SEOUL滞在 2008年12月 ソウル旅行記
ウォン様々ソウル 3日目




1度位はホテルの朝食を食べてみなくては・・・
とは言ってもこのホテルは朝食付きではなく、「サービス朝食の提供」と言っています。
最近こういうホテルは多くなりましたね。


ロールパン、ミニクロワッサン、シリアル、ゆで卵、プチトマト、オレンジジュース、コーヒーだけですが、
普段自宅でとっている朝食を考えれば遜色ないです。
写真を撮るためひと通り取ってみましたが、私的にはコーヒー、ジュース、ゆで卵、プチトマトだけで満足。
厳密に言えば、美味しい国は外で食べたいので朝食がつかなくて全然OKです。

ササッと食べて部屋に戻り支度をしたらすぐ出発!

ソウルに2つある世界遺産の内まだ行っていない宋廟が今日最初の目的です。
どちらも市内にありますが、特に宋廟は鐘路大通りに面した市内ど真ん中に位置しています。


宋 廟(チョンミョ)
宗廟は李氏朝鮮王朝の歴代王と王妃や功臣の位牌(神位)を祀り、祭祀を行っていた場所で、
李朝時代の建築物の中で最も整然とし、荘厳かつ神聖な場所とされ、
1395年(太祖4年)に建てられて以降、毎年ここで宗廟祭礼儀式を行っています。
総面積56,503坪(約186,000㎡)の宗廟の主な文化財は、正殿(国宝第227号)、永寧殿(宝物第821号)、
宗廟祭礼楽(重要無形文化財第1号)、宗廟祭礼(重要無形文化財第56号)などです。
宋廟は1995年にユネスコ世界遺産文化遺産に、
そして宋廟儀礼・宋廟祭礼楽も2001年に人類の口承及び無形遺産傑作として登録されました。

大通りから宋廟の庭を歩くとチケット売り場に着くのですが、
残念ながら正面庭園が工事中のためバリケードで覆われており、この工事は2009年5月まで続くようです。

下馬碑 ポインタしてね

宋廟の前を通る人はその身分を問わず畏敬を持って必ず馬から下りなければならないと書かれた下馬碑。
制度は1413年に制定されましたが、写真の石碑は1663年に立てられたものです。

正門の左手の小さな窓口で入場券を購入するのですが、なんとたったの1000ウォン(70円弱)。
昌徳宮も安かったですが、輪をかけて激安・・・
ただこの宋廟、ほとんど中に入る事はなく外観を見るだけですが・・・
9時開けたて一番乗りに入ったとは言え、さみしいほど閑散としています。
団体さんは2組(日本人グループ)のみ、個人客も数組だけで静かでゆっくり見る事ができました。


蒼葉門(チョンヨッムン)

蒼葉門は宋廟の正門(外大門)です。
四廟(高祖の父母、曾祖父母、祖父母、父母の四代の位牌を安置した祀堂)を代表する門で、
宮殿の正門とは異なり構造形態が簡素なのが特徴で、朱色と緑の彩色で1階建てとシンプルです。

蒼葉門からまっすぐ伸びる通路は、真ん中に薄石(バッソッ)を敷き左右の通路より1段高くなっています。
この高くなった神香路(シンヒャンノ)は神が通る道とされ、通常はその両サイドの通路を通ることになります。
ちなみに、神路の東側を「御路(オロ)」、西側を「世子路(セジャロ)」といいます。


中池塘(チュンジダン)
凍結しているのわかります?

神香路を進むと右手に見える池が中池塘で、四角い池の真ん中に丸い島が造られています。
四角い池は地を象徴すると共に陰を、丸い島は天を象徴すると共に陽を表すとされる、
「天圓地方思想」と「陰陽思想」によるものだそうです。これは昌徳宮の芙蓉池と同じですね。


香大庁(ヒャンデチョン)
香大庁望廟楼

宋廟で使用する香祝幣と祭祀を行う時の礼物(供え物)を保管し、祭祀に出る祭官が待機していた所です。
宋廟はそのほとんどが外観を見るだけですが、
香大庁望廟楼は中庭に入れ、神路の向こうにある教育広報館に靴を脱いで上がる事ができます。
教育広報館は、歴代王と王妃の神主(位牌)を宋廟に祭る儀式の祔廟(プミョ)と、
宋廟祭礼と祭礼楽についてわかりやすく観覧できるように設けた展示空間になっています。

教育広報館 ポインタしてね 第二展示室内部 ポインタしてね 石垣、煉瓦、瓦がきれい

(左写真の)向かって右側(手前)が第一展示室。
ここには祔廟(プミョ)と呼ばれる神主を宋廟に祭る儀式などの映像を上映しており、
また宋廟建築物についての資料が展示されています。

向かって左側が第二展示室。
祭床(お供え物を供える台)と尊床(お神酒を供える台)が再現して展示されています。
宋廟陳設図に関する資料検索ができる映像情報メディアが設置されていました。

第一、二展示室共にかなり狭いスペースで見るべきものは少ないです。


御斎室(オジェシル)
御斎室への門 ポインタしてね 御斎室

王が祭礼を行う前に斎戒沐浴して衣類を清め、世子と共に祭祀を行う準備をした場所です。
祭祀を行う7日前から飲酒歌舞等が禁じられ、3日前から毎日沐浴し、前日にこの御粛室に入ったそうです。
塀で囲まれ全く見る事はできませんが、北側に御斎室(オジェシル)、東側に世子斎室(セジャジェシル)
西側に御沐浴聴(オモッヨッチョン)があり、西側から東へと移動して正殿へ向かったとされています。


正殿(チョンジョン)
神路と月台越しの正殿
正殿への門 神路 月台
正殿の向かいにある建物 基壇飾り 狛犬? 雨水などの排水施設

正殿はもともとは宋廟と呼ばれており、永寧殿が建てられた後太廟(テミョ)と呼ばれた時期もありました。
西側の第1室から順に19室まであり、歴代王と王妃の計49の位牌が祀られているそうです。
正殿は韓国の単一建築物としては最長の101mもあり、
東西109m南北69mと広い月台を正面に配置し、祀廟建築としての壮重さが感じ取れます。
このように建物が長くなったのは、長期に渡り安泰する朝鮮王朝が続き歴代王の位牌が増えたため、
横に横にと増築して行ったからと言われています。


永寧殿(ヨンニョンジョン)
全16室の永寧殿 ポインタしてね
わかりやすい説明板 永寧殿への門 入れるのは月台まで・・・

永寧とは祖宗(チョンジョン・国王の先祖)と子孫の道が共に平安であるように・・・という意味だそうです。
正殿より規模の小さな永寧殿は真ん中が一段高くなっていますが、ここに太祖の4代祖を祀った4室があり、
その左右に6室ずつ計12室の夾室には、定宗(2代)、文宗(5代)、端宗(6代)など
正殿に祀られなかった王と王妃の位牌が祀られています。


典祀庁(チョンサチョン)

宗廟祭礼の時に使用する器や器具などを保管し、礼物(供え物)を準備していた場所で、
庭を中心に建物を「□」型に配置し、庭には礼物を準備していた石臼などの跡が残っています。


牌位台(パンウィデ)と犠牲台(ヒセンデ)
手前が牌位台、右奥の小さいのが犠牲台、後ろの建物は典祀庁

祭祀が行われる時の待機場所が牌位台、
犠牲台は祭礼の時に供える牛、羊、豚などをを検査していた場所です。


祭井(チェジョン)
ポインタしてね 祭井

宋廟祭礼の時に使用される水を汲んでいた、花崗岩で作られた井戸です。
深さ4mで、干ばつでも井戸の水は涸れた事がなく、きれいで冷たい水だったとされています。


この祭井の横の道を進むと昌徳宮へと続いていますが、
昌徳宮は先月見てしまったし、今日は時間がないので再び戻って正門から宋廟を後にしました。


頼まれていたのにまだ買っていない財布を探しに光煕市場へ行ってみます。
ここに来るとやっぱり2階の革製品売り場もひと回りしてしまうのですが、特に欲しい物も無く地下へ。
5店舗ほどじっくり見やっと決まって無事GET、人の物は難しいですねぇ・・・

今日はクリスマスイブなのでランチはチキンにしましょう・・・とトゥルドゥルチキンの明洞本店へ行ったら
お店の人はいるものの電気が点いていません・・・
ドアは開くので聞いてみたら今日は14時からの営業だそう・・・イブだから?
でもテイクアウトなら作ってくれるとの事で、普通のチキンとヤンニョンのを半々にしてもらい
コネストのクーポンで10%offで購入♪
近いので一旦ホテルに戻って、お部屋でランチにする事にしました。

後ろの袋の中は酢漬け大根 ヤンニョンチキン フライドチキン

ヤンニョンチキンは手も口もベトベトになるし、冷蔵庫にはビールがあるし・・・
という事で部屋で食べて正解でした。

お腹も落ち着いたので、支度を整えて向かうは航空券の受け取りです。
料金の詳細を記したメールが届いていたので不安なく向かい、無事GETできました。

今回の目的(見る・買う)は全て完了! あとは食材の購入だけです。
という事で、市場の中では比較的好きな広蔵市場へ行ってみましょう。

海産物屋 スンデなどの屋台 ピンデットッの屋台 ポインタしてね

衣類などを加えるとかなり広い広蔵市場ですが、
食品や屋台などの区画はほど良い大きさで歩きやすいので、大体買う店は決まっています。
今回は、薬飯(おこわ)、ヤンニョンケジャン、蛸のキムチ、初めて目にした海草を購入しました。

塩蔵された海草

海草はちょっとグロテスクに丸めて置かれていたのですが、
「この海草でこれを作る」と見せてくれたのが、先月ケジャン屋で食べて感激した青海苔だったのです。
そして両方とも味見をさせてくれたのですが、生もかなり美味しいのでお買い上げ~♪

重いし冷蔵庫に入れたいのでホテルに置きに戻りひと休みしてから、
クリスマスイルミネーションを見に市庁辺りから清渓川辺りをぶらつきに出かけます。

清渓川沿いの願いのツリー 私も願いをこめてカードを 市庁前広場の巨大ツリー

清渓川の上に吊られている雪の結晶のイルミネーション

♪ひとりきりのクリスマスイブ♪・・・でしたが、感傷的になる年でもなく「きれい♪」と楽しい散歩タイムでした。
昨日のケランパンの屋台の所に戻ったので、
明日の朝ごはんにでもしましょうと3つ購入したら100ウォンおまけしてくれました。
このふわふわが明日にはどうなることやら・・・ですが。

夕食はチョンウォンスンドゥブ。
本店は市庁近くにあるのですが、2~3ヶ月前に明洞支店が開店したというので行ってみたかったのです。


何種かあるスンドゥブの内、ヘムル(海鮮)スンドゥブ(W7000)をオーダーしました。
テーブルの上の無料の生卵を1個スンドゥブに入れ、軽く混ぜるとマイルドになります。
パンチャン(無料のおかず)は、トッポッキ、えごまのキムチ、浅漬と水キムチの中間くらいの白菜、
海苔・もやし・ニラ・コチュジャンの入ったボールは、ご飯とスンドゥブを少し入れてビビンパッにします。
トルソッパッ(石釜ご飯)はとっても美味しかったのですが、他は・・・普通なお味でした。


ポインタしてね 作りおきしないので温かい

お腹はほどほどにいっぱいですが、すぐそばにキムガネがあるのでキンパッを1本購入し、
食後の腹ごなし方々歩いてホテルに帰ります。
風がないので思ったより体感温度は低くなく、きれいなイルミネーションを見ながらの散歩は気持ち良い♪

ホテルに着いてまずはのんびりお風呂につかり、グダグダとネットをし、
冷蔵庫に残っているチャミスル片手にチキンも始末せねば・・・と、つまみつつNHKを見、
こんな非日常的な時間が結構好きなのです。

冷蔵しておかなくてはいけない物が多い今回は、荷物整理は明日にならないとどうにもならないので、
モーニングコールと自分の目覚ましを早めにセットしてベッドに入ると、やっぱり1時になってしまいました。



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