Cuzco  Machu Picchu
2009年04月 RTW5周目第1弾
浪漫夢紀行 10日目



5時、ベル音だけのモーニングコールと自分の目覚まし時計で起床。
高山病の兆候は全くありません! あ〜よかった♪
ほとんど荷作りは済んでいたので、30分程で支度を含めて万事完了!

では朝食へ。
チェックアウトが8時な位なので、朝食時間も5時からととっても早い時間からあいています。

オムレツの具色々 朝からモリモリな量ですねぇ ホットミールも色々

器に好きな具を好きなだけ入れて渡すと作ってくれるオムレツ、
オニオン、ピメンタ(辛いチリ)、マッシュルーム、ハム、チーズで作ってもらったのですが、
チーズとピメンタの相性がバッチリでとっても美味しい♪

オレンジというよりみかんジュースも美味しいし、どろっとしたパパイヤネクターも◎
ソーセージもじゃが芋炒めもチーズも美味しい♪
食べ過ぎないよう、パンやシリアルなどはパスしておきました・・・って充分な量ですね、ハイ。 
ま〜山場が過ぎたということで・・・^^
隅に置いてあるセルフのコカ茶をポットを入れようとしたら、
「新しいのを入れてあげる」とポットを持っていって熱々のを入れてくれ、
ペットボトルには設置済みのぬるめのコカ茶を入れた後、
更に氷で冷やしてあるフルーツの横にボトルを埋めてくれました。やさしい♪

6:50に下に降りチェックアウト、荷物は明後日また泊るので預かってもらいます。
約束の7時ちょうどにお迎えの車が来ました。
スペイン語オンリーのドライバーですが慣れているので、
見所や時間、待ち合わせ場所などは単語英語で説明してくれるので心配は無用でした。


まずは車で20分弱のサクサイワマンへ。
ここで遺跡観光の共通券を購入しました。
時間の約束はないものの、手前で降ろしてもらい、車は向こうの出口側に移動して待ってくれる事に。
で、歩き出したら・・・にわかガイドがやって来ました。
「明日出発でもうソーレスがないからガイドは要りません」とはっきり言ったら一度は去って行ったのですが、
「お金はいらない、説明してあげたい・・・」とまたやって来たのです。
「ひとりでゆっくり見たいから・・・」と言ったのですが、「お金は要らない」の一点張り。
人も良さそうなので、一緒に歩いて説明してもらいました。

サクサイワマン Sacsayhuaman
クスコは町全体がピューマの形にたとえられ、その頭部がサクサイワマンにあたる。
総長360mをジグザグに巨石を3層に積み上げた堅固な要塞跡。当時は城壁の上に円塔などもあったという。
(見学07:20〜07:45)
リャマ? これなんだったのでしょ・・・ これは魚ですねぇ・・・

リャマ、魚、ピューマ、11角の石・・・こじつけ石組みがここにもい〜っぱい!
約25分しっかり説明&案内してくれました。
でもけっこう浮ついた言葉の嵐もあったので、確固たる態度を取れない人は断った方が良いかも・・・
私は握手してお別れできたのでラッキーでした。セニョールHありがとう。


次はピサックへ向かいます。
途中08:10頃、ピサック村と市場を見下ろすポイントで車を止めてくれました。

ピサック村をすり抜け山道を走っていると、何もない所に突然2〜3軒の土産屋がありここで停まりました。
なんでこんな所で・・・と思ったら、入場券をチェックする人がやって来て、
車の窓越しにチケットを渡すとパンチを入れてくれる所だったのです。
この間になにやら動物が私達の車の下に入ってしまったそう・・・
お店の人が足で地面を踏み叩いたら、なんとアライグマみたいな動物が出てきました。


チェックポイントから10分弱走るとピサック遺跡に到着しました。
上の出入口で降ろしてもらい、中ほどの出入口で待ってくれるのでかなりラクでした。
ここはかなり広大なので1時間の予定で歩き出します。

ピサック Pisaq
クスコから北へ約30km行ったピサック村を見下ろせる山の上にせり出すようにあり、
アンデネス(段々畑)、インティワタナ(太陽観測所)、セメンテリオ(墓地)、太陽神殿などの遺跡の保存状態も良い。
(見学08:35〜09:35)
ポインタしてね ポインタしてね

いや〜ここは感動しました!広大なので歩きがいもありますが・・・
アンデスの峰々に囲まれ、眼下にはウルバンバ川の流れとピサックの村がきれいに眺められます。
クスコより標高が低いとは言え、最後の上りはけっこうハード。
普通ならなんて事ない上り坂ですが、3000m前後級になるとちょっとした坂道が山道に感じます。


次はピサック市、すでに観光市になっていますが、やっぱりインカ色が濃いので被写体にはいいですねぇ。

ピサック市 Feria de Pisq
市は、火・木・日に開かれ、土産用の民芸品や衣類などは半常設的な大きなテントのストール、
青果などは、簡単なビニールで陽除けされた一角に広げられている。日曜は人出も値段も倍になるらしい。
(見学09:50〜10:10)
衣類や土産物のテントが多いですが
やはり色鮮やかでインカらしいのは、
新鮮で豊富な野菜や穀物を、
地べたに並べた半青空市場の方。
←カラフルなとうもろこしは
ディスプレイ用ではなく食料です。
岩石から作った天然染料。→
天真爛漫な子供たちの瞳がきれい。


私達が出発する頃、ピサック市のこんな狭い駐車場に大型バスが何台も入ってきました。
よかった、早く来て見てしまって・・・観光市場でもやはりおもしろかったです。


途中10:50頃比較的大きな村のウルバンバを通過し、モライ遺跡には11:05に到着しました。

モライ Moray
ケチュア語で「丸くへこんだ所」と言う意味のモライは、円形のアンデネスが大小4箇所発見されている。
大きなアンデネスは直径50m、深さ30m以上もあり、最上層と低部で10度近くも生じる温度差を利用して、
異なる環境で育つ植物を植えたり、収穫時期をずらしていたと言われている。
(見学11:10〜11:30)
ポインタしてね ポインタしてね 小さい方の段々畑 ポインタしてね

見学時間が短かったので、手前の大きな遺跡に下りる事ができなかったのが残念ですが、
上の写真をポインタしていただくとわかるように、かなり深くて大きな棚田なので、
下りたはいいけど上ってくるのはかなり大変だったかもしれませんね・・・


楽しみにしていたマラスの塩田に向かいます。
モライまでの道もそうでしたが、モライからマラスまでもかなり狭くてボコボコ道が続きます。
入れるの?的道を砂埃をあげて走るので、対向車や前に車がいると窓を開けたり閉めたりで大変!
この辺りのドライブは、緑豊かな丘陵地帯だったり荒野だったりと回りの景色も楽しめました。

手前の谷越えの高台から、塩田全景が見られるのでちょっとシャッターブレイクをとってから塩田へ。
こんな狭い道でもちょっと大き目のミニバスとかで団体さんも来ていました。
駐車場より下にある売店の裏に停めてくれたのでかなりラク、個人手配ならではですね。

マラスの塩田 Salineras de Maras
クスコの北西58kmにあるマラスから、さらに車で約15分の山間部に位置している。
こんな山間部で塩がとれるのは付近に強塩泉の源泉があるため。白い塩田を見られるのは乾期の4〜9月のみ。
(見学11:55〜12:20)
右のウネの中を塩水が流れ
左のアゼを歩きます。
塩を採取している所に出会いました。 売店で売っています。
右の細長いのがオリジナル。

トルコのパムッカレみたいな光景が続く塩田の一部を歩く事ができます。
「いいの?歩いても・・・」みたいな所まで入れますが、時間的な事もあるのでそこそこで戻りましょう。
途中、塩水のチェックや塩を採取しているおばさんに遭遇! 結構重労働のようでした。
畝に流れる水を舐めてみたらかなりしょっぱかった・・・不思議ですね、こんな山奥なのに・・・
入口の売店でここで採れた塩を売っていたので、
採って干しただけのオリジナルと、ヨーダといって精製したものの両方を買ってきました。
オリジナルは粒子が粗め、ヨーダは細かい塩でした。


最後の観光場所オリャンタイタンボまでは約40分ほどの距離ですが、
山越え谷越え、村越え町越え・・・景色に飽きることはなく、全く眠くなりません。


オリャンタイタンボ、もっとポツンとあるのかと思ったら町(村?)の真ん中にデデ〜ンとありました。
そのせいか、思っていたより大きく見えないのが不思議ですが、棚田1段の高さで大きいのがわかります。

オリャンタイタンボ Ollantaytambo
クスコから88km、聖なる谷のほぼ中心に位置している。
急斜面のアンデネス両サイドにある300段の階段を登ると、6枚岩の巨石(高さ4m)や太陽神殿跡がある。
クスコとは違ったインカの石組み(隙間を小石でつめる)も興味深い。
(見学13:00〜13:40)
↑こんなにきれいな階段に見えますが、真ん中や右の写真で棚田1段の高さがわかるでしょうか・・・
アンデネスの向かいにある遺跡 インカ時代に作られた水道は現在も村の水源として利用されている。

30分では短いな・・・と思いつつ、約束より10分遅れて車に戻るとドライバーが見当たりません。
車の日陰に座っていた老人が、「ドライバーはすぐに戻るから・・・と走って行ったよ。」との伝言です。
待つこと5分程でドライバーが走って来ました・・・ランチをとっていたようです。
別に走らなくてもいいのに・・・電車の出発までまだ時間があるのだから・・・
それより、ここやモライでの時間をもっと長く取ってくれたらいいのに・・・とずっと思っていました。

駅の駐車場に車を入れ急ぎ足で一緒に駅舎の入口へ、
ここで駅の警備員と話をしたドライバーはちょっと唖然と・・・
実は彼は電車の時間を勘違いしていたのです。それに初めて今気がついたってわけ。
私は電車の時間は知っていたのですが、遺跡から駅まで車で5分もしないと言う事を知らなかったのです。
知っていたらもう少し早く申し出て観光時間に回せたのですが・・・下調べ&打ち合わせ不足でした。

「ランチをとるなら案内する」と言ってくれたのですが、
これからクスコに戻る彼を拘束したら可哀相なので帰ってもらいました。
ゲート前のベンチでコカ茶を飲みながら記録をつける時間がとれ、これはこれでよかったです。

しばらくたつと駅のバリケード風のフェンスが開けられ、ホームに入れるようになりました。
でもベンチなどないホームには飲み物などの売店があるだけなので、ぼ〜っと立って待つのですが・・・
ホーム横付けではなく中線路に2両連結の列車が停まっていますがまだ乗れません。
でも写真を撮ったり、山々や花などを眺めているだけで癒されました。
余談ながら、ホームにあるトイレはきれいで無料でした。

 オリャンタイタンボ゙ → マチュ・ピチュ(旧アグアスカリエンテス) 15:05 → 16:40

発車時間10分前にやっと係の人がきました。
列車のドアの所でチケットを回収しながら立っていた女性は、
「いらっしゃいませ♪1番の席です。」と日本語で挨拶してくれました。びっくり。
日本人が多いので挨拶程度の日本語を覚えたのでしょう・・・と思いつつ乗り込みました。

で、席に着くと・・・目の前は窓! 全くのパノラマ車感覚です。
この列車にたった2席しかない席に座れ、しかも私は窓際なのでサイドってわけ。ラッキ〜♪
最初この切符を手にした時、1番というのは良いか悪いかどちらかだとは思っていましたが、
良いと言ってもこんなに良い席とは予想していませんでした。

列車は車掌の笛の音で出発〜。
踏み切りとは言えないような所から線路を渡る人や動物が多いので、
クラクションを鳴らしっぱなしでのんびり進んで行きます。
単線ゆえに車掌が列車から降りて手動でポイント切り替えをするのですが、
全て正面に座ったまま見られるのもこの席の特権ですねぇ。

しばらくすると軽食のサービスがありました。
その時先ほどの女性が「お飲み物は何がいいですか?」と・・・
この方は完璧に日本語ができる方だったのです。一方通行ではなく会話ができました。

ポインタしてね こんな素敵な席だったので・・・ 景色もこんな風に見えます♪
こんな事も見られる!ポインタしてね 対向列車も正面から♪ 軽食のボックス ポインタしてね
まもなく到着〜♪ とってもフレンドリーな女性でした♪

オリャンタイタンボからマチュ・ピチュまで約1時間半、飽きもせずちょうど良い乗車時間でした。
(ちなみに現在(2009年4月から)クスコ発の列車は全てポロイ駅発となっています。)

マチュ・ピチュ駅前。この線路、ちゃんと列車が通りますが歩道でもあります。


まずはホテルにチェックイン。
入口こそ小さいですが、とってもきれいでこの旅一番のステキなお部屋でした。
重厚ながらシンプルな木製の家具やベッド、ちょこっとした所がとっても可愛い♪テラスからの眺めも良いし・・・
でもこの地区に泊るということはたった1晩寝るだけなんですけどね・・・


マチュ・ピチュ村は今夜しか時間がないので、明日のバス乗場をチェック方々早速散歩してきましょう♪ 

村のヘソ、プラサ・マヨール

ここで会った1匹の犬の目の周りには、マジックでめがねが描かれていました。
ひょうきんな顔に思わず笑いそうになったのですが、やっぱり何にもわからない犬をいじめている訳ですよね・・・
面白半分にやった事だと思うのですが・・・でも意地悪はいけませんっ!

美味しかったステーキ、かなりの量です!

お目当ての賞をとったと言うレストランに行ってみたのですが、お客が少ないのです。
混んでいる店の方がハズレが少ないような気がするのでお店変えましょう。
プラサ・マヨール近くの第2希望の店行ってみると、ほど良く人が入っていたのでここにしましょうか。
炭火焼肉が自慢の店なので、ビーフステーキをオーダー。
今夜は久しぶりにアルコール解禁にしましょ^^;・・・とワインも♪

明日の朝食場所のホテルをチェックし、コンビニで水を購入してからホテルに戻ります。
(マチュピチュ村の中心部の小さなホテルは、何軒かで共同して朝食を提供するシステムに参加している所が多いです。)

クスコより標高が低いため、呑んでも^^;歩いても全然息切れしません。
なのでシャワーオンリーですが、久しぶりにゆっくり念入りにお風呂に入りました。
そして何もすることないし・・・明日も早起きだし・・・と、23時という早い時間にベッドに入りました。



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