Muscat 滞在 |
2010年03月 RTW6周目第3弾 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お初とお久の二国紀行 4日目 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
頼んでおいたモーニングコールは音声でした。 支度を整え、一番乗りの6時に朝食へ。
今朝のフロア担当は60歳位のおじさんで、興味津々な私の食欲がお気に召したようで(笑)色々教えてくれました。 オマーンの主食のひとつパラタは小麦粉を練り、更にオイルも加えて練り、そして充分醗酵させてから焼くとのことです。 小麦粉を軽く練っただけでちゃちゃっと焼くチャパティと比べ、パラタはずっと手間隙かけたパンだと胸を張っていました。 だからなのか、パラタはチャパティの下に隠す?ようにちょっとしか置いていないのですが、 このおじさんのお陰で、私のお皿には温かいパラタがたっぷり♪ 作り方を聞いたからではありませんが、両方食べ比べるともっちりさが全然違います。パラタうま〜♪ 「オーストラリアや日本の団体はふっくらパンやソーセージばかりとるけど、あなたは違う!」と面白がられてしまいました。 お調子づくのが私の悪い(良い?)クセ…^^; 今朝はフォークを使わず手でカレーをいただいたので更に喝采されてしまいました。 それより、へぇ〜このホテルに日本人が来るんだ…とそっちの方がびっくり。 ピックアップは7時半だったので7:25にロビーに下りればいいと思っていたのですが、7:20に電話が… もうお迎えがロビーに来ているとの事、早めの時間厳守はいいことですね。
今朝になって知ったのですが、私ひとりで車1台でした。 という事はアレンジできるのでは?とお尋ねしたのですが、NOとは言わないものの、ほとんどNOに近い反応でした。 ま〜モデルコース&所要時間で契約したので細かい事は我慢ですねぇ・・・ その割には…サラームが現在住んでいる「Fanja」は質の良い水が湧き出るという事で有名な村だそう。 「行ってみたい?」と聞かれれば当然YESでしょ… 7:30にホテルを出発し、10分ほど走ったガソリンスタンドでまず給油、 更に5分ほど走ったところでサラームが水を買いに行き、やっとスタートです。 胡麻と蜂蜜を固めた甘〜いお菓子をおすそ分けしてもらい、食べながら走る事40分でファンジャに着きました。 私が行った時も3台のタンクローリーが水を汲みに来ていたので、その良質さは納得ですね。
思いがけずファンジャの町と豊富な水が満たされたワディを見ることができました。まさにオアシスですね。 しかも4WDを駆使して水しぶきをあげながらワディ渡りをしたり…楽しかったです♪ 通常マスカットからニズワまで2時間半との情報だったのですが、ファンジャからニズワまで1時間強で到着。 スークの前には広大な駐車場があるのですが、 なるべくフォートに近い所の駐車スペースを探すのにちょっとてこずったけど、無事ゲートのすぐそばをゲット。
世界遺産ではありませんがオマーン三大フォートのひとつニズワ・フォートはニズワの中心に位置しており、 スークやお土産屋などでにぎやかな一角に、威風堂々と建っています。 見逃しそうな小さな入り口を入ると、ちょと高い位置にチケットを売る人が座っていました。
城砦の中は小さな部屋がたくさんありましたがどれも同じ感じ。 ここは敵の侵入を防ぐための仕掛けが興味深かったです。 通路を狭くし曲がりくねらせた迷路、カムフラージュの通路や扉、落とし穴、煮え油や熱湯を上から落とす所などなど。 歴史の流れを映像で見せてくれる近代的な部屋もありました。 そしてやっぱりこのフォートの醍醐味は、この城砦の全景を確かめる事ができる屋上ですね。 屋上からさらに4箇所ある階段を上がると山々に囲まれたオアシスを眺められます。 見晴らせる最上階は繋がっておらず、全4方向の景色を楽しむには4回上り下りが必要… 炎天下、これはきつかった…もちろん制覇しましたけど。 お次はすぐ隣にあるニズワ・スークへ。
ニズワは質の良い蜂蜜やローズウォーターの産地なので、 ニズワに着く前から、「ちゃんとしたお店に連れて行って!」とお願いしておきました。 たくさんのお店がありましたが連れて行ってくれた店はきちんとした専門店で、お店の人の応対もスマートでした。 ローズオイルやローズウォーターを試させてくれたのですが、とっても良質なのがわかりました。 チュニスで購入したローズウォーターはローズウォーターじゃなかった!と、この期に及んで比較できました。 欲しい物だらけですが、RTWで旅している身としては、まだ前半の今荷物を増やすわけにはいきません。 でも機内持ち込み可能サイズのローズウォーターを1本だけ購入しました。 11時にスークを出発。 軽いのにリッチなローズオイルの香りが手の甲から…♪ 手を鼻に近づけては香りを楽しみながら、 ローズオイルを買ってこなかったことをかなり悔やみました… 走ること30分(34km)で前方にバハラ・フォートが見えてきました。 この時点では意外と修復が進んでいるように見えたのですが…
世界遺産のバハラ・フォートは数年前から修復中だったので、 こちらに来るまで実際のところどうなっているのか詳細がわかりませんでした。 もしかしたら…との淡い期待を持って来たのですが、その期待は見事打ち砕かれました。 向かって左半分、外観こそきれいになっていましたが内部はまだまだ、 そして右半分はあとどの位かかるのか想像を絶するような外観でした。 サラームの話では、修復完了まであと8年はかかるとのこと。でもこの8年というのもなんだか怪しい気がします。 登録抹消された世界遺産の第1号はここオマーンでしたが、同じ国からの2件目がないことを祈るばかりです。 バハラから西南へ10kmのジャブリン・キャッスルへ。 途中の売店でランチ用の飲み物を購入してから行ったので15分ほどかかり、着いたのは11:50。
ここは元々の行程に入っていた見学場所です。 今日は金曜日なので昨日の申込時に、「明日は金曜日だけど大丈夫?ダメなら明後日の土曜日にするけど…」 と、充分に念を押して確認の上今日の申込をしていたのです。 な・なのに…門が閉まっていました。金曜の今日は11時でクローズになるのです。 まだ中には見学者がザワザワしているので、もしかしたら…と期待したのですがやっぱりNO! そりゃそうですよねぇ、10分位ならまだしもすでに1時間も過ぎているのですから… ここでサラームが「クローズで入れないから、後はマスカットに戻るだけ…」と飄々と言い放ったのです。 当然私はかち〜ん!ときちゃいました。 だって見学できたのはニズワだけ、ニズワなら直通バスで簡単に来れたのです。バスだったらタダも同然なほど安い! ということでクレームをば…
一応穏やかに言ったつもりですが、サラームは頭を抱えてしまいました。 そして長い事(20分位も)携帯で会社へ問い合わせをしていたのですが、何を相談していたのでしょう。 返金で済ます? それとも代案提示? 妥協案をどのへんまでにするかを打ち合わせていたのでしょうね。 最終的に、Birkat Al Mawz (ビルケットモウズ)のファラジに行く事で、「ご機嫌直してくれる?」といわれてしまいました。 やっぱ私の目が笑っていなかったのでしょうねぇ…^^; そうと決まったらランチはどこでする?ここなら公園になっているしトイレもあるけど…と言うので、ここでランチです。 安いツアーなので、ピクニックボックスと飲み物(私は水をチョイス)といった軽いものですが…
入れなかったジャブリン城を見ながら、ほとんど食欲はなく持参の飲み物とオレンジだけいただきました。 他にも3〜4組のピクニックボックス仲間がいました。 この人達も入れなかった組? それとも見学後のランチだったのでしょうか。 30分ほどでランチタイムを終え、一路マスカット方面へ車を走らせます。 途中左手に入るのですが左折できない道なので、右折してループ橋を渡らなくてはいけないのに通過してしまいました。 「さっきの所を右折じゃない?」と私が指摘してUターンし、枯れたワディを走って橋へ…4WDでよかった。 でも本当に間違ったんだよね?故意じゃないよね? ここからちょっと山を登る感じで20分ほどで着いたのは、 世界遺産に登録されている「ファラジ・アル・カトメーン」、ユネスコの碑もちゃんとありました。
世界遺産に登録されている5つのファラジは点在している上、おまけでつけてもらったので、 見学できたのはこのアル・カトメーンのファラジだけですが、強気の交渉に勝利した甲斐がありました。 2000年以上にわたってこの地を潤してきた歴史的重要性、そして現在に至るまで涸れる事がなかったことに感嘆! 今でも轟々ときれいな水がほとばしっていました。 ご機嫌取りなのか^^; 「オールドタウンにも行きたい?」って。もちろん「是非♪是非♪」と答えました。 走る事15分くらいでオールドタウンに着きました。 入り口で廃墟の町のルートと出口の場所を教えてもらい、「出発は何分後?」と聞いたら 「あなたの好きなだけ、1時間でも3時間でも…」ですって。30分で歩きつくせそうな町なのに… 優〜しく^^;クレームしたつもりですが… やっぱ目が笑っていなかったのね。(爆)
車で待っているサラームと別れひとりで入ったのですが、オールドタウンというよりゴーストタウンみたいで誰もいません。 朽ち果て、崩れ落ち、瓦礫になっているので足場がとっても悪いです。 高低差のある町に放置されているどの建物も立派な造りですし、ファラジも作られていたので、 当時は高級住宅街だったのではないでしょうか。 もっと条件の悪い町を車窓から見てきましたが、何がきっかけでみんなここから出て行ってしまったのでしょう?地震? そんな事を思いつつ歩いていたら、ラジオ?の音が… 音のする方へ歩いていったら、その家には電線が引き込まれていました。 全部歩いたわけではないのでわかりませんが、私が歩いた中で人の気配があったのはこの1軒だけ、 入り口からちょっと覗くと絨毯の上にポットと菓子鉢があり、猫がけだるそうに寝ていました。 どんな人が住んでいるのでしょう… 人に会うこともなくひとりで歩いていたのですが、まさに出口でタクシードライバーに連れられた観光客と遭遇。 やはりここは観光ルートになっているようなので、恐らく名前のある見どころなんだと思います。 契約は7時半〜16時半なのでもう少しどこか行けそうなんですが 「満足してくれた?」とご機嫌取りが一生懸命なので、マスカットに戻る事を了承しました。 来た道と同じ道を帰り、ホテルに着いたのは15時ちょうどでした。 ランチをほとんど食べなかったのでお腹空きすぎ。 荷物の入れ替えをしたらすぐにホテルを出てご飯を食べに行きましょう。
ホテルの男性スタッフにオマーン料理の店を尋ねたら、ここ「Maidat Al-Noman.」を勧めてくれました。 安くて美味しいとジモティには有名らしいです。 プライバシーを意識したテーブルセッティングなのでひとりでも充分利用できるお店でしたが、 ビニールのテーブルクロスがかかっているというのに、さらにビニールシートを広げるのがちょっと…です。 5〜6種のセットメニューのみのお店で、テーブルに置かれているメニューはアラビア語だけでちんぷんかんぷん。 英語併記のメニューが入り口を入ったところの壁に貼ってあり、そこへ連れて行かれメニューをチェックすると、 微妙に値段が違うもののその差は数十円なので一番高いビーフをチョイスしました。 高いと言ってもRO1.500、約380円位なものです。 ちょっと味がついた黄色と白の混じったライス、サラダ、チリソースはどれにもセットになっています。 真っ黒でグロテスクなビーフ、一見「牛の○」みたいでちょっとビビル…香草みたいなものが藁にみえるし…(>_<) 勇気を出してひとくち! しっかり手の込んだビーフ料理でした。 ちょっと複雑な味加減でしたが美味しかったです。まさにローカルなスローフードですねぇ。 何の味付けもされていないサラダ、いっぱい添えられたライムを絞り、塩をかけていただいたのですがうま〜♪ サラダだけ完食、ビーフもライスも量が多くて1/3くらいしか食べられませんでした。 アル・ノマンに入る前から気になったお隣のインド料理屋。 せっかくオマーンに来ているのにインド料理もないか…と入らなかったのですが、 揚げたてのサモサ(三角春巻)とファラフェル(ヒヨコ豆のコロッケ)を買ってホテルに戻ります。
部屋に戻りとりあえず洗濯をし、のんびり湯船につかってボ〜。 やっぱ疲れました…夕食の外食なんて到底無理。サモサとファラフェルを買っておいてよかった…
お風呂上りのビールならぬ水…そしてネクター風の甘いジュースを飲みつつ、インドスナックをいただきました。 大好きなファラフェルより、中のポテトがとってもスパイシーで皮もサクサクなサモサの方が美味しかったです。 2個ずつ計4個で100バイザ、なんと25円もしません。 寝不足&遠乗り、暑かったし…などなどで疲れており、22時という早い時間にベッドへ。 |
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