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参加することに意義がある!?

2002.6.23

 韓国がついにアジア代表として初のベスト4。振り返ってみれば、ポルトガル・イタリア・スペインを下しているのだから、決してフロックとは言いがたい。

ブックメイカーのオッズ状況を更新しておきました。

 韓国代表に関しては文句のつけようがないが、審判には文句^_^;がある。

 メインスタンド側のアリ=トゥムサンゲ副審(ウガンダ)は、オフサイドではない――オフサイドと判定されても仕方ないというレベルではない――プレーをオフサイドと判定した。バックスタンド側のミヒャエル=ラゴーナス副審(トリニダート=トバゴ)は、ゴールラインを割っていない――ライン上はイン=フィールド――ボールを割ったと判定した。ジャンドゥル主審(エジプト)は、延長に入ってから疲労が目立ち、スペイン選手並に^_^;足が止まっていた。そしてPK戦、スペインの4人目ホアキンがフェイントをかけたとき、韓国のGK李雲在イ ウンジェがゴールラインから一歩前に動いたことを見逃して蹴り直しを命じなかった。

 参加することに意義があるオリンピックにならば、赤道ギニアのムッサンバニ選手だって出場してもいいが、スキルに問題のある審判が出てくるのはいかがなものか。

 これらの判定が逆に転んでいても韓国は勝ったかもしれない。しかし、釈然としないものは残る。

この審判問題については各メディアとも及び腰である。ちょっと探してみたのだが、スポーツ報知(のWebサイト)が伝えているだけで、一般紙のサイトでは報じていない(韓国×イタリア戦までさかのぼれば少々増える)。「感動と興奮一辺倒」のNHKはもちろん頬被り。TBSでは、“ピクシー”ストイコビッチが問題提起をしたが、加藤浩次@極楽とんぼは「そういう判定をさせるほど韓国サポーターの応援が凄いってことですよね」云々と言う始末。(ピクシーは、“ヨーロッパアジア卑”的思想で問題提起したのではないと思う。元プレイヤーとしてやりきれなかったんだと思う。)
【追記】23日付の新聞各紙を見てみた。思いのほか報道されていたが、「スペイン語放送の解説者が……」とか「スペイン各地で……」といった形式のみ。署名/無署名を問わず、自分の言葉で報じたものは見つからなかった。

書いているうちに思い出してしまった。

 21日のドイツ×アメリカ戦は不人気で、1万3000枚が売れ残ったために市内の中高生を数千人招待したとのこと(詳細はこちら:それでも約5500席ほどの空席があった)。

 そうして迎えたドイツ×アメリカ戦だが、客席には“Be the Reds”の赤いシャツを着た人がかなりいた。そして――これを耳にしたとき僕は耳を疑ったのだが――大韓民国テハンミングクコールが起こった、ドイツ×アメリカ戦なのに。いくら考えても理由がわからない。今、韓国で巻き起こっているのは“サッカー熱”ではなくて“韓国熱”だということはおぼろげながら解るが、ドイツ×アメリカ戦での赤シャツと大韓民国コールの理由が解らない(韓国戦での赤シャツと大韓民国コールはどんどんやってください)。誰か教えて、お願い。

 

 スペイン×韓国戦は、韓国内で450〜500万人(警察当局の事前予測)が街頭で観戦したという。日本だと、パブリックビューイングはあるけれど、街角にある大型スクリーンでは中継をしない。警備面もあるが、FIFAへの支払いがネックになっていると聞いた。しかし、韓国ではお構いなしで放送しているらしい。FIFAへの支払いは無視。「徴収するなら取りにおいで」というスタンスらしい(名前は失念したが、韓国人ジャーナリストがレポートしていた)。これはちょっと羨ましい^_^;。

不思議の国 韓国 Part1はこちら