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三行書評 第167回

2004.9.27

 五つ星が満点。

山際淳司
『最後の夏 一九七三年巨人・阪神戦放浪記
(マガジンハウスISBN4-8387-0616-2)
お薦め度 ★★★
あらまし 読売ジャイアンツが九連覇を果たし、長嶋茂雄の現役最後の年となった1973年。あっちの球場こっちの球場を週刊誌記者として《放浪》していた著者の回顧録。1994年『鳩よ!』連載。
コメント 「懐かしい」という世代ではないので、イマイチ楽しめなかった。楽しめなかったのはあくまで僕のせいということは強調しておきます。
イミダス編集部大塚明子注解
『新語死語流行語』
(集英社新書ISBN4-08-720222-4)
お薦め度 ★★★
あらまし 1986年から2003年の『イミダス』に収録された言葉の中から選ばれた新語死語流行語。
コメント ハマチ(完全なブリッ子に成りきれない女の子1986年)とかエンジェル係数(家庭の支出に子供関係費が占める割合1990年)とか酷暑日(最高気温35度以上の日2001年)とか……いいセンスしてると思う。
清水義範
『日本語必笑講座』
(講談社ISBN4-06-210171-8)
お薦め度 ★★★★
あらまし 毎日新聞の連載「月刊しみずよしのり新聞」を中心に、日本語に関する文章を集めたもの。
コメント 「第III室 ヘンナ語みっけ!――犬のフンをしないでください――」が爆笑もの。ここを読むだけでも価値があるかも。
椎名誠・和田誠
『誠の話』
(角川書店ISBN4-04-883879-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 200を超すフィルムコレクションを持つ和田さんとプロジェクター式防音ホームシアターを持つ椎名さん、二人の誠さんが、文藝春秋の月刊誌
『マルコポーロ』で行った連載対談+αを一冊にまとめた対談集。
コメント イケてるオジサン二人の対談ってのがこれまた素敵。映画・モンゴル・イラストレーション・電車・くいもの・酒といったテーマが俎上にあがるのだけれども、これがまた素敵。