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三行書評 第152回

2004.6.14

 五つ星が満点。

橋本五郎監修読売新聞新日本語企画班
『乱れているか? テレビの言葉』
(中公新書ラクレISBN4-12-150129-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 「若者言葉」と「カタカナ語」を特集した第1集に続いて、「放送業界」と「国語教育」を扱った第2集。
コメント 学習指導要領の力点が、「読み」「書き」から「話す」「聞く」に移っていることは寡聞にして知らなかった。「書く」に関しても、文章力を重視した授業が増えていると聞いて頼もしくなった。
後藤忠弘編著
『あの一言はすごかった! スポーツ編』
(中経出版ISBN4-8061-1748-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし サッカー・野球・オリンピック・ゴルフ・相撲・テニス・ラグビー・卓球・ボクシング・格闘技など、名場面が思い起こされる言葉を446も集めた一冊。
コメント 「これまで生きてきた中で、今が一番幸せです」(岩崎恭子)「立て立て立て立ってくれえ!」(工藤三郎アナ)や「こけちゃいました」(谷口浩)など、当時を髣髴とさせる言葉が満載されていて楽しい一冊。
田村研平
『日本人は何を見たか?』
(社会思想社ISBN4-390-60390-6)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 読昭和初期(戦前)に出版された海外旅行記を紹介する本。昭和3年に33日間で世界一周をした旅行記や、昭和5年に単身ヨーロッパに留学(?)した女性の旅行記など22編が紹介されている。
コメント 旅行記の全文を読んでみたいと思っても絶版になったりしているのが多く(アマゾン・コムで探したけれどなかなか無かった)、読めないのがちょっと残念。
二宮清純
『平成プロ野球改造論』
(芸文社ISBN4-87465-190-9)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 野球技術に関することではなくて、監督やフロントやドラフトや評論家や野球協約や応援団などに関する提言集。1990年刊。
コメント 14年前と現状を比べて改善されているのは、FA制度が導入されたことと鉦太鼓を使わない応援日ができたことくらいかもしれない。