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お応えします

2002.11.9

2001年夏の甲子園の青森代表・光星学院には県外出身者が多いという記事を読んだ方から、以下のような主旨のメールを頂戴したので、今日はそれにお応えしたいと思う。

  1. 青森県の野球レベルを彼ら(=野球留学者たち)は上げている。
  2. 何もしないで批判だけしている君(=まる三)は最低のクズ人間である。
  3. 匿名はけしからん。
  4. 「カッコ良いと思ってんの?」

 「1.青森県の野球レベルを彼らは上げている」については否定できない。過去10年間(青森山田×4・八戸・弘前実業・光星学院×3・八戸工大一が出場)とその前の10年間(八戸工大一×3・弘前実業×3・八戸・三沢商・弘前工×2が出場)を比べると、2勝だったのが10勝に向上している(青森山田と光星学院で5勝づつ)。
しかし――
底上げはできているのだろうか? 「青森県のレベルアップ」というからには、頂点だけが高くなっても仕方がないはず。参考までに数字を出すと、日本人プロ野球選手は100万人当たり5.80人いるのだが、青森県出身者は4.00人で34位である(野球選手は2001年、人口は1999年のデータ)。これは増えてきているのかな。推移が分らないのでなんとも言えないんだけど。(ちなみに上位は、和歌山19.3人/大分12.9人/佐賀12.5人で、大阪は8.24人で11位。)

地域のスポーツが強くなるためには、競技人口が増えたり、手軽に使える競技施設が増えることが不可欠である。日本の柔道が強いのも、行き着くところは道場がたくさんあって競技人口が多いからだ。バレーボールの低迷は競技人口の減少(1990年からの5年間で500万人減:総理府調べ)と無関係ではないはずである。
県外出身者を呼ぶことと地域の環境が整備されることは関係が無いように思う。かえって、「頑張っても光星が甲子園に行くんだよ」なんてことになったら、地元の野球少年たちのヤル気を喪失させることになるんじゃないかと危惧してしまう(逆に「あいつらに負けてたまるか」という少年たちもいると思うけど)。

 「2.何もしないで批判だけしている君は最低のクズ人間である」についても、必死になって否定するつもりはない^_^;。確かにまる三は、青森高校野球界のためには何もしていないし、“有言不実行”は褒められたことでもないからだ。

ただ、「見も知らぬ他人を“クズ人間”呼ばわりするのもあまり高級な人間がすることとは思えない」とだけイヤミを^_^;付け加えておく。

 「3.匿名はけしからん」は大目に見てください^_^;。インターネットの世界で実名を出すほどのガッツは僕にはありません。ごめんなさいm(__)m。でもね、批判する相手には実名くらいは教えますよ(住所や電話番号までは書きませんけど)。

 「4.カッコ良いと思ってんの?」については、そんなことは微塵も思っていませんです。「へぇー、こんな考え方もあるんだ」と思っていただければありがたいけれど、それが「カッコ良い」に通ずるとは思えませんからね。

 以上、お応えしてみました。

メールの原文を引用すればいいのでしょうが、「著作権に抵触する」といったお怒りを買ってはいけないので、引用は自粛しました。

実は、1年ちょっとの間にまる三は少々考えが変わりました。チームが強くなるために出来うる限りのことを試してみるのは悪いことではないと思うようになりました。したがって、県外から優秀な選手を集めようが、金にモノを言わせて実績のある選手を集めようが(ジャイアンツのことだけど)、なんら問題はないと思うようになっています。
ただしそれが、地域やリーグ全体にとっても良い事かどうかは別問題で、たぶん良くない事じゃないかなぁと思っていますけどね。

いろいろと教えていただいたり文字化けを指摘していただいたりでたまーにメールを頂戴することがありますが、御批判のメールを頂いたのはいずれも今回の高校野球絡みでした。1通にいたっては、一言「だから何?」の5文字だけ。高校野球ファンには激しやすい方が多いのですかね。