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2日目: パリ → アルル


短時間だけど熟睡できて4時起床。
昨夜購入しておいた生ハム+チーズ+トマトのパニーニとコーヒーで朝食にし、
3日後またヒルトン泊になるので、荷物を預かってもらって出発します。

ビルアケムまで歩き、メトロとRERを乗り継いで最短でリヨン駅に向いました。
RERからSNCFへのルートでリヨン駅に行ったのは始めてだったのですが、構内は遠くてわかりにくい!
メトロからの方が歩かないしわかりやすいかもしれません。

2001年に地中海線が開通してから、TGVは本数もスピードもアップし便利になりました。
かなり前、オレンジ色のTGVをジュネーブからパリ・リヨンまで乗ったことがありますが、
地中海線のTGVはメタリックシルバーのシャープなフォルムで近未来的、かつお洒落な感じですね。
でも世界中で活躍しているたくさんの素敵な列車の中には、こんな感じのが結構あります。
私の中のTGVは、今でもやはりオレンジ色のあの形なのですが・・・

早朝なのでちょっと暗いパリ・リヨン駅にはTGVが揃いぶみ〜

Paris Lyon → Avignon → Arles (06:54→10:29/13:29→13:46)

TGVの先頭車両と最後尾車両は機関車で、客車は8両、
1車両の構成は、車両の一番前、中央、一番後ろの3箇所x両サイドが固定式の4人掛けBOXになっており
その他は全て前向きの2席並びx両サイドになっていました。
すなわちBOX以外の席は回転するのです。

うっすら明るくなった06:54、ぴったり定時にTGVは滑り出しました。
ヨーロッパの他の大都市同様、駅を出るとものの数分で大都市とは思えない車窓の景色に変わり、
そしてあっという間に明るくなり、卵黄のような色した大きな太陽が上がってきました。

当初は上のスケジュールのようにアヴィニョンに寄り道して行く予定でいましたが、
アヴィニョン駅から旧市街までバスに乗る必要がある、アルルまでの列車が少ない、アルルでの時間が欲しい・・・
など色々検討し、せっかくアルル経由に乗っているのだから直行しちゃいましょう!
という事で定時10:49にアルルに着き、
マップを貰おうとインフォメーションに立ち寄ると、片言日本語での案内・・・
日本人率多そうですね。

Arles アルル
ドーデやゴッホゆかりの地で、ローマ遺跡も多いこじんまりした街。

駅前を左手に進み、ラマルティーヌ広場の向こうのカヴァルリ門をくぐると旧市街になります。

旧市街にはさりげなくフレスコ画があちこちに。ポインタしてね

直メールで予約した本日のお宿は、旧市街に入ったらすぐの2☆の安ホテル。
まだ早いのでチェックインはできなかったのですが、荷物を預かって貰って観光に出かけましょう。

Amphitheatre 円形闘技場
直径136mとフランス最大の闘技場で、復活祭から9月までは闘牛が見られる。


2階から物憂げに見つめる目が可愛い

古代劇場を外観だけ見てから、すぐそばのレストランへ。

Le Criquet ル・クリケ
21 rue Ponte de Laure

古代劇場近くにはいくつかレストランがあったのですが、ここは城壁を上手く使った外のテラスがいい感じ♪

魚介類の盛り合わせ ブリード(プロヴァンス風魚のスープ)
バゲットの大きさから量がわかるでしょ?

きりっと冷えたプロヴァンスのワインと共にいただきました。
スープは馬が飲むの?って量でしたがめちゃうま♪
カリカリバゲットにアイオリソースをつけスープに入れて・・・と食べ方を教えていただきましたが、
1〜2個やった後はスープはスープで頂いて、
かご盛のパン・ド・カンパーニュにアイオリ(=アリオリ)を塗って食べた方が美味しかった・・・^m^
プロヴァンスハーブと共にワイン蒸した大皿の魚介類も美味しい♪

さてアルルに来たら跳ね橋を見なくては・・・と、1番バスに乗ります。
バスからの景色を楽しんでいる内終点に到着し、ここから歩く事20分。結構不便なのです。
車の多い道を歩いている時は、最初からタクシーで来た方が楽だったねぇと話していたのですが、
左折した頃から回りの景色がいい感じ♪
そして遠くに見えて来た跳ね橋が段々大きくなり、やっと到着すると感慨もひとしおです。
でもやはり結構歩きました。バスがもう少し近くまで行けばいいのですが・・・

Pon Van Gogh ヴァン・ゴッホ橋
ゴッホの絵で有名な跳ね橋ですが、実際は1960年に現在地に場所を変えて復元された物


田園風景の中に跳ね橋が見え、ちょっと胸が高鳴る瞬間です。
アルルと言ったらやっぱり跳ね橋ですね。 ゴッホが描いた「跳ね橋」の絵 ポインタしてね

2人連れ日本人が1組、外国人の2人連れ2組、外国人の10人位のグループが来ては帰りした以外
寂しい位静かな運河畔で1時間程ぼ〜っといたのですが、まさに個人旅行たる至福の時間でした。

充分満足したので、また来た道を戻ります。
それほど待たずに来たバスでバスターミナルまで戻り、すぐ前のカフェでビールを2杯ずつ。^^;
9月とは言え、まだまだ真夏のアルルなのです。

スーパーで水、プリン、黄桃、生ハム、サラミ、パン、
そしてお土産用のタプナード(オリーブペースト)とカマルグの塩を購入してからホテルに戻ります。

荷物とキーをもらって部屋に入ると・・・
安ホテルの割にはきれいですし、プロヴァンスらしいファブリックで可愛いじゃないですか。
でも・・・ただひとつ、でもこのひとつは結構重大・・・
メールで予約の際、バス(またはシャワー)&トイレ付にこだわったので、
付いている部屋を用意してくれてはいましたが・・・
なんとテーブルとチェアを置く窓際のスペースがトイレになっている部屋でした。
だからだだっ広い!恥ずかしいほどに・・・(-_-;)
ちょっとわかりにくいと思いますが、窓の鎧戸を閉めないと外から丸見えになってしまうのです。
そしてベッドルームとトイレもドアではなくカーテンで仕切ってあるのです。(>_<)

シャワールームは別の所にちゃんと水回りとしてありましたから、後から改装したのでしょうね。
聞くところによると、バス(シャワー)&トイレ両方付きの部屋は数室しかないそう・・・
貴重な(-_-;)体験をさせていただきました。

ひと休みしてから、レセプションの人に教えてもらったちょっと良い目のレストランへ夕食に出かけます。
でもちょっと遠いので、もしフォーロム通り辺りの名物カフェが良さそうだったら入りましょうと寄り道したのですが、
外に出してあるメニューは読みきれないほどの品数、
しかもパスタやステーキなどばかりで食指を動かすものがない・・・

やはりお薦めのお店に行きましょう。

La Paillotte ラ・パイヨット
28 rue du Dr.Fanton

雰囲気はいい感じです。
なので入ってしまったのですが、待てど暮らせどメニューを持ってこない、
やっと持ってくるとオーダーをとってくれない・・・
それほど混んでいるわけではないのですが、運ぶ方に専念している感じ、きっとそちらも待たせていたのでしょう。
もうお店を変える元気もないので、ひたすら待ってチョイスできるセットメニューにしました。
何を食べたのか、美味しかったのか?全然記憶にないのです。
ただ19ユーロの白ワインは、ランチの時よりずっと美味しかったのだけ覚えています。
あとこのレストランは蚊が多くて、素足の足だけでなく服の上から背中を刺されました。
刺される時痛くてその後痒い・・・そんな強い蚊なのですが、湿地帯が近いからなんでしょうね。

ホテルに戻る途中、いい感じにライトアップされたCafe Van Goghに寄り道します。
ゴッホの「カフェ・ド・ニュイ」(夜のカフェ)のモデルとされたカフェで、
青黒い夕闇の中に黄色いライトで浮き上がり、まさにあの絵の中に入り込んでしまった錯覚に陥りました。

カフェ・ド・ニュイのモデルとなったとされるCafe Van Gogh
ポインタしてね


いい気分でホテルに戻り、
むっちり重たい丸パンを横半分に切って、生ハムとサラミをたっぷりはさんだ2種類のサンドイッチを作り
きっちりホイルで包んで明日の朝食用のサンドイッチを作っておきましょう。

シャワーを浴びたらすぐにおやすみなさいです。


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