Cordoba → Baeza |
2010年03月 RTW6周目第3弾 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お初とお久の二国紀行 8日目 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
爽やかに6時起床。 夕べの大雨がウソのようにこれまた爽やかな青空、良かった♪ ちょこっとネットしてから支度し、8時半、夕べ作っておいたハモンのボカディージョで朝食♪ 噛み応えのある中モッチリ外カリっとしたパンに、生ハムの香りと味が移ってとってもGoo~! 昔のスペインのパンはボソボソで不味いのが多かったけど、最近はどこで買っても美味しくなりましたねぇ・・・ チェックアウトは12時なので、ホテルに荷物を置いて出かければラクなのですが、 目的地がバスターミナル寄りなので、9時半にチェックアウトし荷物を持って出発です。
ホテルを出るとすぐに見所がいっぱいで、すぐ左前方に円柱が見えてきました。 近代的なビルの谷間にポツンと古代遺跡があるなんて・・・ 修復中で中には入れませんが、すぐ前の道から12本のコリント様式の円柱がよく見えます。 ここを左折するとすぐ左手が市庁舎、その向かいがサン・パブロ教会です。
13世紀にコルドバを奪還したフェルナンド3世は、モスクを次々にキリスト教会に変えました。 いわゆる「フェルナンドの教会群」ですね、その中でも最も大きな教会がこのサン・パブロ教会です。 カリヨンの音色も有名、タイミングよく念願の調べを聞くことができました。 更に北上すると左手にゆるい階段が見えてきました。
小さな丸い小石で描かれた素敵なバイリオ坂を上っていくと、 正面には通称カプチーノス教会のサント・アンヘル教会(Iglesia Conventual del Santo Angel)がそびえています。 その右手を進むと、サント・アンヘル教会と聖母ドロレス教会に挟まれた小さな「灯火のキリスト広場」に出ます。 その小さな広場の中央ににあるのが「灯火のキリスト像」。 カンテラに灯がともる夕暮れ時が厳かでいいのですが、昨夜は大雨だったし、今日はもう出発だし・・・ でも青空や白壁にも映える今でも充分に雰囲気は良かったです。 かえって人がいなくて正解だったかも・・・と良いように解釈しときましょ。 少し歩くと重厚な教会が見えてきました。サンタ・マリナ教会です。 ここは当初予定に入れていなかったのですが、ホテルスタッフのお勧めだったので・・・
残念ながら扉は固く閉ざされていましたが、鐘楼も立派でこちらもだいぶ由緒ありそうです。 教会の周りの石畳、十字架や花など石の色を変えて描いてあるのが微笑ましいです。 ひと回りしてからお次へ・・・ お目当てのビアナ宮殿です。
14世紀に建てられたビアナ公爵の邸宅で、当時の貴族の優雅な生活を見ることができます。 重厚な家具や調度品など所狭しと当時のまま展示されており、 ガイドが付き、部屋ごとに鍵を開けながら丁寧に説明してくれるので見学に小1時間ほどかかりました。 館内見学(撮影禁止)の後は自由にパティオを見ることができ、パティオでの撮影は可能です。 ビアナ宮殿は別名「パティオ博物館」と呼ばれており、12もある美しいパティオが目当ての人も多いです。 ご好意でレセプションで荷物を預かってもらえたので、身軽になって見学できました。 荷物を取りにレセプションに戻ったら、素敵なビアナ宮殿のカレンダー(結構立派!)を頂いてしまいました♪ さてバスの時間まであと40分、急がなくちゃ・・・
慣れた道なので10分ほどで到着、番線チェックしたりトイレに行ったりするのに焦らないちょうど良い時間でした。 12:20発のバスは出発のわずか5分前に入線してきたのですが、 このバス、セビージャ→コルドバ→バレンシアと経由し、なんとバルセロナ行きだったのです。 長距離便にしては定時なのも昔とはずいぶん変わりましたねぇ。 結構乗って到着したのですがほとんどの人がここで降り、コルドバから乗った人を含め10人強とガラガラで出発です。 夕べ作っておいたハモンのボカディージョと水でランチ、朝食と全く同じでもとっても美味しい~♪ バスは2箇所ほど停まり(乗降なし)、14時にガソリンスタンド併設のホテルでトイレ休憩が入りました。 ここで30分のランチタイムです。スペインの食事時間事情は、日本の2~3時間遅れになるので・・・ 14時半、やはりきっちり定時に出発しました。感心、感心・・・ 切符購入時、コルドバ→バエサの所要時間は2時間15分と聞いていたのですが、バエサに到着したのは15時半。 コルドバを12時半に出発したので3時間かかった事になります。ま~ランチタイム30分はありましたが・・・
今までのバスターミナルと違い、バエサのは小さな待合室の前に2~3台分の線が引かれただけでした。 回りは広いスペースなのでこれから大きなターミナルにするのかもしれません。 ちなみに歩き方に載っているターミナルはもう存在せず、旧BTより東北方面へ5分ほどの所に移転しています。 青空で陽差しも結構強いのに、ピ~ンと張り詰めた空気がとても寒いなぁと思ったら歩道や車には積雪が・・・ 夕べから今朝まで雪が降っていたそうです。
バスターミナルを背に左手にズンズン歩いて旧市街に入ると、道も建物もとっても重厚、どこもかしこも素敵です。 予約していたホテルが見えたらこれまた素敵~♪
小さなレセプションも良い感じだしスタッフもあったかくて気に入りました。 チェックインの際、もう1泊できないか聞くと「OK」との事。 私がネットで予約した倍ほどの宿泊料が提示されていたのですが、ここでも予約したレートと同じでよいとの事。 来週のセマナサンタの頃にはここも飛び上がるような宿泊料になるので、この時期はお得なんですね。 部屋に荷物を置いたら早速出かけましょう♪ まずは旧大学。
正式名称は Antigua Universidad 。 1538年に創設された学校で、詩人アントニオ・マチャドが1912年から7年間奉職したことでも有名、 現在ではグラナダ大学の夏期講座に使われています。 次はカテドラル。正式名称は、Catedral de Santa Maria サンタ・マリア大聖堂。
モスクの跡地に建てられたこのカテドラルは13世紀に着工されたものですが、現存する大部分は16世紀のものです。 シーズンオフなので午後の開館が16~18時と制限されており、急いで見て回りました。(内部撮影不可) お目当ての鐘楼や美術館は時間がなくて入れませんでしたが、相当古い歴史ある教会でした。 ハバルキント宮殿はもう閉まってしまったので、明日見にきましょう。 では町のヘソ、スペイン広場へ。 ホテルの人にお勧めレストランを3箇所聞いておいたのですが、その内の2箇所がこの広場の近くなので・・・
広場を取り巻く建物にはポルティコ(回廊)が付いており、冬場の寒さや夏の日照りが相当なものだと想像できます。 お目当てのレストランは20時半からの営業・・・やはりスペイン時間です。 そうだとは思っていましたが、淡い期待もしていたのです・・・ でも1時間も待てないし、1時間後に来るのも面倒・・・ それに明日の事を考えるとそんな遅い時間にヘビーな食事は取れないので、いつもの手、スーパーで買い出しましょう。 スーパーまでの道すがら、いたるところに5分咲き位のアーモンドの花が・・・ 3月だというのに降雪があったせいか、キ~ンと張り切った空気がとっても冷たく、 やっとほころんだのにこの降雪で戸惑っているようですが、それでも逞しく咲いていました。
生ハムが塊(腿)のままドーンとディスプレイされているのがなんともスペインらしいですね。 いや、ディスプレイではなくちゃんと売り物なんですけど・・・ このスーパーのショッピングバッグが楽しい・・・ 深くて大きなカゴの下にローラーが付いており、縦にある長いバーを使えばカートのように引くことができ、 買い物が少しの場合、横にある短い方の取っ手を使えば普通のカゴのように持てるのです。 お店側は邪魔になるカートを備えることなく、このカゴ一種だけ置いておけばいいので合理的ですね。 スーパーの向かいのパン屋さんで焼き立てのパンを買ってからホテルに戻りました。 このホテルはスパが併設されているせいか、客室やバスルームにほのかな香りが漂っており、 強い香りが苦手な私ですが、自然でリラックスできる香りでとっても心地よいのです。 アメニティも良い感じの物が置かれていたので、今回は持参の物ではなくアメニティを使ってみました。
連泊なので時間を気にせずのんびりお風呂タイムができ、とっても気持ちがいいです♪
湯上りはもちろんビール♪ そしてリオハの赤に生ハムとチョリソとチーズ・・・やっぱり切ってもらうのは違います。 辛くて酸味のある熟成したチョリソがあったし、ハードなヤギのチーズもうまうま~♪ ひとつ失敗したのが、ガス入りだと思って買った水が甘かった事・・・そうスプライト風だったのです。 よく見ればわかるのに、慣れてくるとひょいひょいやらかす私の悪いクセ・・・ ワイン飲みつつPC叩いていたら、太鼓や笛の音がものすごい! なになに?と足元の窓から覗いたら、なんだかパレードしているので急いで外に出てみました。
小学低学年位の子供から初老まで町民総出って感じで練り歩いていたのです。 石畳と石の建物に反響しお腹に響くほどのボリューム、 何かの宗教的な行事かと思うほど、演奏している人達は真剣なまなざしというか固い表情だったのですが、 レセプションの人に聞いたら、セマナサンタのパレードの練習だと言っていました。 せっかくなのでちょこっと散歩。 歴史的建造物を照らすライトがとっても妖しく美しく、中世に紛れ込んだような錯覚を覚えました。 よかった・・・ここに連泊することにして・・・ |
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