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4日目パリ → ルーアン → オンフルール


6時起床。
たいした荷物も無いのでササッと支度をし6:40にチェックアウト、すぐ前のサン・ラザール駅へ。

チケット売り場はすでに開いており、並ぶことなくル・アーブルまで購入でき、
モニターでチェックした18番ホームへ行くと、すでに列車は入線していました。
(パリ⇔ル・アーブル、往復ひとりF236 ¥3989 カード払い可)
ホーム入り口でチケットに刻印し、
コンパートメント車両はかなり煙草臭かったので、2等の禁煙椅子席車両に乗り込みます。
とは言っても、1車両の半分がガラス戸で禁・喫に区別され
それぞれのちょうど中央が、2席向い合わせの4席のボックスシート、
その前後は、前向きだけと後ろ向きだけの2席づつの固定シートになっていました。

 St.Lazare発 07:32  +++++  Rouen Rive Droite着 08:38 

サン・ラザールを定時に静かに動き出すとすぐ田園風景で、
パリのセーヌと同じ川とは思えない、緑豊かなセーヌ川をずっと並走していきます。
このまま乗って行けばル・アーブルに着くのですが、ちょっとルーアンに寄り道していきましょう。

ROUEN
ノルマンディー公国の首都として栄え、現在でもフランス第三の商業港として賑わっている。
セーヌ川沿いにひらけた街並みには、「街そのものが美術館」とうたわれる程、ゴシックを代表する
宗教建築が数多く残っている。旧市街に連なる木組みの家々もこの街を特徴づける風景である。
ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた地としても有名である。

定時にルーアン・リヴ・ドロワ(右岸駅)に到着、ル・アーブル行きの電車の時刻をチェックしてから
傘を差す程でもない霧雨が落ちたり止んだりしている中、
駅前のジャンヌ・ダルク通りを南に10分程歩いて、見所の集まっている旧市街に到着です。

肌寒いしトイレ休憩方々、開けたてのパン屋さんのカフェで朝ごはんにしましょう。
クロワッサン、チョコデニッシュ、プリンのケーキ、そしてたっぷりのカフェオレ・・・
さすがにパン屋さん直営のカフェなので、パンはどれも美味しいし大きい♪

さて、カフェ前の大時計通りを東に歩くと突き当たりにあるノートルダム大聖堂に向いましょう。

Cathedrale Notre Dame ノートルダム大聖堂
1145年に建設されたが1200年の大火に見舞われ再建された大聖堂。

思ったよりすすけたように黒っぽく、威圧感のあるルーアンのノートルダム大聖堂は、
シャルトル、アミアンとともに北フランス三大大聖堂と呼ばれています。
私の好きな画家のひとりクロード・モネは、
この大聖堂の西正面ファサードをモチーフにした絵を30点以上描いています。
なので初めて訪れたルーアンなのに、この大聖堂を見た時はなんだか懐かしく感じました。


再び大時計通りを西へ歩くと、この通りの名前の由来になった大時計があります。

Glos Horloge 大時計
16世紀の鐘塔とアーチからなる建物に装飾された時計盤が美しい。

ルーアン名物のこの大時計の下は石畳の歩行者道で通り抜けられ、
両サイドには可愛いお店やレストランが続き、
所々に16世紀頃建てられたティンバー様式(木組み)の家も残っています。

大時計通りを更に西へ行き、駅から来たジャンヌ・ダルク通りを横切り、そのまま道なりに進むと
ちょっと現代的すぎるようなジャンヌ・ダルク教会が左手に見えてきます。

Eglise St.Jeanne d'Arc ジャンヌ・ダルク教会
1979年に建てられた新しくて現代的な設計の教会だが、内部の13枚のステンドグラスは16世紀の物。

現代と中世の芸術が融合されたと表現すればカッコ良いのかもしれませんが、
外観も中もちょっとモダンすぎる造りで意外でした。
教会と言うより展示会場みたいで、トイレとかもきれいでした・・・

この教会の前が旧市場広場で1431年に聖処女ジャンヌ・ダルクが火刑台に散った所です。
その広場の傍らには、今でも庶民の台所として賑わっている市場があり、
電車の中で食べられそうな、ラズベリー・プルーン・イチジクなどを購入しておきましょう。


13:47の電車に乗るつもりだったのですが、1本前の電車に変更しましょう。
と、駅に向っていたらとっても小さなパン屋さんに人だかりが・・・
パン屋さんは何軒もあるのに、ここは外まで行列!
気になりますねぇ〜 放っておけませんねぇ〜 (^.^)
2種類のスティック状のパンを買って駅に急ぎます。

 Rouen Rive Droite発 12:20  +++++  LeHavre着 13:19 

始発なので電車は12時にホームに入ってきて、きっかり12:20に出発しました。
ガラガラの電車の中で、先ほど購入したフルーツとパンでランチです♪
オリーブがこれでもかっ!と入っているスティック状のパンがめちゃくちゃ美味しくて、
次回来ることがあったら絶対に買いたいので、ちょっと油染みた紙袋ですが大切に持ち帰りましょう。

ル・アーブルも定時着、ここからはバスでオンフルールに向います。
1995年にノルマンディ橋が開通したため、ル・アーブルからオンフルールは30分弱の距離になりました。

それなのにバスの窓口に行ったら次のバスは15:40だと言うのです。
ちょっと調べたのと違うのですが、土曜だから?
手持ちのフランが少ないので、現金払いの上高いタクシーは使いたくないし、
でも時間ももったいないし・・・しかも切符は車内で買うようにと言われ、事前調査と食い違いが多い。
お得な4回回数券を購入するつもりだったので、しつこく聞いていたら
英語が少し話せるおじさんが出てきて、

・今日は土曜なので14:43のバスがあるということ。
・4回回数券をここで販売している事。
・しかもクレジットカードで購入できる事。
・さらにカードで購入して残ったら、帰路ここで払い戻せる事。

を、確認できました。\(^o^)/

ぜ〜んぶクリアじゃないですか・・・
しかも4回回数券を2冊買って2枚キャンセルするより、
4回回数券1冊と個札2枚の方がお得だよ・・・と計算してくれました。

外はちょっと小雨なので待合室の中にいて、
15分前に教えてもらったD停留所に行ったら、何の表示もしていないので不安になりましたが
そこにスラッとした素敵な黒人の女性とやっと歩ける位の男の子がやって来たので、
ちょっとお話すると少しだけ英語をしゃべるので助かりました。
男の子はケビンという2才児で、人見知りせずと〜っても可愛い♪
オンフルール行きのバスに乗る予定との事で、乗り場も時間も間違っていない事が確認できました。

 LeHavre発 14:43  =====  Honfleur着 15:11

途中世界最長2121m(支柱から支柱までの長さが856m)の斜張橋の美しいノルマンディ橋を渡り、
縦長のティンバー様式の漆喰の壁とオンフルール瓦の屋根の家が増えてくると、そろそろ到着です。

HONFLEUR
イギリス海峡に注ぐセーヌの河口にあり、印象派の画家たちを魅了したノルマンディ地方の港町である。
モネの師にあたるブータンや、天才作曲家エリック・サティの生まれ故郷でもあり、
若きモネが好んでカンバスを立て、いわば前印象派の町として知られている。
15世紀のイギリスとの百年戦争では、要塞の拠点として歴史にその名をとどめたが、
今では、色とりどりに並んだ家々とヨットの眺めが目を楽しませてくれる観光地である。

外は小雨(>_<)・・・なので、
バスターミナル(というより小屋風)に2人と荷物を置いて、ひとりでホテル探しに行ってきます。
ちょっと歩くと、街中お祭り騒ぎ・・・ツール・ド・フランスのような自転車競技大会の最中でした。
トップクラスはすでにゴールしており、遅れている人たちが次々と温かい拍手で迎えられていました。

そんな事があったせいか、手頃なホテルは軒並み満室です・・・
ドッグ周辺はあきらめて、バスターミナル前のホテルにあたるとトリプルが手頃な値段であいていました。
散々歩いて戻ってきて、こんな目と鼻の先に決めるなんて・・・(>_<)
でも、ま〜とりあえずホテルがとれてよかったです。

部屋は3階建ての3階にあり、エレベーターはありませんが、道路側に面し眺めもまずまず。
トリプルと言っても小さいながら2室あるので、ベッドが3つ並ぶよりいい感じです。しかもお手頃♪
さっそく街歩きに出かけましょう・・・傘さして。

Vieux Bassin 旧ドック
17世紀、ルイ14世のもとで権威をふるった財務長官コンベールの命により造られた。

オンフルールといったら旧ドック、モネ、ターナー、コローなど、この港を描いた画家は多いです。
色とりどりの家々に囲まれた長方形のドックにはヨットの帆が林立し、まさに絵になる景観ですが生憎の雨(>_<)
青空だったらもっと鮮やかなんでしょうね



港町特有の坂道は石畳の曲がりくねった細道で、地図も持たずふらふら歩きが楽しいです。
シードルやカルヴァドスも扱っているいる小さなお土産屋も沢山。


Eglise Sainte-Catherine  サント・カトリーヌ教会
14〜15世紀に船大工によって建造され、フランス最古にして最大規模の木造教会。

オンフルールのランドマーク的存在で、15世紀末百年戦争で破壊された石造りの教会跡に
柏の木で作った教会で、船大工が造っただけあって内部は船底を逆さにしたような天井でした。
たまたま結婚式の真っ只中だったのですが、誰でも気軽に中に入れたのはお国柄ですね。
教会の向かいにある鐘楼の下は当時は鐘つきの住居があり、現在は美術館になっています。


当ても無く歩いていたら、とりわけ混んでいるお店からアップテンポな音楽が・・・

La Cidrerie
26 Place hamelin

雰囲気がいいのと地元風の人で混んでいたので、入ってみたのですがこれが大正解♪
店名どおりシードル(りんごの発泡酒)のカフェバーなのですが、カルヴァドス(りんごのブランデー)も楽しめます。
そして何といってもここのガレット(そば粉のクレープ)が絶品でした♪
夕食はシーフードと決めていたので、食前酒を頂くつもりで入ったこのお店で、
シードル1杯とカルヴァドスの年代物を3種類(3人で)、
そしておつまみのつもりで1枚のチーズのガレットを3人で分けたのですが、後悔するほどの美味しさ・・・
(今でも「ひとりで1枚食べたかったね〜」と話しています。^^; )

長居をするとガレットをお代わりしちゃいそうなので、夕食レストランへ向いましょう。
ドック沿いのティンバー様式のカラフルな建物が何軒かレストランになっています。
行ったり来たりして雰囲気とお客の入り具合、メニューをチェックして1軒にしぼり、いざ入ってみます。

生牡蠣やムール貝などの魚介類の盛り合わせ、
魚のスープ、イカリングフライ、他にもたのんだのですが失念・・・
そしてワイン、水、コーヒー。

う〜ん、イマイチでした・・・まずい訳ではないのですが、
例えば熱々じゃないとか、従業員の感じがフレンドリーじゃないとか、不潔じゃないけど小奇麗にしていないとか・・・
店の前のドック際にテラスがあり、そこだったらもしかしたらよかったのかもしれませんが
冷たい雨が降っていましたし・・・
ガレットで夕食にすれば良かったね・・・が、3人の意見でした。


雨のせいでオレンジ色の街灯がボヤけ、素敵に妖しい夜道をホテルに帰りましょう。


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