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プロ野球の将来

2004.9.23

 報道によると、この週末(25日26日)のプロ野球ストは避けられそうとのことである。観戦を計画している人たちにとってはご同慶の至りである。

 ところで最近の報道を見ていると、ストライキを行うのか否かが焦点になっており、選手会の要求項目とか球団側の提示とかが細かく報道されている。

それでいいのか?

 イヤそれは大切なことだと思うけれども、根本的には“構造的な赤字体質”をなんとかしないと――新規参入を認めたところで――第二第三のバファローズが出てくると事は間違いない©長井秀和 と思う。

構造的な赤字体質”っていうのは――

  1. 読売には(1億円/1試合として)70億円、読売以外のセ=リーグ5球団には14億円の放送権収入があるけれども、パ=リーグ6球団にはほとんど放送権収入が無い(中継が行われず単価も安い)。
  2. 球団収入と不釣合いな年俸の高騰。
  3. FA選手を獲得した場合、年俸の1.5倍の補償金を支払わなければならない。
  4. 自由獲得枠(逆指名)のために“栄養費”を用意する球団もある。

 といったことのこと。コイツらをなんとかしないとプロ野球に将来はないんじゃないかなー。ここにメスを入れないと第二第三のバファローズが出てくると思うんだよね。具体的改革案としては(1)放送権料の一括管理(2)サラリーキャップ制度(3)FAとドラフトの連携(FA選手を獲得したらドラフト指名権を譲渡する)――なんてことが考えられるでしょう(私案としてこんなことを考えたことがあります)。

 真剣に考えたほうがいいと思います。

テレビ(の特集など)を見ていると、放送権料に踏み込んだ話題が出てくることが極めて少ない。野村克也さんなどは言及するけれども、局側の人間は(解説者も含めて)なかなか放送権料に触れない。放送局(テレビ局)はジャイアンツに遠慮しているんでしょうか? それとも、放送権料の高騰を気にしているから及び腰なんでしょうか?
メディア自評的にはこちらがメインの話題かもしれないけれども^_^;。