BEIJING滞在 2008年09月 北京旅行記
るるぶ@北京 3日目




前夜の睡眠不足、昨日の観光疲れ、そしてブランケットを足したお陰で熟睡でき
7時にセットしておいた目覚ましより40分早く爽やかに起床♪

行きたい所、見たい物、食べたい物等の一覧表は作ってきたものの、
今回は1日毎の計画をびっしり決めてこなかったので、ガイドブックや地図を広げて最終検討を・・・
大方決まったので、では朝ごはんを食べに行きましょう♪
第一希望はチェック済みの小籠包のお店だったのですが、開店が10時と遅いので包子に変更です。

地下鉄に乗って向かったのは「天津狗不理包子」。
天津に本店のある包子が美味しいといわれているお店で、北京にもいくつか支店があります。

包子はいわゆる肉まんです。
ここで注文&支払い 受け取り窓口 包んでいるのが見えます。

名店ながらほとんどセルフサービスです。
まずカウンターに行って口頭で注文して支払いが済むと、注文内容がチェックされた紙片が渡され
それを窓口で渡して料理を受け取る・・・と言った流れです。

冷菜の場合は注文カウンター下のショーケースにあるのでここで受け取り、
包子以外の料理の場合は席まで運んでくれるようですが、
この店に来るほとんどのお客は包子を注文するので、受取り窓口に列ができます。
窓口の横ではキビのスープを大鍋からサーブしてくれ、これはお代わりOKのようでした。

古漬け?のみじん切りが入っている小皿に、テーブルの上の黒酢、ラー油の唐辛子を好みで加え
包子につけたり、スープに入れたりして頂きます。
包子は皮も具もと〜っても美味しい♪
ほとんど味のついていないスープには雑穀のきびが沈んでおり
自分で好みの調味料を加えて味を調整して頂くのですが、美味しいというよりヘルシーって感じでした。


さて観光へ、今日最初の見学は頤和園です。
バスで1本で行く事ができますが、道路事情を踏まえ、最寄の駅・五道口まで地下鉄を利用しましょう。
ここからバスで行くのですがどのバスも混んでおり、頤和園まで立ちっぱなしでした。
しかも路線バス、旅遊バス、団体観光バス、乗用車などすごい数の車で、
頤和園バス停の1〜2キロ手前からノロノロ運転が続き、かなり手前で降りることになってしまいました。
沢山のバスから吐き出された人・人・人の帯がず〜っと入り口まで続いています。

頤和園
1998年世界遺産文化遺産に登録
万寿山とその南側に広がる人造湖の昆明湖で構成された中国に現存する最大の王室公園で、
贅沢で知られる西太后がこよなく愛した場所としても有名である。

故宮ほどは混雑していないチケット売り場で60元の通し切符を購入し、東宮門から入場します。
頤和園は約290万uで東京ドームが60個も入るほど広大ですが、昆明湖がその3/4を占めています。
その広大な敷地をもっても、押し寄せる観光客で数珠繋ぎ状態でした。

仁寿殿 ポインタしてね 徳和園・大戯楼 ポインタしてね

頤和園の正門・東宮門から入り仁寿門をくぐると、皇帝が政務を執った仁寿殿があります。
1750年に建てられた際は勤政殿と呼ばれており、その後1860年に英仏連合軍に焼かれ、
1888年に再建された際仁寿殿と改名されたそうです。

徳和園は観劇のために建てられた建築群で、特に3階建ての大戯楼が見所です。
芝居好きの西太后は徳和園の中に大戯楼を造らせ、頤和園に来るたびに観劇を楽しんだといわれています。
中庭に回ると京劇が行われていました。見学中に2幕程上演していたようです。

この大戯楼の向かいの建物を回った所でなんと子供に排泄させているのを目撃してしまいました。
素晴らしい世界遺産の中での出来事にびっくり!

楽壽堂 長廊 ポインタしてね 長廊沿いの蓮池と石橋

楽壽堂は四合院建築の西太后の居室であった建物。

長廊は昆明湖の北岸に沿った728mの回廊で、中国の園林建築の中で最長とされており、
1750年に建てられたものの1860年に焼失し、現在の長廊は19世紀末の再建のものです。
柱の梁や天井部には、花鳥風月や三国志など8000点以上もの物語が描かれており、
その彩色は見事に鮮やかで絢爛豪華です。

ただ写真(中)のように欄干に腰をかけているほとんどの人が物を食べているのです。
その半数はカップめんなので匂う!匂う!
至る所に売店があり、カップめんが飛ぶように売れていました。
また丸焼きの家鴨1羽を囲んでいる家族もいたりして、食に対し妥協しない中国人らしさが出ていますが、
日本の花見感覚なんでしょうけど、せめて飲食可能な場所を限定して欲しいものです。


さてお目当ての仏香閣へ上りましょう。

外壁に沿って上って行くのですが、手すりが大人の膝位ととても低い位置にあります。
すいていれば問題ないのですが、右写真のように数珠繋ぎ状態の時はちょっと危ないですね。

元々9層の塔を建てる予定で8層まで完成した時、都城の西北方に塔を建てるのは不吉とされ、
また広大な昆明湖に対し細長い塔では貧弱であると言う事で、完成直前に全て取り壊されたそうです。
その後、高さ20mの石基台の上に、高さ41mの八角形の木造3階建ての仏香閣が建てられました。
また仏香閣の地下には、フビライの皇后の墓があると伝えられています。

仏香閣から宝雲閣を望む 仏香閣から昆明湖を望む

万寿山を下りて昆明湖区へ。

清晏舫 宿雲櫓城 入り江にかかる橋

晏舫舫とは庭園内に作られた船の事。
全長36mの石の船は、神仙世界の蓬菜島へ向かう宝船を表しているそうです。

別名貝闕とも呼ばれる宿雲櫓城、元は上に楼があり、その中に関羽の銀像が祀られていたそうですが、
1860年の英仏連合軍に略奪され、今では関羽の位牌が祀られているそうですが一般公開はしていません。

さてそろそろ出口に向かいましょう。
出口近くの宮殿区でまだ見ていない文昌閣と聖集大成を流し見てから、東旁門から出ました。
バスターミナルまで歩いて、往路と同じ五道口までバスに乗りました。
北京市内まで行くバスは超混みでしたが、690バスに乗ったら座れて五道口まで約15分位で到着。
ここから地下鉄を乗り継いで天壇へ。



天壇
1998年世界遺産文化遺産に登録
明・清時代の皇帝が五穀豊穣を願って祭祀を行った場所で、現存する中国最大の祭祀建造物である。

地下鉄5号線ができて便利になった天壇です。
ただ天壇のちょうど真ん中辺りの東に地下鉄駅があるので、東門から入り、通し券を35元で購入してから
クチコミを信じて南から北上するルートにするべく、ポプラの木漏れ日を浴びつつ圓丘へ。

これがちょっと失敗。(北上ルートは正解ですが・・・)
天壇のチケットは、入場した所から順に印刷されている券片を切り取るタイプなのです。(頤和園はパンチ式)
つまり東門で購入のチケットは、祈年殿→皇穹宇→圓丘といった順に印刷されているのに、
私は南の圓丘→皇穹宇→祈年殿の順に回り始めてしまったのです。
圓丘で祈年殿の分を間違って切り取られそうになりました。
間違って切り取られたら次に入れなくなってしまうので要注意ですね。
ちなみに南門からのチケットは東門のチケットとは色も違いました。
北上する場合、外から回って南門のチケット売り場で購入した方が無難ですね。

圓丘 皇穹宇 ポインタしてね 祈年殿
皇穹宇中庭の回音壁

白い円形で3層壇の圓丘は、その年の冬至の日に皇帝が天を祭る所でした。
皇帝を表す9に関わる設計がされており、例えば欄干や階段は9の倍数になっています。

祭祀の際に皇帝の位牌が置かれた皇穹宇は、無梁構造の円形宮殿です。
皇穹宇を取り囲む塀(内側)は回音壁と呼ばれ、
回音壁に向かって囁くと、正反対にいる人にその声が伝わって聞こえると言われています。
この日の内壁にはびっしり人がいて、みんな大声で壁に叫びかけているので、その光景はかなり滑稽(^^)。
大声が交じり合ってうるさいだけ、伝達など絶対できていないでしょう。

3段の大理石基壇の上に、3段の瑠璃瓦を葺いた円形木造建築物が祈年殿です。
毎年正月にここで皇帝が五穀豊穣を願った所だそうです。



さてさて疲れたは、お腹はすいたは・・・もう西陽がまぶしい夕方ですから・・・
でもこれも計画の内、19:30から京劇の予約をしているので、
このタイミングで遅いランチというか早い夕食をとるとちょうど良いのです。
もちろんお店もチェック済み、天壇にいるならやっぱりここでしょう♪

うるさいけど楽しいデモ 8品の具に肉味噌とにんにく酢 混ぜ混ぜした所

老北京炸醤麺大王、老北京料理では老舗中の老舗。
でも店名にあるように、ここではやっぱり炸醤麺(ジャジャ麺)を食べたいですね。
席の所で8品の小皿の薬味(具)を麺の皿に入れるデモンストレーションが楽しい♪
小皿をガチャガチャとわざと大きく音を立ててリズミカルに麺の上に放り込んでいきます。

薬味は、枝豆、大豆、もやし、きゅうり、セロリはわかりましたが
残り3品が不確か・・・空心菜風の小口切り、ラディッシュ風の細切り、浅漬けの野菜のような物。
薬味をのせてもらったら後は自分好みに味付けします。
味付けは肉味噌と、丸のままのにんにくが5個も入っている黒酢。
肉味噌もにんにく黒酢もそのままちょこっと舐めてみたらどっちも好み♪
肉味噌を全部入れしっかり混ぜた所で一度味見、そしてこのにんにく黒酢もたっぷりかけて頂きました。
ジャジャ麺は1度は食べてみよう位のノリで来たのですが、予想外にめっちゃ美味しい!
そしてこれで10元は感動的!
ビールも良心的値段で、燕京純生の大ビンが10元でした。

う〜ん満足!満足!とお店を後にし、バスで湖広会館へ。

ポインタしてね

シートマップはチェックしておいたものの、思ったよりこぢんまりした劇場なので
お安い席ながら結構前の方でした。
テーブルの上にはお茶のセット、スイカ、デーツ(なつめ)、甘くコーティングされたピーナッツ、
葡萄酥(台湾のパイナップルケーキのレーズン版風)がすでにセッティングされています。
ちょくちょくヤカンをもって差し湯してくれるのですが、お茶の葉が少なすぎて最初から薄すぎ・・・
白湯に近いお茶ですが、甘いお菓子なのでグイグイ飲んじゃいましたけど。

演目は「孫悟空三借芭蕉扇」。
内容は中国古典名作「西遊記」の一話で、
孫悟空が火焔山の火を消すため、牛魔王の芭蕉扇を借りに来るという話。
10月の演目が出ておらず当日劇場に行ってから知ったのですが、わかりやすい内容でよかったです。

終わったのが20:40、急いでバス停へ。
直通バスがないので本数の多い前門まで出て、バスを乗り継いで帰りました。
前門辺りのイルミネーションがとっても綺麗でした。

ホテル近くのコンビニでビールと漬物、煮卵を買ってお部屋へ。
洗濯を済ませシャワーを浴びたらお楽しみ(^^)の時間です。


レトルトパックの漬物は、ザーサイと白菜が入っていてビールに合う〜♪
手前の黒いのが真空パックの煮卵です。八角がきいており美味しい。

明日は早起きしたいので、ほどほどにしておやすみなさいです。


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