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2日目: カイロ滞在


部屋がとても寒くて寝つかれないまま6時に起き出して、
バスタブに熱いお湯をはってぼ〜っとつかったらちょっとスッキリしてきました。

8時に朝食を取りに2階のレストランへ。
ドロッとしたマンゴージュースがとても美味しい♪
モッツァレラ風の白チーズ、チョリソ、チキン、パイ層になったエジプトらしい油っこいパンなどを頂きます。

部屋に戻り、今夜もこのホテルなので荷物はそのままにして支度をし、9時出発です。

マイクロバスに乗り込んでまずはエジプト考古学博物館へ。

エジプト考古学博物館 Egyptian Museum E£20
09:00〜16:45(ラマダン中〜15:00)、金曜日の11:15〜13:50は閉館、休館日はなし。
古王国時代からグレコローマン時代に至る4000年の遺物10万点を所蔵する世界有数の博物館
注:当時のレートはE£1=¥36でした。

門の所でX線を通してから庭内に入ると、
上エジプト(ナイル河上流の南側:ルクソールなど)の象徴であるロータスと
下エジプト(ナイル河下流の北側:カイロなど)の象徴であるパピルスが植えられた池があります。
池の周りに、ラムセス2世の像やスフィンクスなどがあり、いやがおうにも気分が高まります。

入場料のE£20の他に、カメラ持ち込みはE£10、ビデオ持ち込みはなんとE£100もかかります。
ここまでビデオ撮影し、持ち込み料の高いビデオは入り口で預け、カメラのみ持ち込みにしました。

王朝別に展示された1階に足を踏み込むとすぐに、
ラムセス2世の立像、ジュセル王の坐像、左足を1歩踏み出したメンカウラ王の立像が目に入ります。
足を一歩踏み出している像=生存中に作成された像という意味だそうです。
この辺までは事前勉強していたので、興味深く説明を聞いたり見たりしていたのですが、
カーアペル、ラーホテプ、ネフェルト、アメンヘテプ・・・など説明を受けても
聞いた事あるとかないとか位しか反応できず、もっと歴史を勉強してくるんだったと後悔しきりです。

大階段を上った2階は、カノプスとか棺とかミイラとかいったように種別で展示されています。
この2階にかの有名なツタンカーメンのコーナーがありました。
黄金のマスクがこの博物館で一番人気のようですが、その後ろにあるツタンカーメンの2つの内棺、
大きい方は金張りですが、小さい方はなんと22Kの無垢で110キロもあるそうです。
この若いファラオがこんなに有名になったのは、
110キロもある純金などほとんど盗掘されずに残っていたからなのですね。
ツタンカーメンのミイラはこの博物館にはなく、このあと行くルクソールの王家の谷に眠っています。
先に博物館で学べてよかったです。

ミイラ室は別料金E£40ですが、せっかくなので入りましょう。ミイラ室の入り口の所で支払います。
当然ここは写真撮影不可ですが、それ以前に撮る気にもなれません。
薄暗くてポイント照明なので、なんとも異様な雰囲気が余計助長されます。
あの歴史的人物ラムセス2世や女王達が横たわっているのが、怖いというより神秘でした。
歯や髪、爪などもちゃんとあって、4000年前の物とはとても信じられません。

約2時間の見学ではポイントのみかなり急ぎ足での見学になりましたが、
個人的にゆっくり見ると1日や2日ではとても見きれない所蔵物でした。

次はシタデル(城塞)の丘に建つモハメッド・アリ・モスクへ向います。

モハメッド・アリ・モスク Mohammed Ali Mosque E£20
09:00〜17:00、金曜は08:30〜1130と13:00〜18:00

着工1824年、トルコのイスタンブールのブルーモスクを模倣し、1857年に完成した壮麗なモスク。
モスクの南西側からカイロ市内のパノラマが広がり、天気の良い日には遠くビザのピラミッドも見える。

シタデルの丘の南西隅に、ひときわ目立つ巨大なドームと2本のミナレットがそびえています。
モハメッド・アリ王朝の創始者モハメッド・アリの息子サイードが
1824年から33年かけて完成させたモスクで、イスタンブールのブルーモスクを模倣したとの事です。
中庭にはモハメッド・アリがルクソール神殿のオベリスクを寄贈したお返しに、
フランス政府から贈られた時計が塔にはめ込まれているのですが、
贈られた当初からすぐに動かなかったとされています。
ちなみにフランスはパリのコンコルド広場にあるオベリスクがモハメッド・アリが贈ったオベリスクです。
まさに海老鯛?(笑)

さてギザへ向い、まずは昼食です。

メザと呼ばれる小皿料理が前菜として出ます。
タヒーナ(ニンニク風味の胡麻ペースト)、オリーブや青唐辛子のオイル漬け、トマトときゅうりのサラダ。
タヒーナをつけて食べるエイシ(ナンのような薄べったいパン)がかなり気に入りました。
イカフライ、海老のオイル焼き、チャーハン風のもの・・・どれも美味しい♪
メインはビーフ、チキン、魚から、私は魚をチョイスしました。
炭火焼なので時間がかかり、出てきた頃には他の物でおなかいっぱいになっていました。

そしてやっぱりパピルスのお店へ入ります。
下エジプトを象徴する水草パピルスで作られた古代エジプトの紙に、
象形文字のヒエログリフやエジプトの神々を描いた物が展示販売されています。
本物のパピルスを使い、手書きのものだとすごく高い!
私はE£400のをE£200まで下げて(もらい)、結局購入してしまいました。
ま〜元値の信憑性は不確かですが、裏の手があったので・・・


ギザの三大ピラミッド ピラミッド地区入場料E£10
カイロの南西13キロに位置し、所要車で30分。
4500年前に造られたピラミッド郡やコンプレックスが保存されている。

さ〜て念願のピラミッドです!
当初第2ピラミッドのカフラ王のピラミッドに入る予定でした。
というのは、第1ピラミッド・クフ王のピラミッドは改修のためクローズしていたのですが、
つい先日1年半ぶりに入場できるようになったとの事。
「カフラ王のピラミッドの入場券はすでにあるのですが、クフ王のピラミッドに入りたいですか?」
と聞かれれば、やはり入りたいです・・・という事でピラミッド2つに挑戦です!

クフ王のピラミッド E£10、カメラE£10、ビデオ持込不可
紀元前2550年、古王国第4王朝時代のクフ王により造営される。
当初146mあったピラミッドは現在は上部が崩れ落ち137m、基底部の一辺が220mで全ピラミッド中最大。

入り口はピラミッドを少し上った所にあるのですが、このひとつずつの石がかなり巨大でびっくりです。

入り口から入ると、少し下り、両手すりをつかまりながら腰をかがめて狭い所を通過すると、
そのあとは上昇階段が延々と続いています。
途中までは上り用と下り用の2本の階段があるのですが、
途中から1本になるので、混雑している時は動きが取れないまま数珠繋ぎになるといいます。
気温が低めの秋から冬にかけてが一番観光客が多く、かえって人いきれでかなり暑くなるそうです。
反対に酷暑の今は観光客が少なくて、中もスムーズで暑くもなく、ガラガラでスイスイ上れました。
恐らく入場再開したのがまだ知れ渡っていなかったのも起因していると思います。

この階段を上り詰めた所が玄室で、ここはピラミッドのちょうどまんなかあたりに位置しています。
この偉大なるピラミッドにしては玄室はひっそりとしており、
蓋の開けられた赤色花崗岩で作られた空っぽの棺がポツンとありました。

また同じトンネルを戻るわけですが、大回廊の階段を見下ろしながら降りるのは
ラクなだけでなく、かなり壮大でした。


カフラ王のピラミッド E£10、カメラE£10、ビデオ持込不可
クフ王の息子ジェドエフラー王の後継者で66年間在位したカフラ王により造営される。
ピラミッドの高さは143m、上部には創建時に表面を覆っていたキャップストーンがわずかに残っている。
 

この第2ピラミッドは地面と同じ高さの入り口から入場します。
少し階段を下りてから上って行き、クフ王のピラミッドより雄大さは欠けるのですが似たような造りでした。
河岸神殿、参道、葬祭殿という完全なピラミッド・コンプレックスを保存しているので、
どちらかというと内部より外観が素晴らしいピラミッドでした。


スフィンクス
全長57m、高さ20m、エジプト最古で最大のスフィンクスである。

人間の頭とライオンの体で有名なスフィンクスは、カフラ王の守護神として造られており、
カフラ王のピラミッドとのワンショットが一番素晴らしいです。
修復作業が済んだばかりでしたので、かなりそばで見ることができました。


いや〜満足はしましたが、暑いは疲れたはで、カイロ市内に戻る車中ではうつらうつら・・・
寝ていたら、やっぱり貴金属屋さんにお立ち寄りでした。(>_<)
ま〜トイレ休憩方々仕方ないですね・・・といいつつも、
22Kのカルトゥーシュのペンダントヘッドを買ってしまいました。(^.^)
表はネフェルタリの横顔とその下にヒエログリフが書かれていたものを選び、
せっかくなので裏に自分の名前をヒエログリフで彫ってもらいました。
でも私の名前のヒエログリフはち〜っとも可愛い文字ではなかったです。(>_<)
やっぱり裏の手で安くしてもらいました。

カルトゥーシュとは、ヒエログリフ(象形文字)で書かれたファラオの文字を楕円で囲った物で
当時はファラオだけに許されたものだったそうです。
その形が似ていることから、薬莢を意味するフランス語のカルトゥーシュと呼ばれています。


さてホテルに戻ります。
夕食まで2時間あるので、ホテル近くのアネックス・ショッピングモールをちょっと覗いてから部屋へ。
記録をつけたりしてひと休みです。

夕食はコンラッドホテルのカフェ・ファルーカで、ビュフェスタイル。
メゼ(小皿料理)が充実して美味しかったです。
特に青唐辛子とチーズのコロッケが絶品♪
デザートもかなり豊富でした。

ホテルに戻り、お風呂に入って、23時就寝。
昨夜はほとんど眠れなかったので、熟睡できるといいな・・・でも明日は超早朝出発なのです。(>_<)


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