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3日目: ポルト → リスボン


昨日の夜、ホテルからサン・ベント駅まで道を確認しておきました。
階段のない下り坂、横断歩道が最少、そして最短ルートで・・・
ということで、ころころスーツケースを転がして、予定より早く楽勝でサン・ベント駅に到着です。
ちょっと早すぎたので、向かって左手を回ったパステラリアをちょっと覗くと美味しそう♪
生ハムのサンドイッチがあるというのに、タラのコロッケとお肉のサンドイッチを1個づつお買い上げ〜

サン・ベント発7:50の電車に乗って次のカンパニャンで降り、地下連絡通路を使ってホームを移動します。
ポルトガル国鉄ご自慢の特急アルファは、遅れもせず定時に滑り込んできました。

 Porto(Campanha) → Lisboa(Oriente) (08:15→11:17)

ポルトガルの特急には最高時速220kmを誇るアルファ(Alfa Pendular)と
アルファより停車駅がやや多いインテルシターデ(Intercitade)があります。
どちらも1等と2等のある全席指定の列車で、ポルトからリスボンまでは約340km、
ほぼ同じ距離の東京〜名古屋に比べると、停車駅が多い分所要時間は3時間かかります。

カンパニャンを静かに滑り出したアルファは、すぐにドウロ川にかかるドナ・マリア・ピア橋を渡り、
昨日歩いたヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの裏を抜けて南下していきます。
起伏の多いポルトの景色が段々遠のくと、特徴のない平野をひたすら走ります。
単調な景色になったので、じゃあバルにでも行ってみましょう。
飲み物など簡単なものを作ってくれるカウンターと、立食できるハイテーブルが離れているので
カウンターでビッカ(エスプレッソ)を買ってハイテーブルに移動し、持参のサンドイッチを頂きます。
うま〜い♪ ビッカも、手作りサンドイッチも、買ってきたサンドイッチも、タラのコロッケも・・・
ビッカをお代わりして、車窓に移り行く景色をしばらくボ〜っと眺めていました。

ザワザワと荷物をまとめる人が多くなるとそろそろオリエンテに到着です。
地下鉄やバスの接続が良いので、今はリスボンの玄関口になっているオリエンテ、
わかりやすい表示でスムーズに地下鉄に移動したのですが、有人窓口に人がいない・・・
リスボンの色々な乗り物に乗れるセッテ・コリナーシュを買うつもりだったのに買えません。
そんな困っている人が他にも何人かいました。
時間がもったいないので、券売機で回数券を買って先を急ぎます。
今回購入した回数券は10回券で6.15ユーロ、10枚バラ券なので複数人で分けて使えます。料金は当時のもの。
赤のオリエンテ線でアラメダへ、ここでカラヴェラ線に乗換えカンポグランデへ、
またまた乗換えてやっとホテルのあるピコアスに到着です。ふ〜・・・
どの駅にもエスカレータが完備しているのが救いでしたが、
最後のピコアスの路上に出る所だけエスカレータがなく、スーツケースを持って上がりました・・・
ま〜まだ空っぽなので楽勝でしたが・・・しかし外に出たら暑っつ〜!
実はアラメダからピコアスは直線距離ならすぐ(2km弱)なのですが、メトロだとぐるっと遠回りになってしまいます。
でもタクシーでの移動よりずっと楽しい♪ 点から点の移動より、線を引くような「たび」が好きなんです。


ピコアスから歩いてすぐのシェラトンが今日のお宿です。
というか、これから飛び飛びに4泊お世話になります。
すぐにお部屋をもらえたので、早速荷物の整理をし、洗濯もしておきましょう。^^;
手早くやることを済ませたら、のんびりしてはいられません。

念願のセッテ・コリナーシュをGETし、
まずはバスターミナルに行って明日のエヴォラ行きの時刻チェックとチケット購入してから
メトロと市電を乗り継いでベレンへ向かいます。

セッテ・コリナーシュ(7 Colinas)はチャージ式のカードで、最初だけカード代0.50ユーロが必要です。
ただこのカード、紙でできているので長持ちはしないような気がしますが・・・
スイカのようにチャージ式にしたり、乗り放題券(1日券3ユーロ、5日券12.10ユーロ)としても使うことができ
メトロ、バス、市電、ケーブルカー、サンタジュスタのエレベーターなどに乗ることができます。

料金は2005年当時のもの。


 ベレンの塔 Torre de Belem
正式名はサン・ビンセンテの砦と言う、優雅なマヌエル様式の表向き優雅なこの塔には
潮の干満を利用した地下水牢や、大砲が外に向けて展示され、現在は博物館になっています

屋上の四隅にある小さな塔 塔の壁、結構ぶ厚いのです


テージョ川沿いを歩いて発見のモニュメントへ。

 発見のモニュメント Padrao dos Descobrimentos 
1960年、エンリケ航海王の500回忌を記念して建てられた、高さ52mの真っ白なモニュメントです。

遠く4月25日橋が見えます カラベラ船を手に先頭に立つのがエンリケ航海王

前回上って今回はいいかなレベルだったので、外観と地図だけ見て、花よりだんご・・・^^;
ここまで来たらパステイス・デ・ベレンでしょ・・・(^^)
実際はパシュテイシュに近い発音です。スはシュに近いので、リスボンはリシュボアになります。

Pasteis de Belem パステイス・デ・ベレン
Rua de Belem 88  08:00〜24:00

パステイス・デ・ナタ(エッグタルト)とガラオン(カフェオレ)でひと休み♪
熱々のガラオンなのに、ガラスのコップでなみなみと出されるのが楽しい・・・
テーブルの上にはシナモン・パウダーとパウダー・シュガーがあるのでお好みで・・・
私はシナモン・パウダーをた〜っぷりかけるのが好きです。
かなり前来た時は狭かったのに、ず〜っと奥に部屋ができたのですね・・・
もうかってまんなぁ〜なのでしょうか・・・混んでいても待つ事がなくなったのがうれしいです。
とりあえず3個ずつ頂いたのですが、もっと食べたい気持ちをぐっと抑えてお店を後にします。

再び路面電車でロシオに戻りましょう。



ロシオ広場の北西側の、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台へ上るグロリア線に乗りましょう♪
リスボンに3本あるケーブルカーの中で一番短く、観光客の多い路線です。
勾配がかなりきついので、谷側は袴をはいているような感じですね。


終点で降りた右手の公園が、市内を見渡すサン・ペドロ・アルカンタラ展望台で、
ここからの眺めはすり鉢状なので、ロシオなど旧市街は見下ろすように、
サン・ジョルジェ城は正面の丘の同じ位の位置に威風堂々と望めます。

公園を背に左方向に歩いてビアホールCervejaria da Trindadeへ。

 Cervejaria da Trindade トリンダーデ
Rua Nova de Trindade 20c

サグレシュ(Sagres) というビール会社の経営のこのトリンダーデには3度目の訪問です。
修道院を改装した建物は天井が高く、アズレージョもそのまま生かされ雰囲気がとっても良〜い♪

ペルセベス トレモコス
ビデオと一体型のカメラはシャッターが押しづらいので、かなりボケボケですなぁ・・・

見た目グロテスクなPercebesは烏帽子貝とかカメノテとか言われますが、まさに亀の手の形です。
象の皮膚のような皮をむくと繊細な貝が出てきます。
見た目とお味は雲泥の差、食べる所はちょっとしかありませんが、ちゅるんと美味しいのです。
ただこの汁を衣類につけてしまうと落ちにくいと聞いたことがあります。

ポルトガルだけでなくスペインでもよく目にする黄色い塩漬けの豆Tremocosは、
皮をむいて食べる人の方が多いのですが、そのまま食べている人ももちろんいます。
皮は決して硬くないのですが口当たりが悪くなるからか、または塩分の関係かもしれませんね。
私は皮ごと食べる方が好きです。皮が付いていると塩っぱめでビールにあいますし、
それより食物繊維、食物繊維・・・と・・・^^;

どちらもご自慢のボヘミア(ビール)にばっちり合います。
美味しく飲んで食べて、結局夕食代わりになってしまいました。

暮れなずむバイロアルトを楽しみながらバイシャ・シアードまで降りて、メトロでホテルに帰ります。
明日もまた移動、シャワーを浴びたらすぐにおやすみなさいです。


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