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2日目: ポルト滞在


 ポルト Oporto
ポルトガル北部(リスボンの北300km)の港湾都市で、リスボンに次ぐポルトガル第二の都市


疲れで熟睡できたせいか気持ちよく6時起床。
7時オープンのボリャオン市場へ、散歩方々行ってみましょう。

 ボリャオン市場 Mercade de Bolhao
青果、鮮魚、精肉、花、ピクルス屋などが軒を並べる庶民的な二階建ての市場

オープン時間が過ぎていても開いていないお店が結構多いのは、やはりというか・・・
ほとんどのお店はやっと開店準備中・・・
そんな中で焼きたてパンを求める人が並ぶ1軒のパン屋さんだけ活気がありました。

市場で気になるお店のひとつはオリーブなどの漬物屋

観光客もいないけどお店の活気もいまひとつなので、さ~っとひと回りして市場を後にし
明日の切符を買いにサン・ベント駅へ向かいます。

 サン・ベント駅  Sao Bento
外観も立派ですが駅舎内部のアズレージョが見事!


まずは窓口でリスボン行きの確認です。
当初の予定通り08:15発のアルファに乗りたいので窓口で確認すると、
やはリスボンのオリエンテまでしか行かなくなっていました。
エクスポ以降オリエンテがリスボンの玄関になっているので仕方ないですね。
サン・ベントから各停に乗り、次のカンパニャンでアルファに乗り換えるだけでも面倒なのに、
リスボンでもオリエンテで降りた後、アラメダ、カンポ・グランデと乗換えないといけないのは
スーツケースを持つ身としたらかなり面倒・・・リスボン線が取れなかったのが今さらながら痛手です。
せいぜいポルト観光を充実させて、ポルトINで良かった!としたいものです。

窓口には英語の堪能な女性がいたので、色々アドバイスを頂きながら無事指定券をGETしました。
ちなみにこの窓口ではクレジットカードが利用でき、
ポルト→リスボンの特急アルファはひとり21.50ユーロ、約¥2900でした。
(当時のレート:1ユーロ=¥135前後)

無事チケットを入手したら、さっそく観光!観光♪

 クレリゴスの塔 Torre dos Clérigos 1.50ユーロ
18世紀に建てられたバロック様式クレリゴス教会の鐘楼で高さ76m


ポルトのランドマーク的存在のクレリゴスの塔は教会を回りこんだ裏に入り口があり、
がっしりとした鉄格子状の扉は、係の人がそのつど鍵を開け中へ入れてくれるのです。
76mの塔のてっぺんからの眺めは素晴らしいとの事なので上ってみましょう。
薄暗い石でできた狭い階段はぐるぐるの螺旋状、開けたてで誰もいないのでひやひやしながらずんずん上ると、
所々外に出られ塔の外周をぐるっと1周できるのです。
でも体がすり抜けてしまいそうな装飾の隙間にちょっとびびる・・・
汗を拭きつつ最上階に到着すると、あっという間に乾かす風が心地良い♪
そしてポルトという街がいかに坂や丘が多いかよ~くわかります。
遠くドウロ川越のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイヤ地区や大聖堂Seの位置関係をしっかり頭に叩き込んでおきましょう。


すぐ下の広場が何やらにぎやかなので行ってみることに・・・下りるのはなんて簡単なんでしょ。


古着やアンティークもの、ガラクタや古い家具、なんでもござれのかなり大きな蚤の市?が開かれていました。
軽くひと回りしてから大聖堂Seに向かいます。

しかしアップダウンの多い街です。
見る分には素敵ですが、歩くとなると結構な運動量になりますね。

Seまで行って振り向くと向こうに先ほど上ったクレリゴスの塔がそびえています。
すり鉢状なので一層高く見えますねぇ。

ポルト大聖堂 (Se do Porto)はポルトで最も古い建造物であり、
ポルトガル国内でも最も重要なロマネスク様式建築のひとつとされています。
でも質実剛健な造り、そして装飾性がないので華麗でもないし・・・要塞化された教会だという感じがしました。
たまたまミサ?をしていたので中に入れず、外観だけ見たのでそういう風に感じたのかもしれませんが・・・

ショッピング通りを散歩方々冷やかしているとバーゲンしているブティックがあり
連れが服を2枚ほどお買い上げ~

さらにブラブラしている内に明日乗換え予定のカンパニャン駅に到着しました。
ここまで来た理由は別に駅の下見ではあ~りません。
近くにタコご飯とタコのてんぷらが美味しいと言われているお店があるのです!

 カーザ・アレイショ Casa Aleixo
Rua de Estacao 216

(ビデオメインに撮っているので写真がこれだけ・・・しかもボケボケ・・・)

タコご飯は普通に美味しいのですが、タコのてんぷらが超絶品!なのです。
しっかり味がついたタコはやわらかくてうま~い!!いくらでも食べられそうなのですが
残念ながら単品物はなく、タコご飯とてんぷらがセットになっているのです。
私はタコのてんぷらだけたくさん食べたかったなぁ・・・


食後の腹ごなしにドウロ川沿いをドン・ルイス1世橋まで歩きます。
途中やはりアップダウンがあるので、階段を下りたり上ったり・・・でも生活臭のある裏道なので結構楽しい♪



橋を渡った向こう側ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイヤは、ポルト(ポート)ワインのボデガ(酒蔵)がたくさんある地区です。
橋から歩ける距離のサンデマンは観光客が多そうなのでちょっと避けて、
橋のたもとから無料送迎車を出している、高台にあるGRAHAM'Sのボデガに行きましょ♪


言語に分けて案内人が付いて説明してくれます。
英語は私たちを入れて5人しかいなかったのですが、丁寧にわかりやすく説明してくれます。
たまたまかもしれませんが、ごちゃごちゃと団体客がいないのがいいですね。

アルコール度77度のブランデーを加えて途中で発酵を止めるのがポルト・ワインの特徴です。
この製法によって独特の甘みとコクが生まれ、ワインの保存性を高め、一度封を切っても風味が落ちにくくなります。
甘みが強く口当たりが良いのですが、実はアルコール度は20度前後とかなり高いのです。

ひと回りするとお楽しみの試飲です♪
樽を利用したテーブルがたくさん置かれた、ちょっとしたカフェバー風の試飲所で
3種のポルト・ワインとドライフルーツやナッツを出していただきました。
やっぱ本場物は美味しい♪ 雰囲気も加味しているからなのでしょうね。
でも始まったばかり、かつ移動型の旅なので、今は購入できないのが残念です。
ワインなら1本買ってもホテルで飲み切れますが、ポートはちょっと無理ですよね・・・

高台にあるこのボデガから見るドウロ川越しのリスボンの街並みもかなりご馳走♪です。
復路も橋のたもとまで送ってくれます。

再びドン・ルイス1世橋を渡り、道の向こうのフニクラーレで上の街に上がりましょう。

ポルトの人気ストリート、サンタ・カタリーナ通りを目指しつつも、そこは好奇心いっぱいの私達・・・
あっちの横丁が可愛いと曲がったり、こっちの坂道いい感じ~♪と時間をかけて徘徊(笑)です。

 マジェスティック Majestic
Rua Santa Catalina 112

お目当てはアールヌーヴォーの内装が優雅な時間を演出してくれる1921年創業の老舗カフェ。
店頭にパラソルとテーブルのおかれたテラス席もあるのですが、やはり重厚な内部がいい感じ・・・
テラスとの仕切りをはずした、入ってすぐ左手前の席が取れてラッキー。
ここなら重厚な内部も、テラス越しのサンタ・カタリーナ通りも見える♪
私は生ビール、連れはガラオン(ガラスのコップで飲むカフェオレ)でひと休みです。

夕食を取りたいレストランがあったのですが、
ちまちま飲んだりつまんだりしているので、そんなにお腹がすいていません
生ハムやタラ料理とビールを買ってお部屋食にしましょうか。

スーパーで水、ビール、ヨーグルト、ポテトチップス(こちらのポテチは厚くて固くて美味しい!)を、
お肉屋さんで、サラミと生ハムを、
そしてボリャオンの菓子屋という意味のConfeitaria do Bolhaoいうパステラリアで
タラのコロッケ、タラのフライ、ミートコロッケ、エンパナーダ、パンを購入し、
いい具合に暮れてきた道をホテルに向かいます。
どの道を行けば上りがラクとか、坂が少ないとかがわかってきましたが、明日はもうポルトを発つのです。

入浴後、買ってきたものを大胆に広げ、宴会の始まりです。
大好きなタラのコロッケ、この店のも美味しい♪ だいたいこれがまずかったお店ってないですね。
国民食のひとつではないのでしょうか。
タラのフライも、コロッケもエンパナーダ(ミートパイ)も◎です。

生ハムをパンに挟んで、ぴっちりアルミホイルで包んで、明日のお弁当も一丁できあがり~!

明日は寝坊できないので、早々とお開きにしましょうね。



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