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三行書評 第153回

2004.6.21

 五つ星が満点。

伊東一雄
『メジャーリーグこそ我が人生』
発行産経新聞ニュースサービス/発売扶桑社ISBN4-594-04117-5)
お薦め度 ★★★★
あらまし 《(東京)オリンピックまであと八十四日》なんていう1964年から《シアトルに、開閉式屋根付き球場が誕生した(註・セイフコフィールドのこと)》なんていう1999年まで、パンチョ伊東こと伊東一雄さんがサンケイスポーツ紙上に書いた「土曜球話」「ウィークリー球談」「パンチョ メジャーをいく」の集大成。
コメント インターネットもなく衛星中継もやっていなかった時代から、どうしてこんなに詳しいのかと思ったら、FEN(現AFN)を聴いていたのだそうだ。
宗教民族研究所編著
『ニッポン神さま図鑑』
(はまの出版ISBN4-89361-205-0)
お薦め度 ★★
あらまし 《イワシの頭、お地蔵さまから、/不動明王、天照大神まで、/その素性、履歴を/総ざらい――――》(表紙から)。
コメント 僕に予備知識が足らないせいで、充分理解できなかった。
綱島理友
『全日本なんでか大疑問調査団』
(講談社文庫ISBN4-06-263424-4)
お薦め度 ★★★★
あらまし 東京ドームの清掃とかラムネ瓶の製造とか尾行術とか電車の引越しとか、世の中のちょっとした疑問の調査報告。
綱島理友
『全日本荒唐無稽観光団』
(講談社文庫ISBN4-06-263033-8)
お薦め度 ★★★★
あらまし 好奇心だけを唯一の拠り所として日本全国の気になるところを旅したルポ。たとえば、げろ・おおぼけ・ごめん・なんじゃい・のぞきといった地名だけで行き先を決めたり、地下鉄・刑事・寄生虫などの博物館を訪問したり。
綱島理友
『全日本お瑣末探偵団』
(講談社文庫ISBN4-06-263385-X)
お薦め度 ★★★★
あらまし 日常観察・子供時代・スポーツ・アニメ・ファッションというカテゴリーで送るコラム100連発。
綱島理友
『街のイマイチ君』
(講談社文庫ISBN4-06-263501-1)
お薦め度 ★★★★
あらまし 《どうも調子がはずれてる、イマイチって感じのモノありますね。喫茶店の名前で珈琲野郎、スナックでギロチンなんてのもある。一髪いっぱつやらせろ!と窓ガラスで宣伝する床屋や建物でアクメ貿易ビル。(中略)街のへんちくりん大集合!》(裏表紙から)。
コメント まとめて読んでみての感想としては、執着心を取り除いた泉麻人あるいは面白がることを時として忘れるみうらじゅんという印象だった。なので★を一つ減じたけれども、ちょっと厳しかったかな。充分に面白いです。