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三行書評 第112回

2003.8.11

 五つ星が満点。

姜尚中カン サンジュン
『日朝関係の克服――なぜ国交正常化交渉が必要なのか
(集英社新書ISBN4-08-720193-7)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 《本書では、第二次大戦以後の朝鮮半島の歴史を概観するとともに、冷戦終結後の、日米安保体制に代わる北東アジア平和秩序モデルを提示した。これからの日朝関係を考える基本的な視座を獲得するための入門書でもある。》(見返しより)。
コメント 「拉致問題を解決してから国交正常化交渉だ」という声をよく耳にするけれども、順番が逆じゃないかな。もちろん、拉致問題は究明しなくてはならないが――以前にも書いたとおりだけれど――国交正常化交渉を継続し、その中で解決していくべきだと思う。
今尾恵介
『地形図でたどる鉄道史 東日本編』
(JTB ISBN4-533-03422-5)
お薦め度 ★★★
あらまし 新旧の地形図を使って、路線変更や駅移転を図解した「東日本編(新潟・長野・静岡以東)」。
コメント 鉄道愛好家【テッチャン】であるとともに地図好きでもあるまる三にとっては、夢のような本。盆と正月がいっぺんに来たようなもんである。
魚住昭・斎藤貴男
『いったい、この国はどうなってしまったのか!』
(日本放送出版協会ISBN4-14-080783-0)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 第四権力”としての役割を果たしていないマスメディアを鋭く批評した、『ダカーポ』連載「メディア時評」をまとめたもの。魚住氏と斎藤氏の対談も収められている。
コメント “ダウンタウンがけしからんという点を除いて^_^;ほぼ全面的に賛同する。こういった視点を大事にしたいと思う。