Jeju 滞在
2011年05月 済州島旅行記 
神秘の島チェジュへ 2日目

・・・ちょっと長めになります・・・


昨夜というか寝たのが2時、でもなんだか寝付かれずに6時を迎え、
トイレに行って、うがいして、水を飲んで・・・もう一度ベッドに入ったら2時間ほど熟睡できました。

昨夜の残りのキンパッをささっとつまんで朝食とし、寝坊したせいで予定より1時間遅れの9:20ホテルを出、
昨日チェック済みのバス停から頻発している100番バスで市外バスターミナルへ。

斬新な外壁のBT 裏側が乗り場

ここに限らず、韓国のバスターミナルの表示言語はほとんどがハングルオンリーなので、
時刻表を見ても乗り場の案内板を見ても、ハングルの読めない人にはなかなか理解できません。
乗り場に行くと、たすきを斜めにかけたコンパニオンスタイルのきれいな女性が立っていました。
英語のできるこの方に尋ねたら、今動き出したばかりのバスを停めて乗せてもらうことができました。
という事で待ちゼロで出発です!(^^)v
(ここには何度か足を運んだのですが、普通の案内人はいるもののコンパニオン風の人は今回だけでした。何かのイベントだったのでしょうか?)

ターミナルを出ると、三姓穴、文化会館、国立済州博物館などの見どころが次々と現れ、
なんとなく街のサイズがわかり立地もつかめました。新・旧済州だけでも結構広そうです。
しばらくすると左手に海が見え隠れし、次第に小さいながらきれいなビーチをいくつも過ぎ、
ぼ〜っと眺めているだけで癒されますねぇ・・・左側に座って正解でした。

当初は手前の万丈窟(マンジャングル)に寄ってから城山日出峰へ行く予定だったのですが、
昼食は海の幸が食べたいので時間的なこともあり、そのまま乗って遠い方の城山日出峰へ先に行くことにしました。
ちなみに唯ひとり乗っていた白人の男性は万丈窟入口のバス停で降りました。ここで降りたのは彼だけでした。

済州市外ターミナルから走ること1時間20分、城山日出峰のバス停に到着しました。
バス停から峰は見えないのでどこ?と思いつつ上へ上へと歩くと、デデ〜ンとそびえる城山日出峰!
(バス停から城山日出峰は近いのですが、建物に遮られて見えなかったのです。)

その山肌にアリンコのように続く人の列・・・結構人いるじゃん、しかも急じゃん(-.-)

城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)

済州の東の海にそびえ立つ高さ182mの城山日出峰は、約5000年前の水性火山噴出によってできた凝灰丘である。
噴火口の原型がそのまま残っており、海岸の絶壁に様々な堆積構造を見ることができる。
噴火口について : 海抜90m、直径600m、周囲1705m、面積130u、地層の傾斜は最大45度

2007年、世界遺産・自然遺産に「済州の火山島と溶岩洞窟」のひとつとして登録された。


上空から見ないとその全容はつかめないので、これは現地案内板の画像です。
右端陸地繋がりを直登する感じで、登りきった所の展望台までしか立ち入ることはできません。

出だしはラクショウ♪ 途中から下を見ると・・・ ほぼ頂上から・・・ 頂上の展望台付近

出だしはゆるやかですが足元は溶岩の石畳なので歩きにくいです。
しばらく進むと、階段とちょい休めるような踊り場的要素を持たせた九十九折が頂上まで続いています。

貝岩ポインタしてね 熊岩 チョグァン岩

途中にはいろんな岩がありました。浸触作用によってできたこれらの岩には名前が付いており伝説もあります。
説明板には日本語も併記されているのでひと休みするのにちょうどよかったです。

頂上の窪んでいる所はまるで平原のよう・・・

着いた〜♪ 眺めつつ・読みつつ・撮りつつ、ゆっくり登って30分位でした。
息切らして汗もかいたけど、頂上に吹く風はとても爽やかで、のど元過ぎればなんとやらです。
噴火口のヘリのせり上がった向こうには青い海が広がっておりとても雄大でした。


騒がしい修学旅行生、日本人や韓国人の団体さんもいて道中も頂上もザワザワしていました。
大変な思いして登って来たのに写真を撮ったらさっさと下りて行き、次から次から同様の人が登っては下りてしまいますが、
私はのんびり30分ほど眺めてから下りました。

城山日出峰を背に右手に回り込むと牛島がきれいに見えます。
後で知り合った人に「なぜ行かなかったの〜!」と言われてしまったほど良い所らしいです。
次回のお楽しみですね、いつになるやらですが・・・

観光モーターボート 砂浜直前にも溶岩が・・・ 海女の家 食べたかったなぁ・・・

長〜い階段で浜辺に下りると、溶岩がむき出しの小さな入り江があり、モーターボート乗場になっていました。
アワビやナマコをその場でさばいて食べさせてくれる海女の家もあり、空腹の身には目に毒・・・

さ〜お腹すいた・・・お目当ての食堂の場所がよくわからないので、敷地内にある案内所に行ってみました。
案内所には、案内人なのか客なのかわからないようなおじさんとおばさんが5〜6人おり、
挨拶程度の日本語が飛び出すものの韓国語オンリーでなかなか話が通じません。
ガイドブックの写真や店名と住所を見せて場所を尋ねたり、そこ以外でもっとお勧めの食堂ってある?など尋ねると、
なんとか理解してくれたようで「あ〜でもない、こ〜でもない」とみんなで盛り上がり、
そして何やら電話をしていると思ったら、なんと私が最初に尋ねたお店に「迎えにきてよ」と頼んでくれたようで、
食堂の女主人が車で迎えに来てくれたのです。
店に着いてわかったことは歩いても10分位の近さだったという事、案内所の人もお店の人もなんて優しいの〜と感激です。

パンチャン ヘルムトゥッペギポインタしてね

名物のヘルムトゥッペギ(海鮮鍋)を注文しました。
鍋ができるまでビールでパンチャンをつまんだのですが、
昨日も今日も明日以降もほとんどそうでしたが、済州島はパンチャンのさみしい店が多いですね。
どの店もキムチが3〜4種(しかも白菜とイカが多い)、そのままのワカメ、野菜系が1〜2品程度です。
手の込んだ美味しいパンチャンを出すソウルに慣れてしまったので、余計そう感じるのかもしれませんが・・・

そうこうしているうちにグツグツ煮え立ったヘルムトゥッペギが届きました。
アワビ、トコブシ、アサリなどの貝類、海老、蟹・・・等々海の幸がたくさん入っており、
もちろん具も美味しいですが、スプーンにご飯をのせ、いい出汁が出ているスープをすくっていただくとうま〜♪
(上右の画像は忘れて途中まで食べてから撮った物です。^^; )


お腹も満足したのでバス停へ。やはりというか、時刻表がよくわかりません。
この停留所の時刻くらい色を変えるとかラインを濃くするとかして欲しいものです。
というか世界遺産なのだから英語表示があってもいいんじゃない?と思うのは考え甘過ぎですかねぇ・・・

このバス停のすぐそばの食堂、ジモティ風の人の出入りがかなり激しいのできっと美味しいのかも・・・
これまたいつになるかわかりませんが、次回があればここで食べてみたいものです。

30分ほど待った頃やっとバスが来たので、「マンジャングル?」と確認して乗り込みました。
一番前の窓際が空いていたのでそこに座り、流れゆく景色を眺めていました・・・いたつもりでした。

「マンジャングル〜〜」との声にビクっ!!

ドライバーだけでなく、隣のおじさん、通路向こうのおじさん、み〜んなで
「マンジャングル、マンジャングル・・・」と口々に言っているではないですか!
そう・・・居眠りしていたようです。^^;
万丈窟まで30分位の距離ですし、普通ならそんな距離で寝るなんて事絶対にしないのですが・・・
ここ数日の睡眠不足が祟ったようですねぇ。
それにしても、「マンジャングル?」と聞いて乗ったのをよくぞ覚えていてくれたと感謝です。

済州方面行きのバス停で降りたので、道を渡った反対側のバス停に万丈窟までのシャトルバスのチェックをしに行きました。
でも何の情報も得られず・・・でもガイドブックにはシャトルバスの事が書かれていたので、
近くに停まっていた工事用の車に乗っていた人に聞きに行ったのですが、
やはり万丈窟までのバスはないそうで、歩くかタクシーしかないというのです。
タクシーなんて拾えそうもないし、歩いても30分の距離なので頑張ることにしました。

万丈窟までの道中には、世界遺産に登録されている未公開の溶岩洞窟がいくつかあり写真付の説明板が立っていました。
風は気持ち良いのですが陽射しが強く、サングラスを持ってきてよかった・・・と思えるほど眩しかったです。
城山日出峰を登り、これから洞窟内を歩くというのに、この30分の道のりは想定外でした。
なので万丈窟に到着した際にあったバス停、これはいったい何?とチェックしておきました。
このバス停発の時刻はよくわからなかったものの、1時間に1本位あるバス時刻をメモってから洞窟へ。


万丈窟(マンジャングル)

全長7.4km、洞窟内の高さ30m(最高地点)で、コムンオルム溶岩洞窟群の中では最大規模。
生成年代はとても古く10万〜30万年前と推測され、多様な洞窟生成物と内部の地形が良く保存されており地質学的価値が高い。
万丈窟には全部で3か所の入り口があるが、第2入り口からの1km区間一般公開されている。
公開区間の最深部には、世界一の規模の7.6mの溶岩石柱がある。

2007年、世界遺産・自然遺産に「済州の火山島と溶岩洞窟」のひとつとして登録された。


万丈窟の入り口 最深部の木道 溶岩石柱ポインタしてね

かなり高さのある洞窟なので圧迫感がありません。
溶岩洞窟なので足元はかなり歩きにくく、水が溜まっていたり濡れていたりで滑りやすかったです。
溶岩が固まる過程でできた生成物とその説明板(日本語有)が所々にあるので読みつつひたすら進むと、
後半部分は少し高い所に歩道が造られており、その先に溶岩石柱がありました。
神秘さを半減してしまいまうような変色するライトアップが施されていたのがなんとなく残念かも・・・
ここが一般公開されている最深部になります。
出口へは来た道を戻るだけなのでガンガン歩きます。
またあの道をバス通りまで30分も歩くのか・・・とか、バス停に着いてもすぐバス来ないだろうなぁ・・・とか考えつつ。
(画像が少ないのは内部が暗くあまり良く撮れなかったためです。)

洞窟を出、日本語か英語を話せる人がいるかも・・・とガイドツアーの建物へ。
ピンポ〜ン!日本語を話せるガイドさん発見!
そして次のバス時刻表を見てもらうと20分後にシャトルバスがある事がわかりました。
トイレに行ったり売店を見たりして時間調整してバス停へ行くと、ひとりの女性が立っていました。

たぶんキョトンとするか首を横に振るだろうと予測しつつ、「英語か日本語しゃべれます?」と尋ねると、
なんと堂々と「YES」の返事が・・・\(^o^)/
「シャトルバスで入口のバス停まで行きたいけど次は○分でいいの?」と尋ねると、
「私もそのバスを待っており、時刻は間違いないけれどちょっと遅れてるみたい・・・」との事。
とりあえず帰りはバス通りの停留所まで歩かないで済みそうです。ホッ♪

バスは数分遅れただけですぐに到着しました。
実は万丈窟から出ているこのバスは、路線バスの万丈窟入口バス停間のシャトルバスではなく、
少し済州寄りにある金寧(キムニョン)という町までの路線バスだったのです。
1時間に1本あるかないかの運行なので、万丈窟から利用する以外は使いにくいバスですね。
ちなみに万丈窟入口のバス停近くを通って金寧に向かいます。
そんなのを知ったのも彼女が運転手さんから聞いて通訳してくれたおかげです。
そして色々お話しすると、彼女もソウルから来た観光客で、宿泊地の旧済州に戻るとの事。
では一緒に帰りましょう・・・と万丈窟から出るバスに乗り込み、
済州行きバスが通る本数が多いという金寧に向かい、そこで乗り換えることにしました。

ターミナルで乗り換えるのかと思っていたら、済州行きのバスが停まるという小さなバス停で降りるよう促されました。
「次のバスまで12分、そこに格安マーケットのハナロあったから行かない?」と誘われGo!
美味しいと噂の安城湯麺のカップ版が単品であったのでひとつ、そして水を買いました。
彼女は、「ソウルではとっても高いけどここでは安いの」と3つ買ったオレンジをひとつプレゼントしてくれました。
自分の物しか買わなかった私は、自分の気の利かなさに穴があったら入りたい心境でした。
お店を出たらなんとバスがス〜っと横を・・・ひゃ〜!手を振りつつ走りましたよ。
乗降があったので乗ることができました。でも超満席でしばらくは立ってましたが・・・

済州市外バスターミナルに戻り、 夕食をご一緒しましょ・・・という話になり、
「刺身が食べたい」という彼女に、「昨日いい店見つけたよ!」という私の提案が合致したので、
100番のバスで東門市場へ向かいます。
というか、中央ロータリーが私のホテルの最寄バス停で、そのバス停のすぐ裏手が東門市場なんですけどね・・・
昨日、ひとりでは無理・・・と諦めていたあの店へ、思いがけず行けることになりました。(^^)v

薬味は4種 この味噌がめちゃウマ〜♪ キュウリ、ニンジン、肉厚ワカメ 葉っぱはサンチュとエゴマの2種だけ

済州島でよくパンチャンに出る肉厚のワカメ、今までそのまま食べていましたが、
彼女はこのワカメも葉っぱ同様に、ヒラメをのせ味噌やニンニクなどと共に巻いて食べていました。
もちろんそのままワカメだけで食べてもいいそうですが、巻いて食べるのもありなんですね。
それからスライスニンニクも薬味として使うだけでなく、そのまま味噌をつけて食べたりしていました。色々新発見です。

特大のヒラメ♪エンガワもい〜っぱい♪すっごく美味しかった〜♪なのに半分位残した・・・もったいない・・・
ホヤ ナマコ サザエ 骨としっぽ付の小さなアジ風の魚

ヒラメは5人前位ありそうな大きさでした。
お刺身4種は2人でちょうど良い量(でも他の料理が多いので残してしまいましたが・・・)
上写真右は、上に魚の皮の湯引きがあり、刺身は小骨としっぽが付いたままでした。何の魚なんでしょう?
韓国味噌だけでなく、醤油&わさびもありました。韓国のわさびは強烈な緑色!味もちょっと違います。
日本からチューブのわさびを持って来ていたので出したら大うけ!そして日本製の方が美味しいと言われました。
柔軟な味覚の持ち主って大好きです♪

めちゃ美味しかった海藻 さんまの塩焼き(食べかけ失礼 白身魚のフリッター メウンタン

ここは料理を出すタイミングも素晴らしい。
刺身が半分くらいになる頃熱々焼き立てさんまが届き、さんまへの箸が止まる頃、揚げたてのフリッターが届き、
刺身のアラで作るチゲはどう作るか聞いてくれるのもいいですね。
「辛いのと辛くないのどっちがいい?」と彼女の通訳、辛いのをお願いしました。でもすでに満腹なんですが・・・

上のお料理は、2人分30000ウォンでお任せでお願いしたもの。なんと¥2300位です!
言葉のできる、しかも韓国人と一緒だったからお得だったのでしょうか?
それとも一見の外国人だけでもこんな風にもてなしてくれるのでしょうか?
次回も是非来たいお店ですが、韓国人と一緒でない場合どう違うか?それも興味あります。

万丈窟のバス停でちょこっと尋ねた事から一緒に済州に戻り、こうして夕食までご一緒させていただくなんて・・・
寝坊しなかったら、予定通り万丈窟を先にしていたら、お会いできなかったわけですから何かのご縁なんでしょうねぇ。
私より若い彼女の趣味は旅行、最近では成田経由でJLでオーストラリアに行ったそうです。
ソウル在住の彼女が、国内である済州島に1週間も滞在&観光しているのも、本当に旅が好きだからなんでしょう。
なんとなく似ているから意気投合できたのかもしれませんね。
彼女の行動力やグローバルな考え方はとても刺激的でした。最近ぐうたら気味の私に喝っ!が入りましたよ。

そ・し・て・・・

「いつソウルに帰るの?」 「今度の日曜日」 「えっ!私も」
「私アシアナだけど・・・」 「え〜っ!私もアシアナ」
「でも朝早いから・・・」 「私8時半」 「え〜っ!!私も!」

韓国の大手KEとOZの二社だけでもかなりの便数を飛ばしている済州-金浦線なのに・・・
多い時間帯ではOZだけでも15〜20分毎の超頻発路線なのに・・・
よりによって同じ日の同じ便とは・・・
なんとま〜奇遇な事、これも運命なんですねぇ。
年頃の男女だったら赤い糸で結ばれていると勘違いしちゃうかもです。(^o^)
これだけでも十分なのに、更に運命を感じることがまだあるなんてこの時は知る由もなし・・・

私はホテルまで歩ける距離ですが、バスで帰る彼女のためバス停で最後のおしゃべりです。
彼女を見送ってホテルに戻り、美しい景色と素敵な出会い、心地よい疲れに満足した1日でした。

ただ・・・お酒なしの夕食だったのが私らしくない^^;
入浴&洗濯をささっと済ませ、Eマートの人イチ押しで買っておいた済州産マッコリを♪

チェジュのマッコリ

沈殿しているのでよ〜く振って栓を開けると、シュワシュワッ!と勢いよくマッコリが噴出してしまいました。
韓国のアルコールは全般的に得意ではないのですが(除レッドビール)、
郷に入れば郷にしたがうのが私流、旅先ではその地ならではづくしがいいですね。

睡眠不足だし、いっぱい歩いたし、マッコリ飲んだし・・・よ〜く眠れることでしょう。 おやすみなさい♪



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