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三行書評 第169回

2004.10.11

 五つ星が満点。

阿辻哲次
『部首のはなし』
(中公新書ISBN4-12-101755-2)
お薦め度 ★★★
あらまし 中国文学者が、50の部首について繰り広げる漢字エッセイ。
コメント 物識りになる部分も多いけれども、基本はエッセイ。目からウロコの話も多い。
川島レイ
『上がれ!空き缶衛星』
(新潮社ISBN4-10-468401-5)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 1999年、350mlサイズの超小型衛星の製作に挑戦し、アメリカのロケット愛好家(アマチュア)の協力を得て打ち上げるまでを、東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻中須賀研究室の面々を中心に据えたルポ。
コメント 高校生のときに夏目漱石『坊つちやん』を一気に読み終えたときが一番近いという不思議な読後感。威勢のいい若者が突っ走るところが共通しているのかもしれない。
学生による超小型衛星プロジェクトはいろんな大学で現在も進行中。