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三行書評 第166回

2004.9.20

 五つ星が満点。

水野貴明
『Googleの謎』
(ソーテックISBN4-88166-395-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし インターネットを辞典代わりに使いたい人のために、検索エンジンGoogleの、データベース構築技術・さまざまな検索法・キーワード選定のヒント・カスタマイズ・トリビアなどを詳説。
コメント Larry PageさんとSergey Brinさん(検索エンジンGoogleの創業者)は偉い。技術も遊び心も一流だ。ヤフーやMSNでネット検索をしている皆さん。ためしにGoogleを使ってみてください。本書を読まなくてもGoogleは直感的に使えるけれども、読めばあなたの“検索力”がさらにアップすること間違いなし。Googleとの抱き合わせでぐりぐりの◎。
奥田英朗
『空中ブランコ』
(文藝春秋ISBN4-16-322870-5)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 麻布学院大学時代は《医学部の厄災と言われ》、医師国家試験に通ったときには《フリーメーソンの関与説》が囁かれ、日本医師会の有力者の父の病院で小児科医をつとめたときには患者の子供と同じレベルで喧嘩をしたため転科したという経歴を持つ精神科医・伊良部一郎リターンズ。第131回(2004年度上半期)直木賞受賞作。
コメント 『イン・ザ・プール』に続いて映画化のときの配役を勝手に考えた。山下公平は筧利夫さん、猪野誠司は柳葉敏郎さん、池山達郎は香川照之さん、星山愛子は菅野美穂さん。坂東真一が決まらない。ちなみに香川さんは伊良部一郎でもいけるかも(体型が違うのだけれど)。
福江純
『アインシュタインの宿題』
(大和書房ISBN4-479-39079-0)
お薦め度 ★★★
あらまし 複雑な数式ではなくて考え方の変革について説明することで、相対論や量子論を解説する。縦書きです。
コメント これ一冊で相対論を把握するのは無理かも。講談社ブルーバックスあたりの入門書で ある程度把握してから、エッセイとして読むと面白いかもしれない。