Lima 滞在
2009年04月 RTW5周目第1弾
浪漫夢紀行 15日目



睡眠時間6時間半で爽やかに6:30起床、朝食のお呼びがかかる8時まで旅行記作り・・・
朝食なしなら早朝から出かけたい私なので、
長旅で疲れているでしょうから、たまにはこんな風にのんびりし、上げ膳据え膳もいいのかもしれません。
でも・・・やはりそこはホテルではないので・・・8時と聞いていた朝食は9時近くなってしまいました。(-.-)

ここは外国(^^)、と言う事で奥様はまだ寝ておられるそう、なのでご主人と二人でいただきます。
なんだかちょっと緊張・・・^^;

手作り納豆 漬物3種・ほうれん草お浸し ソーセージと野菜炒め ハムエッグとサラダ

他にも、漬物が数種、佃煮、手作りふりかけ、大粒の梅干、ご飯と味噌汁・・・
ヘタな旅館より心のこもったお料理が並びました。
特筆すべきは、手作りの納豆と味噌汁の味噌。
私も味噌は作りますが、麹を作るところから始めるとお聞きし、びっくり仰天!!
更にびっくりは、このお料理(素材の納豆や味噌以外)は、ベルー人の女の子2〜3人で作ったもの。
ここまで教え込むのは大変だったでしょうねぇ・・・

美味しい朝食をゆっくり頂いた後、お庭を散歩しました。
チリモジャ、さくらんぼ、バナナなど鬱蒼とした木々の間にある、たくさんの鳥かごに興味津々。
カナリア、セキセイインコ、ハヤブサ、ジュウシマツ、知らない鳥もい〜っぱい。
なかでもよくしゃべるオウムが可愛い♪
「オハヨ〜」とか飼い主の名前とか・・・でもさすがにペルーっ子、「オラ〜」が断トツ多くとってもクリア!

いつまでも遊んでいられないので、部屋に戻り支度をして出かけましょ。

まずはタクシーで天野博物館へ。
通り名と番地を書いた物を見せたのに、ほとんど近くまで来ているもののグルグル・・・(-.-)
2〜3度聞いてやっとたどり着けました。
確かに道が入り組んでいる地区ではありますが、
オープンに公開していない上、看板などもないので、ドライバー泣かせな博物館のようです。
交渉制タクシーの良い点は、見つからないとか渋滞などでどんなに時間がかかっても、
基本的には乗車時決めた料金以外の請求はされません。なので遠回りされる心配がないのも安心ですね。


天野博物館 Museo Amano
実業家・天野芳太郎が、私財を投じて1964年に設立した本格的なアンデス文化に関する考古学博物館。
天野氏はリマの北およそ60キロにある、まだ誰も感心を持っていなかったチャンカイ河谷を中心に発掘・採集をしたという。

ここは完全予約制で、通常見学できる時間は15:30なのですが、
団体さんが入ってしまったようで12:00と指定されておりました。


まず門のチャイムを押すと係の人が出て来て、予約している名前を確認して門の中へ。
さらにお庭を少し行って建物の中に入る・・・という感じに厳重です。
もう1組2人と私の計3名に対してひとりの館員の方がついてくれ、
とても丁寧にわかりやすく説明をしてくれました。

今回訪問するにあたりWEBサイトを調べ、初めてチャンカイという言葉を知りました。
天野氏はチャンカイ文化の研究者として著名であり、
チャンカイ土器の個人のコレクションとしては、ペルーで最大だと言われています。
2階の、博物館としては狭い空間にそのごく一部を展示しており、館員の案内でのみ見学が可能です。
また撮影・録音等は一切できません。

彩土器はその名の通り、きれいな彩色がはっきり残っており、
モチーフに動物や食べ物が多く取り入れられているのに興味を持ちました。
また酒器も多く、当時は豊かだったのでしょうね。

寒い位にエアコンを効かせた染色図譜展示室は、何段も引き出しのついた展示台が中央にあり、
その薄い引き出しには、状態の良い様々な織物がさりげなく保存されていました。
ガラス越しではなく、触れる事ができそうな状態で保存されているのにびっくりです。
なので空調管理が大切なんでしょうね。
レースのような物から平織り、綴織り、絞染め、刺繍などなど、それはもう繊細で彩り豊かで
500〜1100年も前の物とは信じられない技術であり、保存状態に感服です。

予定の1時間を過ぎても熱心に説明してくださり(結局1時間半も)、
館員の説明なくして理解するのは難しいのでとてもありがたかったです。
後から来た団体さんは土器のコーナーだけで、染色図譜展示室には入らずに帰って行きました。
デリケートな空間なので、団体さんは入れないのかもしれませんね。

これだけのコレクション(展示してあるのはごく一部ですが・・・)を研究&保存する事も大変なのに、
それを一般に開放し見学させてくれ、更につきっきりでわかりやすく説明してくれて、なんと無料なんです。
1階ロビー横にある小さな売店でちょこっと買い物はしてきましたが、
天野博物館の収益になるような本などを買って来るべきだったと、ちょっと後悔しています。


良い物を見た・・・というだけでなく館員の説明に感銘! なんだかあったかい気持ちで博物館を後にし、
ここミラフローレス地区は面白そうな所が色々あるので、ちょい広範囲になるのですが歩きましょう♪

まずはすぐの所にあるワカ・プクリャーナ(Huaca Pucllana)へ。


アンガモス通りを進むと左手横丁の突き当たりにド〜ンと見えるのですぐわかりました。
紀元後すぐから600年頃にかけて栄えたリマ文化の遺跡で、現在でもまだ発掘調査が続いているそうです。
ぐるっと半周回っても入口がわからず、日陰でガイドブックをよく見ると・・・
が〜ん!・・・本日定休日でした・・・(>_<)

がっかりしたらグッと疲れてしまったので、
そうだ!この近くに美味しいと教えてもらったジェラート屋があったのでひと休みすることに・・・
2軒教えてもらっていたのですが、お腹の様子でハシゴするか決めましょ♪ ^m^

名前が気に入ったのでまずは 4d (クワトロ・デ)へ。

ポインタしてね

デコレーション物が多いのですが、生クリームが苦手なのでジェラートの3種盛りにしてもらいました。
選んだのは、マンゴー、リモーネ、ピスタチオキャラメル。
意外やペルーはマンゴーもレモンもピスタチオも特産なのです!
キンキンに冷やしたシルバーのカップにたっぷり入って12ソーレス約360円!
どれも甘すぎず濃厚でうま〜い♪

あまりに良心的な量だったのと、この後ランチを予定しているのでハシゴはやめることに・・・
なので、ヨーグルトのジェラートが美味しいというもう1軒は挑戦ならずでした。

お腹を空かせるために、民芸市場まで歩きましょう。
ミラフローレスは大きな街で、通りも大きければビルも多く、日陰が少なくて暑い暑い・・・
やっとたどり着いた民芸市場ですが、その名の通り民芸品=お土産屋さんなので
入口をちょっと見ただけでもういいかな・・・


ではランチへ。
お店の名前は、La Cocina de Dario (ラ・コシーナ・デ・ダリオ)
ここは日系人と日本人のご夫妻がオーナーのペルー料理店です。
基本的に、現地の味が楽しめる地元の人で混んでいるような大衆的なお店を選ぶようにしているので、
日本人とか日系人が経営する・・・というのは避けることが多いのですが、
ここのハムユー炒飯がとっても気になっていたので・・・

ポインタしてね

日本語メニューも日本語併記もありませんが、ちょっとシックで良い感じのお店でした。
日本人の私が座っても普通にペルー人が応対するので、
懸念することはなかったなぁ・・・と思いつつメニューを見ていたら、日本人の奥様が出てこられました。
なので、「ハムユー炒飯ってお願いできますか?」とお聞きする事ができました。
「セビーチェも食べたいのですが多すぎますよね・・・」と相談したら、
「半分の量にさせていただきますよ」と言ってくださいました。

セビーチェ ハムユー炒飯 チチャ・モラーダ サービスで出して頂いたコーヒー

この店のはオーソドックスなセビーチェですが美味しかったです。
ぜんぶごっちゃに混ぜないで盛り付けているあたり、繊細な日本人感覚なのでしょうね。
写真ではよくわからないと思いますが、イカ、タコ、貝柱がたくさん入っていました。
ペルーのセビーチェには必ずと言っていいほど、白い大粒のとうもろこしが入るのですが、
決して甘みはないのですが、これがもっちりして食感がとても楽しいのです。
日本ではとうもろこしは甘ければ甘いほど人気ですが、
料理として使うとうもろこしの場合、食感を楽しみつつ、他の素材の味を邪魔しない程度の甘さなのがいいですね。
あと大きな人参やサツマイモが付く事も多く、この店は人参(写真の左のオレンジの)が付いていました。
ハーフポーションでも、かなりお腹いっぱいになる量でした。

ペルー料理屋さんなのになぜに炒飯?・・・ですよね。
塩漬けした魚を醗酵させた、日本のくさやに相当する中華食材のハムユーを入れて作ってくれる炒飯は、
実はクチコミで人気になってしまった裏メニュー、ハムユーは輸入ではなく自家製とお聞きしてびっくりです。
パラッと仕上がったハムユー炒飯、確かに美味しかったです。
でも思った程ハムユーの香りはしませんでした。無難に万人向けに作られていましたね。
これも半分にしてくれるのかと思っていたのですがフルポーション、食べきれず半分でギブアップでした。

チチャ・モラーダChicha Moradaは、紫とうもろこしを主原料にした飲み物。
このお店ではパイナップルジュースで甘みをつけていると仰っていました。
お勧めされたのでとりましたが、私には甘すぎ・・・やはりビールで食べたかったですね。

最後にコーヒーをサービスで出してくださいました。
そして大きな魚のうろこを「爪磨きにいいのよ」と頂きました。^^;

エネルギー補給をしたら消費せねば・・・と海に向かって歩き出し、
ミラフローレスの街のど真ん中を抜けてしばらく行くと突き当たりに公園があります。


恋人達の公園 Parque del Amor 
ミラフローレス地区にある海岸を見下ろせる小さな公園。


グエル公園みたいなモザイクのベンチがある海を見渡せるこんな小さな公園には、大胆なモニュメントがあります。

ポインタしてね

それにしても大胆! ちっともロマンティックではなく肉感的なのがちょっと微笑ましいです。


さて・・・ここから歩いて行くにはちょい遠いし、歩いていくと閉館時間が微妙なのでタクシーで行きましょうか。
ここはメインの通りからちょっと入った海岸線なので、車の通りがあまりない・・・
待っているタクシーが2台ほどあるけど、そういうのは乗りたくないので、ちょっと大き目の通りまで歩く事に・・・
するとちょっとした通りに、明らかに客待ちではなく休憩中っぽいタクシー1台を発見!
私の希望通りのちょい年配のドライバーだったので、交渉して納得し乗り込みます。
目指すはラファエル・ラルコ・エレラ博物館。


ラファエル・ラルコ・エレラ博物館 Museo Rafael Larco Herrera
18世紀に建てられたスペイン人貴族の邸宅が博物館になっている。
この建物は小高い地に建っているが、その下は7世紀の物といわれるプレ・インカのピラミッドがあるといわれている。

通りでタクシーを降り、門番のいるゲートから博物館まで坂道を上って行くのですが、
その道すがら花いっぱいなので、これだけで期待感が高まります。

ポインタしてね エントランス ポインタしてね


エロティック館入口 ポインタしてね

(両博物館共に撮影不可のため画像はありません。)

この博物館は、モチェ文化の土器をメインに展示されているのですが、
展示以外の収蔵品の倉庫も見学ができるのが面白いです。
天井まで高く造られたガラスの展示棚には、45000点もの土器がこれでもか・・・と並べられそれは壮観!

向かいのブーゲンビリアに覆われるようにあるエロティック館には、
一般の土器と並べたらちょっと躊躇してしまいそうな土器だけ展示されています。
でもエロティックというより、今昔を問わず人間なんて・・・と微笑ましい感じの土器ですけど・・・


閉館時間ギリギリまでゆっくり見、帰りは歩いて帰りましょうか・・・30分位で着くかな・・・
夕陽に向かって歩くのでまぶしい・・・
たぶん左方向斜めに行けばずっと近いと思うけど、夕方だし安全牌をとって大通りを歩き、
左折して延々歩いたら前方にショッピングコンプレックスが見えて来てひと安心♪
お宿に着いて、シャワーを浴び、部屋で冷たいビールを飲んだら「生き返った〜」と思えるほど、暑かったし疲れた・・・


お刺身 コロッケとキスのフライ イカフライ

今日の夕食は、ゲストは私の他にひとり旅の女性の計2名でしたが、
近くに住む日本人女性、日本語を勉強している超美人のペルー人の女性、そしてオーナー夫妻の計6人。
時々こうやって集まってお食事をされるそうです。
久しぶりにわさびをたっぷりつけていただいたお刺身が美味しかった〜♪


部屋に戻り、明日の予定を色々考えたり、記録をつけたり・・・
そろそろ寝ようとベッドに入り瞼がくっつきそうになった頃、日本からお客さんが到着したようでザワザワ・・・(-.-)
しかも気持ちはわかるけどこんな時間にシャワーを使ったりするし・・・(-.-)

イヤーウイスパーをして寝ましたけど・・・(-.-)



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