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三行書評 第16回

2001.9.17

 五つ星が満点。

毎日新聞旧石器遺跡取材班
『発掘捏造』
(毎日新聞社ISBN4-620-31521-4)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 昨年11月5日付毎日新聞が報じた世紀の大スクープ「旧石器発掘ねつ造」(見出し)の顛末記。
コメント これは本当のスクープだと思う。何をかいわんや、これ以上多くは語らない。久々グリグリの◎。【2002年12月30日追記】続篇もあります
周防正行
『インド待ち』
(集英社ISBN4-08-775284-4)
お薦め度 ★★★
あらまし 著者は映画『Shall weダンス?』の監督。「どうしてインド映画には歌と踊りが不可欠なのか」を探るテレビ番組のリポーターとしてインドを訪問し、いろんなところで待たされたのでこういうタイトルの本になった。ちゃんと答えも見つけている。
コメント 映画関係者や役者の卵や映画ファンへのインタビュー、町の様子、食べた料理のことなどが書いてある。なかなか上手な文章を書く。玉に瑕はいささか書きすぎである点か。書き下ろしなので枚数制限が無かったせいだろう。
勝谷誠彦
『いつか旅するひとへ』
(潮出版社ISBN4-267-01499-X)
お薦め度 ★★★
あらまし 各種雑誌への寄稿・連載をまとめた紀行文集。
コメント テレビ朝日『トゥナイトII』水曜日に出ている勝谷さんだと同一人物だと思うのだが、文筆業だったのね。『フラウ』(講談社)連載をまとめた「第四章 いつか旅するあなたへ」では、文末に自作の俳句がつく。ちょっとお洒落だね。