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三行書評 第186回

2005.2.7

 五つ星が満点。

椎名誠
『ただのナマズと思うなよ』
(文藝春秋ISBN4-16-366270-7)
お薦め度 ★★★★
あらまし 『週刊文春』連載の「新宿赤マント」単行本化第16弾(たぶん)。2002年10月31日号から2003年10月9日号まで。
コメント 「新宿赤マント」シリーズは単行本化されるたびに不見点みずてんで読んでいるのです。
江戸川大学土器屋由紀子ゼミ
『変わる富士山測候所』
(春風社ISBN4-86110-023-2)
お薦め度 ★★★★
あらまし 元測候所所員や工事責任者や強力といった関係者の寄稿およびインタビューで、富士山測候所(2004年秋に無人化)の現在・過去・未来を考える。
コメント 工事責任者(伊藤庄助元大成建設社員:『プロジェクトX』第一回放送の主人公)と藤村郁雄初代所長(臨時測候所時代から30年にわたって所長を勤める)についての思い出話が圧倒的に面白かった。
的川泰宣まとがわ やすのり
『宇宙ロケットの本』
(日刊工業新聞社ISBN4-526-04998-0)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 《第1章 宇宙ロケットの歩み》から《第10章 これからの宇宙ロケット》まで、ロケット(スペースシャトル含む)の仕組みを把握できる。「今日からモノ知りシリーズ」の一冊。
コメント 入門書という性格および紙幅のせいで説明不足になるところは仕方ないが、キーワードとして重要項目が挙げられているようである。だから、もっと知りたければキーワードに注目してもっと詳しい本を読めばよい、ということになる。入門書として良書だと思う。
西村直紀
『世界の珍飛行機図鑑』
(グリーンアロー出版社ISBN4-7663-3215-6)
お薦め度 ★★★★★
西村直紀
『続 世界の珍飛行機図鑑』
(グリーンアロー出版社ISBN4-7663-3246-6)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 《大なり小なり常軌を逸脱した飛行機ほど魅力的なものはない》という精神で、恰好や使い方や素材や作り方がヘンな飛行機(試作機・試験機含む)を集めた図鑑。写真多数。
コメント エアバス社製A300-600STベルーガEC-135N通信中継機は恰好がヘン、ノースアメリカン社製F-82Gツインムスタングは作り方がヘン、無人標的機QF-4BやQB-47は使い方(操縦方法)がヘン、グラマンF-11Aタイガー(18号機)はあまりにも不運。
それはともかく、いろんな写真がよく手に入ったものだ。エライ。