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三行書評 第78回

2002.12.16

 五つ星が満点。

パリティ編集委員会
『地震の科学』
(丸善ISBN4-621-04232-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 地震の「メカニズムとプロセス」「予知と観測」「防災」について、かなり踏み込んだ詳しい話題を解説している。
コメント パリティ編集委員会のシリーズ本は(難しい面もあるけれど)なかなか面白い。講談社ブルーバックスよりも良いとみた。
速水敏幸
『謎だらけ・雷の科学』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257107-2)
お薦め度
あらまし 住友電気工業株式会社に勤務し、高電圧送電ケーブルを研究していたこともある著者(執筆時は武蔵工業大学客員教授)が雷を導入部にして放電現象を科学する。
コメント 雷のことを知りたかったのだが、「高電圧と放電の初歩の初歩」という副題どおり、高電圧と放電に関する話のほうがメイン。面白くないわけではないが、「看板に偽りあり」といったところ(失礼しました)。
岡野大祐
『カミナリはここに落ちる』
(オーム社ISBN4-274-02384-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし こちらはしっかりしている^_^;。なぜ発生するのか、避雷針の効き目、落雷の避け方、雷エネルギーを捉えるには――といった事柄を科学している。
コメント 御存知かとも思うけれども、北陸(富山)と北関東(群馬・栃木)は雷のメッカである。北関東在住のまる三にとってはたいへん興味深かった。
大西晴夫
『台風の科学』
(日本放送出版協会ISBN4-14-001649-3)
お薦め度 ★★★★
あらまし 統計情報を多用して、台風を科学。
コメント 1991年の19号台風――典型的な風台風で厳島神社の一部が倒壊したり青森でリンゴが落ちたりした――を機に、1992年に出版されたようだ。