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三行書評 第160回

2004.8.9

 五つ星が満点。

歴史探検隊
『日本はじめて物語』
(文春文庫ISBN4-16-721764-3)
お薦め度 ★★★★
あらまし 国際結婚第1号やハネムーン第1号など、《日本史上初めての事件や物事の面白エピソード166編を収録》した本。歴史探検隊とは、《女性を中心とした、好奇心旺盛な歴史好きのグループ》とのこと。
コメント ♪クルクルパピンチョパペッピポ ヒヤヒヤドキンチョのモ〜グタン<分ります^_^;?
谷川健一・中瀬喜陽なかせ ひさはる・南方文枝
『素顔の南方熊楠みなかた くまぐす
(朝日文庫ISBN4-02-261038-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 生物学者・人類学者・民俗学者として活躍した"知の巨人"南方熊楠。長女の文枝さんなどへのインタビューを通して、人物像をあぶりだす。
コメント だいぶ前から、南方熊楠・柳田國男・河口慧海という三名が気になっている。三人とも巨人なのでなかなか手を出せないでいる。
荒俣宏
『荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産』
(集英社ISBN4-08-780339-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし ネッシー探検隊・オリバー君・ナスカの地上絵・死海文書・トリノの聖骸布・ツチノコ・陸軍登戸研究所など、荒俣氏が32のミステリー遺産を選定したガイドブック。
コメント 不思議を面白がるだけでなく、事実を突き止めようとする姿勢が嬉しい。
荒俣宏
『TV博物誌』
(小学館ISBN4-09-348001-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 栗田稔氏(“日本のテレビの父”高柳健次郎のもとでテレビ技術開発に従事)綱島毅氏(電波監理委員会委員長)井原高忠氏(『ゲバゲバ90分』『11PM』)横沢彪氏(『笑っていいとも』『オレたちひょうきん族』)などへのインタビューを通して日本のテレビの変遷をたどる。
コメント NHKを差し置いて日本テレビだけに免許が出された理由とか「バミテープ」の語源とか、裏話満載。
引田惣彌
『全記録テレビ視聴率50年戦争』
(講談社ISBN4-06-21222-7)
お薦め度 ★★★
あらまし ビデオリサーチ社の調査結果が残っている一九六三年以降について、各年ごとのベスト20を示した上で番組や世相に触れる。番組・人名・事項・図表索引付。
コメント 荒俣氏の著作の直後でなければもっと評価が高かったかも。データが多く収められているのはありがたい。