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ごあいさつ
飲食店市場はいまや年間販売額で30兆円という巨大な規模になってきております。
しかし他の産業とは異なり、飲食店市場は特異な性格を有しています。 それは大手企業の寡占率が低いことです。データによれば、年間売上で100億円を越える大手企業の寡占率は18%程度で、同じサービス業の小売業や流通 業に比べても圧倒的に低いのです。 私どもが過去40年間、飲食業界とともに歩んできて今日に至っても、こうした状況は大きく変化していません。
全国の飲食店の軒数は約80万軒といわれ、うち法人経営が約10万軒、残りの70万軒は個人経営または小規模経営の店です。飲食店の商品特性をひと言で言い表せば、「手作りの多品種少量 生産」です。さらに業種でみると、和食系、洋食系、中華系、居酒屋系、カフェ・喫茶系などその裾野は分類不可能なほどの多様性があり、これに業態(販売スタイル)をクロスさせると、ほとんど無限といってよいほどのバリエーションがあります。
多品種少量生産、業種、業態の無限の多様性、食材の仕入れから調理、サービスに至るまでの自己完結性、さらには日本は飲食文化において、世界のありとあらゆる食文化や料理文化を楽しむことができる文化的な多様性など、飲食店市場のこうした「多様性」こそが資本力に勝る大手外食企業といえども、そう簡単には市場シェアを独占することができない飲食店業界独特の背景をなしていると考えられます。
つまり飲食店経営こそ、日々の経営努力を怠りさえしなければ、「小よく大を制す」ことが可能な数少ない業界であることを意味しています。
私どもは飲食業が持っているこの豊かな「文化的多様性」こそが、これからの日本人の豊かで繊細な食文化を世界に発信していく原動力であることを信じて疑いません。
Food Business Development
フードビジネス企画開発室 代表 安田 理
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