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9日目: メリダ(メキシコ) → メキシコシティ(メキシコ)


4時半起床。短時間ながら熟睡できて気持ちよく目覚め、しゃかしゃか荷作りを済ませてから
TVを見たり本を読んだりのんびりし、やっと明るくなった6時半、散歩に出かけます。
ホテルの周りは特に面白い物もなく、ソカロまで行くには遠すぎるので
すがすがしい散歩だけで戻り、朝食をとり、8時半ホテルを出発します。

約1時間半でチチェン・イッツァに到着です。

CHICHEN-ITZA
マヤ古典期後期最大、かつトルテカ色濃い祭祀の古代都市です。

チチェン・イッツァとは、マヤ語で「泉のほとりのイッツァ人」という意味で、
ユカタン半島最大の聖なる泉セノーテを中心に繁栄された事が名前の所以と言われています。

本日日本で言う大晦日、そしてミレニアムの準備で観光客がかなり少ないのはありがたいのですが、
なんと登れるもの全て今日はクローズだそうです。(>_<) これはかなりのショックです。
エル・カスティージョと戦士の神殿は登りたかったなぁ〜。

だからと言うわけではないのでしょうが(前の人は支払っていましたので)
ビデオカメラの持込は「領収書が切れちゃったからいいよ〜」ですって・・・さすがはラテンのノリです。

まずはエル・カスティージョ
スペイン語で城という意味で、別名ククルカン神殿と呼ばれています。
ククルカンとは、神格の「羽毛のある蛇・ケツァルコアトル」の事で、
春分の日と秋分の日の年2回、
北側の階段に映し出される基壇側稜のギザギザの影が、一番下のククルカンの頭部まで伸びてきて、
あたかもククルカンが神殿から這い降りてきたように見えるそうです。
これはきちんと暦として計算された技であり、
神殿そのものの向き(角度)も当然計算されていたそうです。

マヤ暦を受け売りでちょっと説明すると・・・

エル・カスティージョは4面のピラミッド型で、中央にそれぞれ91段の階段があります。
4X91=364段となり、これに頂上神殿の基壇1段を加えると365段で1年の日数になります。
また中央で2分された9層の基壇からなるピラミッドなので2X9=18で、
1年を18ヶ月とする、マヤの1年の月数と一致するのです。
マヤの太陽暦では1ヶ月は20日間だったので、
18X20で360で5日足らない、又は365を18で割ると5日余るのですが、
この5日は不吉な日として家にこもっていたとされています。


次は戦士の神殿、
3層の基壇を持つ神殿の周りに戦士のレリーフがある石柱が林立し
急な階段を登りきると一対のククルカンの石柱の下に、
膝を折り曲げ仰向けに腰をおろしたチャック・モールがおかれているのですが、
やはりここも登れません。でも下からチャックを望む事はできました。
下から見えなかった点は、生け贄として捧げられた人間の心臓を入れる鉢を手にしているところです。

そして鷲とジャガーの神殿、
鋭い爪で人間の心臓を掴んでいる鷲とジャガーの彫刻が壁面に見られ、
生け贄の心臓をとる儀式に関わりがあると見られています。

ツォンパントリは頭蓋骨の城という意味で、
生け贄の首を並べ大衆にさらす場所だったとされています。
聞いてから見たからかもしれませんが、木立の近くのせいかなんとなく重い空気が流れていました。

球戯場、市場跡、サウナ跡、カラコル天文台、尼僧院、聖なる泉セノーテ、もうひとつのセノーテ・・・
ミレニアムで全く登れないということで、
通常は回らない所も含めほとんど全部の遺跡を案内してもらえました。



もう13時をすぎました。ここから車で10分ほどのレストランでビュッフェのランチです。
暑さと疲れで食欲が落ちており、タコチップスとサルサ、ビールで軽めに済ませました。
ここのビールはN$20(¥240)でした。

このレストランのショッピングモールの一角で、マヤ文字でペンダントヘッドを作るお店がありました。
自分の名前で作ってもらったのですが、私の名前はマヤ文字にするとあまりかわいい文字が入りません。
名前にこだわらず、かわいいマヤ文字ばかり並べて作ればよかったと思いました。

15:40レストランを出発し、約1時間でメリダ空港に到着です。
19:15分発の国内線なので、もっとゆっくりでもよかったのですが、
なにせ本日はY2K(2000年問題)の不安を抱えたフライトなので、早めに空港に向って待機です。
この間エスコートの方は、報告&情報収集が義務付けられているそうで日本の本社に電話をし、
世界中に散らばっている添乗員からの報告の情報交換をしていました。

私達の飛行機は定時出発の予定とされておりひと安心、
すごい人だかりのTVでは、ヨーロッパがたった今0時を無事迎えたと伝えています。
不安をよそに、なんだかお祭り騒ぎの出発ロビーでした。

MID→MEX  AM526 (19:15→21:05)

18:50搭乗開始、19:55スポットを離れ、19:05離陸です。
なんとスムーズな流れなのでしょう。今までの不安が吹っ飛びました。
飛行機はMD8、2−3配列、2席側の12A、前方窓際でちょっとうれしい♪
実はメキシコシティの到着直前の左側の夜景がかなり素晴らしいと聞いていたのです。

2時間弱のフライトですが、軽食がサービスされました。
ツナとオニオンとコリアンダーのサンドイッチ、サラダ、フルーツタルト、オレンジジュース、コーヒー。
かなり美味しくてしっかりした機内食でした。

着陸直前、オレンジ色の宝石を散りばめたような夜景は感激物の美しさでした。
20:25ランディング、荷物が出てくるのも早い早い。
21時にはバスに乗れ、21時半にはホテルに到着できました。

メキシコシティでのお宿は、HOTEL NIKKO です。
そのまますぐに夕食をとるためホテル内の弁慶へ、久しぶりの和食です。
掘りごたつ式の足が伸ばせる和室で、
青菜のおひたし、刺身(マグロ、鯛、サーモン)、あんかけ茶碗蒸し、てんぷら(海老、椎茸、茄子)、
お寿司(トロ、海老、サーモン、鉄火巻)、年越しそば、抹茶アイス。
ここでのビールはN$30(¥360)でした。

もう23時なので解散ですが、部屋を出ないように注意が入ります。
ホテル内も出歩かないようにと・・・エレベータ等の誤作動の懸念があるからだそうです。
部屋に入ると、「20時以降は外出を自粛してください。」等書かれたホテルからのレターが入っていました。
もう過ぎちゃっているし・・・(>_<)

メキシコシティ時間23時現在、TVではマイアミのミレニアム(0時)突入を映し出しています。
そしてミレニアム突入直前のメキシコシティの中心地ソカロに画像が変わったら、花火が上がっています。
急いで部屋の明かりを消して、窓にへばりついてみると、
ソカロだけでなくあちこちで花火が上がっています。
防音ガラスなので音は聞こえないのですが、初めて外国で年を越すワクワク感と
そんな大事な時がひとりだというさみしさと、色々複雑な心境で花火を見ていました。

花火が一段落してから入浴し、2時就寝、長〜い1日が終わりました。


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