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5日目: ルクソール → カイロ


5時半起床。
今日は午前中ナイル西岸の観光をし、またホテルに戻り午後の便でカイロに向うのですが
ホテルの部屋は夕方まで利用できるようになっています。

朝食前に神秘的に明け始めたナイル河岸を散歩しましょう♪
影絵のようなナツメ椰子の後ろがオレンジ色に朝焼けし、鳥の声が賑やかになってきました♪
ハイビスカスの花びらに朝露が光っています。
ナイルの水面(みなも)はテラテラと鏡のように穏やかで、もはや古の大河ではありません。
この辺のナイルは、河と言うより普通の川・・・小川に近い感じです。

小1時間散歩し、その足で朝食を取りに行きました。
オムレツを作ってもらい、半分に切られたオレンジを6個も使って自分で絞ったオレンジジュース、
ハッシュドポテト、チーズ、ヨーグルトなどどれも美味しい♪

7:30、ナイル西岸(ネクロポリス)の死者の谷見学に出発です。
東岸から西岸への移動は、以前は渡し舟を使っていたそうですが、
今は橋ができたので近くなり、大型バスでもそのまま乗り付けられ便利になったそうです。
約30分でメムノンの巨像へ。

メムノンの巨像
ギリシアの伝説・メムノン王に由来した、高さ約18mのアメンホテプ3世の2体の像。
背後に葬祭殿を控えた入口の部分であったが、自分の葬祭殿の石材調達のため破壊され現在の姿に。

道路脇の広大な空き地のような所に突然見えてきます。
今はコンプレックスなどなく、2体の像が唐突に並んでいるのですが
それほど大きく見えないのは、付近に何も大きな物がないからで、
実際は像の高さは約18m、幅は2.5mもあり、膝から下だけでも3mもあります。
台座の両側に並んでいる小さな像は、アメンヘテプ3世の母ムテムウイアと妻ティイです。

2体ある右側の像は紀元27年の地震によりヒビが入り、
夜明けになると、うめき声や口笛のような音を発していたといわれています。
この音を聴くために、遠くローマからわざわざネロ帝やハドリアヌス帝もやってきたそうですが、
修復後は音をたてることがなくなったとされています。
異音の原因は、温度差や朝露の蒸発のせいだといわれているそうです。

次はあのテロ事件のあったハトシェプスト女王葬祭殿です。

ハトシェプスト女王葬祭殿 E£12
古代エジプト唯一人の女性ファラオ、ハトシェプストが造営した葬祭殿。
ハトシェプストの側近で建築家センムトが設計を行った

カメラ及びビデオの持込等は無料で自由。
ハトシェプスト女王が父トトメス1世とアメン神、そして自分のために捧げた神殿です。
王が女性である事は不利だったようで、彫刻やレリーフの中のハトシェプストは男性の姿で描かれています。
またハトシェプストに退けられたトトメス3世は、相当彼女を憎んでいたようで
この葬祭殿にあったハトシェプストの像や名前を削り取らせ、壁には今でもその削った跡が残っていました。

やはりここに立つとルクソール事件が頭をよぎりました。
3段の葬祭殿のテラス3(一番上層)は、あのテロのせいなのかわかりませんが修復中でした。


王家の谷へ向う途中、クルナ村のアラバスター(雪花石膏)のお店に寄ります。
小さな個人のお店風で、ここでスカラベ(ふんころがし)の置物を買っていただきました。
アメックスカードで支払っていたので結構お高かったのではないのでしょうか。
私も高さ20センチくらいの、ワイングラスを巨大にしたような置物を購入しました。

さて王家の谷です。

王家の谷 E£20 (3墓入場分)
現在登録されている墓数は64であるが、一般公開していない墓も多い。

古代エジプトの新王国時代の王たちの墓が集中しているため王家の谷と呼ばれています。
ナイル西岸の岩山の谷にある岩窟墓群で、24の王墓を含む64の墓が発見されており、
現在確認されているのは、東の谷に60、西の谷に4の墓があると言われています。

ここは全山ビデオ撮影不可なので、入り口で預けて入場します。
カメラの持ち込みは、墳墓ひとつに付きE£5かかります。
遊園地の豆電車のような電気自動車が
入り口となるレストハウス前から、墓の集中しているチケット売り場手前まで送迎しています。


ツタンカーメン
ツタンカーメンの墳墓は別格で追加料金がE£40もかかり、しかもカメラの持ち込みは不可です。
通常のツアーでは、別料金のツタンカーメンの墳墓には入らない事が多いのですが、
私達は入れるようになっていました。
若くて大して有名でもなかったツタンカーメンが一躍脚光を浴びたのは、
隣にラムセス6世の墳墓があったため、かえって気づかれず盗掘を免れ
ほとんど全品そのまま発見されたからといわれています。
実際中に入ると、他の墳墓のようなきらびやかな壁画もなく、かなり小さめでした。
純金無垢の内棺をはじめほとんどの副葬品は、カイロの考古学博物館に展示保管されていますが
ツタンカーメンのミイラは、このお墓の石棺内で眠っています。

ラムセス6世
ツタンカーメンの隣にあるラムセス6世の墳墓は壁画が素晴らしいです。
入り口を入ると、両壁に「死者の書」が刻まれた通路から玄室までが一直線に並んでおり
第20王朝構造の典型な造りといわれています。
玄室天井には、ヌゥト女神2体が背中合わせに、昼と夜を描き表しています。
ヌゥト女神は口から太陽を生むとされています。
副葬品も素晴らしいですが、この墳墓自体が芸術的です。

アメンへテプ2世
ハトホル女神にアンク(生命)を与えられるアメンへテプの壁画で有名です。
ここでアンクというものを知りました。壁画やエジプト絵画を見るとよく出てきますね。
ニセ玄室や落とし穴など、いくつもの盗掘避けの対策がされている墳墓でした。
またこの墳墓は王家の墓の中で一番深い所にあります。

ラムセス4世
ラムセス3世の子息の墳墓で、足元から天井まで壁画が見事です。
古代の彩色がこれほどまで残っている事に感動しました。
玄室には石棺も残っており、その上の天井には天空の女神ヌゥト女神が描かれていました。


西岸にある王家の谷の見学のあとは、東岸の街中のレストランで昼食です。
時間がないので事前に鳩・チキン・魚・シシケバブの希望を取って電話を入れておいたので
レストランに着いたらすぐ食べられる状態になっていました。
豆のスープ、トマト&きゅうり、ターメイヤ(豆のコロッケ)、タヒーナとエイシ、すいか
私はメインにシシケバブをチョイスしておきました。

13時過ぎにホテルに戻り、15時半出発までフリーです。
部屋が使えるのがうれしい。
靴下を洗い、シャンプーし、荷物をまとめ、塗り直しをしたマニキュアが乾いたら15:15。
靴下も乾いたし(笑)、充実した2時間でした。

ホテルから約20分で空港に到着したけど、30分程ディレイしているようです。

LXR→CAI  MS234 (17:00→18:00)

結局40分遅れで離陸し、カイロには25分遅れで到着しました。
迎えのバスでそのまま夕食レストランへ、今夜は中華です。

スープと白いご飯がまず先に出てきたのはびっくりでしたが、
炒め物系が数品、焼きそばなど、なんて事ない中華なのに、懐かしさでみんな食がすすんでいます。

ホテルへのバスの中で、ガラベイヤ(エジプト民族衣装)のプレゼントがありました♪
女性はカラフルなワンピース型、私はグリーンのを頂きました。
男性は生成りでやはりワンピース型・・・ちと妖しくなりそうです。^m^
明日の夜のベリーダンス付きのディナークルーズには、全員ガラベイヤで参加せよ!との事。
あちゃ〜はずかし・・・です。

21時、初日に泊まったRAMSES HILTONに到着です。
今度の部屋はかなり低い9階だけど、ナイル河とカイロタワーがよ〜く見えるお部屋でした。
作りや調度品は初日に泊まった23階とほとんど同じでした。

部屋に荷物を置いたらすぐに30階のバーへ繰り出します。
カクテルを2杯飲んでわいわいし、23:30お開き〜
部屋に戻って、お風呂に入って、0:30、ベッドに入ったとたん熟睡したようです。(>_<)


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