←前回 次回→ ?今月の目次 ジャンル別一覧  ご意見ご感想はこちらから

三行書評 第170回

2004.10.18

 五つ星が満点。

向一陽むこう いちよう日本全国 離島を旅する』
(講談社現代新書ISBN4-06-149727-8)
お薦め度 ★★★
あらまし 与那国島・宝島・甑島列島・対馬島・隠岐諸島・天売島・伊豆大島・青ヶ島などなど、全国34箇所の島を訪れた紀行文。
コメント 見どころ紹介的な観光案内は載っていないけれど、観光協会や観光課の電話番号は載っている親切さが嬉しい。
21世紀研究会
『食の世界地図』
(文春新書ISBN4-16-660378-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 世界中に広まった食材、料理に見るお国柄、食べ物の起源と語源、美食家が作り出した料理、食にまつわることわざと、食に関する雑学全席。「世界の料理小事典」付き。
コメント 三人寄れば文殊の知恵と言うけれど、歴史学・文化人類学・考古学・宗教学・生活文化史学の研究者たちが九人もそろっているせいか、精確さが目立つように思う。

 えーと。おまけです。

早稲田大学理工学部応用物理学科
『応用物理の最前線』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257450-0)
お薦め度 (未了)
あらまし 「この世界がどうなっているのか」を探る物理学の成果を土台として、《「未来を切り拓いてゆく学問」が応用物理学》なのだそうだ。カーボンナノチューブや量子コンピュータなど、八つの最新研究を紹介。
コメント 大学進学を志す高校生向けに書かれたものかなぁと勝手に思い込んで手にしてみたら、難しいのなんのって。挫折しました。
竹内薫
『超ひも理論とはなにか』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257444-6)
お薦め度 (未了)
あらまし 相対論と量子論を統合する(かもしれない)「超ひも理論」を、数式ではなくてイメージとして伝えることを目指した本。
コメント 「11次元時空間に"超ひも"があって、我々の4次元時空間に顔を出したのが素粒子かもしれないしブラックホールかもしれない」。なんて言われても灰色の脳細胞しか持たない身にとっては途方にくれる。挫折しました。