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8日目: カンペチェ(メキシコ) → メリダ(メキシコ)


5時起床。
昨夜ベッドに入ったとたん、廊下での遠慮のない大きな話し声、更に3:30頃にも・・・
だからほとんど眠れないまま起床し、熱いシャワーを浴びて支度していると、
今度は窓のすぐそばの大樹から、枝も揺れるほどの大量の鳥の声・・・
まだ暗いのに、鳥目の鳥達も目が覚めてしまったようです。

6時、少し明るくなってきたので散歩に出かけます。
まずはカテドラルへ。まだイルミネーションが点いており誰もいない遊園地みたいです。
徐々に空が明けていくとカテドラルとソカロのイルミネーションは消され、
黒っぽく見えたカテドラルは白く浮いてきました。

ソカロの北側に続くラ・ソレーダー砦に着く頃には青空になり
海風と年季でちょっと風化した、コーラルカラーの混じった白い砦の階段に腰をおろしひと休み。
朝の散歩はひと気も少なく、とっても気持ちがいいです。

ホテルの前を通り越し、海沿いの遊歩道へ行ってみると、
夕べ見た海は一夜明けたら染まりそうな青に大変身していました。
今日も1日良いお天気のようです。

ホテルに戻り、7時から朝食をとり、8時出発です。
本日最初は、カンペチェから南西に61キロのエズナ(エズナー)へ向います。

EDZNA
マヤ古典期のプウク様式の遺跡を見ることができる。

マヤ語で「イッツァ族の住む家」を意味するエズナは、400年頃から約1000年の間に繁栄し
水路やダムなど工学的な面での高度なレベルを保持していたとされています。
またマヤ古典期遺跡の特徴のひとつ、
蛇やジャガーで壁面を装飾しているプウク様式がきれいに残っている遺跡です。

駐車場に着くやいなや、「ここは遺跡と同じ位蚊が多い所としても有名ですよ〜」ですって・・・(>_<)
バスの外でみんなスプレーをかけまくりです。
でも気温が低めだったせいか、蚊は少なく、それほど気になりませんでした。

さて、エズナといったらプウク様式の5層のピラミッドが有名です。

プウク様式とは、古典期後期から後古典期にかけて盛行したマヤ文明の建築様式の一種です。
切石で丹念に積み上げ、屋根部分に複雑に入り組んだモザイク状の装飾が施されていたり、
壁面いっぱいに連鎖する幾何学的模様が装飾されていたり、
象のような鼻をつけた雨の神チャクの顔が祀られている事が多いのも、プウク式建造物の特徴です。

5層の神殿とか、5層の住居跡とかいろんな書き方をされていますが、
均整のとれた4層の基礎壇の上に、更に神殿をのせ5層としたこの遺跡は高さ30mもあり、
中央の神聖文字が刻まれた幅広の階段を上ると、
他のマヤ遺跡と同じように、ジャングルの中にこのエズナ遺跡が存在している事を実感できます。

南神殿、球戯場、仮面神殿、北神殿と歩いて回り、
小アクロポリスでは、彩色がきれいに残っているマスカローネ(マスク=仮面)を見る事ができました。
またここの階段にも神聖文字が刻まれておりました。

KABAH
別名仮面の神殿と言われるカバーでは雨の神チャックの顔で覆われた神殿Coz Poopが見もの。

カバーといったらコズ・ポップ(ポープ)、楽しみにしていた遺跡のひとつで、
壁面を独特のモチーフで飾るプウク様式が特徴的なコズ・ポップが圧巻であり最大の見ものです。
ユカタン半島には河川がなく、生活用水は雨に頼るしかありませんでした。
そのため雨乞いの神であるチャックは大変に崇拝され、信仰の中心となっていたそうです。

別名「仮面の神殿」とも呼ばれているこのコズ・ポップは、全長約45メートル、3層からなり、
360もの雨の神チャックのレリーフで埋め尽されている2層めが特に有名ですが、
実は残念ながら、チャックの長い鼻はほとんどが折れており、周りに散らばっています。
でチャックのこの鼻ですが、
上向きは「雨を降らせて下さい!」、下向きは「雨を降らせてくれて有り難う!」という意味だそうです。
マヤ人にとっては雨が降ることがとても重要で、
雨が降らないと生け贄を捧げて雨乞いをするという習慣が当たり前の時代でした。


コズ・ポップの横には「2層の神殿」と呼ばれる、正面に階段があって2階建ての神殿があります。
崩れかけた階段で上る事は可能ですが、今やコウモリの棲家と化して匂いがすごかったです。

Arco Maya(マヤの擬似アーチ)は、別名マヤの凱旋門とも呼ばれており、
持ち送り積み式アーチ」と言われるマヤ独特のアーチで、
カバーとウシュマルとを結ぶ古代の幹線道路(サクベ)のカバー側の起点だったとされています。
またマヤ古典期の宗教都市ウシュマルと同じような特徴が見られることから、
ふたつの町は姉妹都市だったとも考えられています。
またこじんまりとした遺跡のように見えるカバーですが、実は発掘が終わっているのは中心部分だけで
全体の広さはウシュマルやチチェン・イッツァに匹敵する程だと言われており今後が楽しみです。


ではカバーと仲良しのウシュマルへ、ここから約22キロ20分の距離です。
ウシュマルの町に入り、まずはランチをいただくため町のホテルのレストランへ。
パンプキン&チーズのスープ、
メインは4つ(ビーフ、ポーク、チキン、オムレツ)から、お薦めのチキンをチョイス。
チキンにはフリホーレス(豆料理)、ライス、サラダが添えてあり、
フルーツ(マンゴ、パパイヤ、スイカ)、コーヒーでした。そしてビールN$25(¥300)も♪。

このレストランからウシュマルの遺跡まではすぐ!です。

UXMAL
マヤ古典期文明の終末期を華麗な建築物で飾ったユカタン半島の代表都市。

メリダの南80キロ、ユカタン半島に点在するマヤ遺跡の中で特に美しい遺跡であるウシュマル、
言葉の響きも含めて、この旅の中で期待していた遺跡のひとつでした。

まずはなんと言っても魔法使いのピラミッド・・・もうワクワクするネーミングです♪
ところがミレニアムのせいか修復のせいかわかりませんが登る事ができませんでした・・・(>_<)
日本を出発する前から期待していたのでかなりショックでした。

音と光のショーの舞台となる尼僧院も
赤・緑・黄のプラ椅子が敷き詰められミレニアム・セレブレーション会場と化して情緒も何もない・・・(>_<)

球戯場を抜け、グラン・ピラミッドへ。
北側の階段から32mのピラミッドを上ると、上部にはレリーフも残っており、
さすがにここからの見る景色は素晴らしい!
ウシュマル全体像、もちろん魔法使いのピラミッドや鳩の家も雄大で素晴らしいアングルです。

隣の総督の宮殿は、ウシュマルの政庁であったとされる建物で、
中央に見事なマヤアーチを配し、東側正面には複雑怪奇なプウク装飾がびっしりです。

総督の宮殿の北西にある亀の家、
ここは小さな遺跡で、プウク様式の建物の上部に亀の彫り物があるためこう呼ばれていますが、
ガランドウの内部はコウモリの棲家になっており、結構匂いがきついです。



ウシュマルから1時間15分でメリダに到着、本日のお宿は HOLIDAY INN MERIDA です。
夕食まで2時間あるので、洗濯&入浴、荷物の整理・・・と、有効活用できました。

ホテルのガーデンテラスでバーベQを含むビュッフェです。
好みのチョリソや肉を選んでから炭火焼してもらえるので、かなり豪華です♪
お肉も柔らかくて美味しかった〜
ここでのビールはN$23(¥276)。バーベQだとビールがすすみますねぇ。

夕食後、向かいのホテルのショッピングモールへ。
もうちょっとでなくなりそうなのでメキシコの歯磨き粉を購入し、ひと回りしてから戻ります。
ちょうど0時、おやすみなさいです。


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