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三行書評 第46回

2002.4.22

 五つ星が満点。

佐藤信夫
『レトリック感覚』
(講談社学術文庫ISBN4-06-159029-4)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 目次を見ると、直喩・隠喩・換喩・提喩・誇張法・列叙法・緩叙法という章立てになっていて、レトリックの中の修辞(この単語の使い分けについては序章に説明がある)についての教科書的な書物といえるだろうと思う。
コメント 文法を知らなくても日本語の読み書きができるように、理論を知らなくても修辞はできる。ただしそのためには、先達の文章を多く読まなくてはならないようだ。
佐藤信夫
『わざとらしさのレトリック』
(講談社学術文庫ISBN4-06-159150-9)
お薦め度 ★★
あらまし 筆者が、レトリックの達人と認めるところの夏目漱石・小林秀雄・井上ひさし・筒井康隆に見るレトリックの実際。
コメント 青春の一時期、筒井康隆(とか星新一)に熱中したことがある人が多いようなのだが、僕は素通り^_^;してしまった。読んでみようかなと思った。

 あまり関係ない話なんだけれど、学校でレトリック(あるいはスピーチ)についてきちんと教えたほうがいいと思うんだよね。日米アカデミー授賞式は言うに及ばず、特に政治家の会見を見てると痛切に思う。プレッツェルを喉に詰まらせた後なら、「お母さんの言うことをきくように」くらいのことを言う技術=頓知とんち=余裕は欲しいよね。

#2週間で2冊(x_x)☆\(-_-;)かよ©三村マサカズ@さま〜ず。