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『ロード=オブ=ザ=リング/二つの塔』を観てきた

2003.2.25

 ピーター=ジャクソン監督作品『ロード=オブ=ザ=リング/二つの塔』を観てきた。

 指輪を捨てるために出発した9人が、3人+2人+2人に分かれているせいもあるのかもしれないけれど、逸話エピソードてんこ盛りである。いろいろな登場人物が次から次へと様々な出来事を体験する。途中で小用を足したくなってしまったまる三は、時機を図るのが大変だった。けっきょく思い切ってお手洗いに立ったのだが、そのせいで一つか二つ逸話を見逃していると思う。

 最後の50分ほどは戦闘シーンが主になるのだけれど、ここが良かったなぁ。第1作を観たときは、なんでもかんでも映像化されると見る側の想像力が入り込む余地がなくなっちゃうんだよなぁなんていう贅沢な不満を書いたのだけれど、今回は想像を絶する映像だった。源義経の“鵯越ひよどりごえの逆落とし”っていうのはこうだったのかなぁとか、ダムが決壊したらこうなるよなぁと思った(見ればすぐわかります)。
おすぎさんによるとエキストラ2万人を使ったうえでSFX処理をしているのでモノスゴイ映像なのだ。

 第1作目では日本語吹替え版と字幕スーパー版と比べると人物描写がまるで異なり、字幕スーパー版では人物が薄っぺらだと評判が悪かった日本語字幕(戸田奈津子さん)も、田中明子さん――原作である『指輪物語』(評論社刊)の翻訳者の1人――がまず台詞を全訳し、それを戸田奈津子さんが字幕化。字幕原稿を田中明子さんが確認し、さらに英訳した字幕原稿を製作会社(ニューライン=シネマ)もチェックするという念の入れようである。

『ロード=オブ=ザ=リング』公式サイト
(やたらと音がします)

三作目「王の帰還」の感想はこちら
一作目「旅の仲間」の感想はこちら