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三行書評 第183回

2005.1.17

 五つ星が満点。

山口瞳
『わが師わが友』
(河出書房新社ISBN4-309-01636-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 単行本未収録作品のうち、師や先輩や友や後輩について書かれたエッセイを集めたもの。
コメント プロ棋士との交流を描いた「四隅をねらえ!」の締めの鋭さと、東京オリンピック男子マラソン街角観戦記「ツブラヤ君、有難う」の祝祭感、向田邦子作品への短評「どうしてわかるんだ!」の御立腹が面白い。お見事!
山口瞳重松清
『山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇』
(新潮文庫ISBN4-10-111133-2)
お薦め度 ★★★
あらまし 『週刊新潮』で31年間1614回に亘って連載されたエッセイ「男性自身」のうち、40代に書かれたものを中心に重松さんが選んだ50編。新潮社の歴代担当編集者座談会付き。
コメント なんか物悲しいものが多かったなぁ。中年って言ったって悲哀ばかりじゃないはずなんだけど……。
週刊ベースボール
『プロ野球いいたい放題』
(ベースボールマガジン社ISBN4-583-03243-9)
お薦め度 ★★★★
あらまし 江國香織・中井美穂・立木義浩・井上ひさし・コシノジュンコ・丸谷才一・佐々淳行といった意外な人物も含めた24人のインタビュー集。『週刊ベースボール』誌上で一九九五年一月から七月にかけて連載されたもの。王ダイエー監督誕生・イチロー200本安打・読売中日最終決戦・野茂ドジャース移籍といった事柄を背景としている。
コメント 様々な問題提起がされているんだけれども、大部分は10年たっても変っていないようだ。