兵を鼓舞するために叫ぶ演説には涙がちょちょぎれたし、映像的には相変わらず素晴らしいのだけれど、飽きてしまったなぁというのがまる三の正直な感想でした。

平日午後の上映にもかかわらず、数多くの観客といっしょに観ることができた。県立高校の入試が行われていたようだ。
前列に座っていた女性二人組(推定年齢20歳)は、ゴラムを見て「未熟児みたい」とか「これ絶対助かるはずだよ」とか「キモ〜い」とか言っていて新鮮(?)だった。でも、友だちには「良かったー」って言っているはずだ。間違いない©長井秀和。

『ロード=オブ=ザ=リング』公式サイト
(やたらと音がします)
二作目「二つの塔」の感想はこちら