天文台建設日記
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2006年
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7月16日   望遠鏡が入った

昭和機械の社長と若い社員がふたり、合計3人でワンボックスワゴンに乗って来た。35cm望遠鏡一式を積んでくるのだからトラックかと思っていたが、さほど大きくはないようだ。
入った望遠鏡は
 昭和機械製作所製 25Eエルボ型赤道儀
                 +35cmF4ニュートン反射
 タカハシ        TOA130F & ε180ED
     詳細は、「観測機材」のページ参照

天気はあいにくの雨。小降りになった瞬間に、望遠鏡を車からドームへ。設置作業は順調に終わったが、極軸調整ができない。
そう思っていたら薄日が差した。すかさず、太陽で望遠鏡をアライメントし、大まかな極軸調整をした。終わったところでまた厚い雲に覆われた。夜、星が出ればいいが天気予報は絶望的。
誰もが今夜の極軸調整はだめと思っていたら、部分的に星が見えてきた。昭和機械の人たちが、ドームに飛んでいき、主鏡とサブ望遠鏡の光軸を合わせた後、適当な星を導入して、極軸合わせにかかる。雲が多いため、導入した星がすぐ見えなくなってしまう。見えているところの星を使って、極軸を合わせていく。しかし、途中で全く星が見えなくなり、その後、再び現れることはなかった。極軸は、自動導入でなんとか目的の星が視野内に入るぐらいには合った。あとは、後日、自力で合わせることにした。

主鏡セルの後ろにあるバランスウエイトがちょっと重そうで、全く無駄な重量であり、できれば取りたいところだ。そのためにはサブ望遠鏡を後ろに下げればいいわけだが、これ以上は下げられない。特にTOA側を下げると赤道儀のウォームカバーに接眼部が当たってしまう。この2本の鏡筒をこの形で付ける限り、これ以外にはない。
昭和機械さんのために申し添えるが、写真に白いバランスウエイトが写っているが、ここには元々は主鏡セルと同色で銀色の10Kgバランスウエイトが付いていた。赤道儀側のカウンターウエイトとして、この白い8Kgのウエイトが付いていた。きちんと同色に塗装してくれたのに、手持ちの望遠鏡を鏡筒側に付けるため、これを逆にした。せっかく見た目がいいように色を合わせてくれたのに台なし・・・
しかし、これ以外にも手持ちの鏡筒をいろいろなパターンで同架するため、サブ望遠鏡によってバランスは大きく変わってくる。それらは今後、ひとつひとつ合わせていくことになる。
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8月2日   やっと晴れた!極軸調整

ドームに望遠鏡が入って以来、毎日、雨か曇りだった。今年の梅雨明けはかなり遅れていたが、やっと長い梅雨が明けて快晴の夜が来た。
まずは極軸調整。自分一人で据え付け型大型赤道儀の極軸調整をするのは初めてだが、要領はわかっている。すでに大まかには合っているので、天頂付近の星を自動ガイドしながら、それが東西南北、どちらにずれていくかで極軸の向きを少しずつ変えていく。これは赤道儀の追尾精度が高いことが前提である。
まず先に水平方向のずれを修正する。水平方向の調整には、ピラーを台座に固定していているボルトをゆるめなければならない。これをゆるめたり締めたりするとき、極軸が上下方向にずれる。先に上下方向を決めても意味がない。(よく考えるとそうでもないが、水平が先の方がいい)
極軸合わせをやっていると、ほぼ合ってきて微妙なところになると、短時間では星がほとんどずれなくなるため、非常に時間がかかるようになる。気の短い人間はここで、だいたいのところで妥協したくなる。しかし後日、運用に入って長時間露出の写真撮影をしたとき、極軸のずれが許容できないとなった場合、再調整をするのは大きな労力が必要になる。それがわかっているので、ここはがんばって、まず水平方向を「30分ガイドで星がずれない」というところまで合わせた。これでOKとなったところでピラーのロックボルトを締めたら、上下方向のみならず、水平方向にもずれた。これまでの労力は何だったの...!
多少めげ気味だったが、ボルトを締めてしまったので、続いて上下方向をだいたい合わせた。今日はここまで。
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8月3日   極軸調整の続き

再度、ピラーを台座に固定していているボルトをゆるめて水平方向を合わせる。締めたときのずれを少なくするため、ゆるめる量は最小限にする。「30分でずれない」ところまで、また時間をかけて合わせた。おそるおそるボルトを締めたら、今度は水平にはずれなかった。
その後、上下方向を「30分でずれない」ところまで合わせて完了。
昨日からここまでの所要時間は5時間程度。
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8月4日   手持ちの鏡筒を同架してみる

「梅雨明け10日」という言葉は、ここ数年、迷信に近くなっている。しかし今年は遅い梅雨明けの後、晴れの日が続いている。ここ、ななつがたけ北天文台では、8月2日から連夜快晴になっている。暗い空の下、肉眼で見る天の川がすばらしい眺めだった。
おかげで赤道儀の極軸調整ができ、3日以降、いろいろなサブ望遠鏡を同架するための金具を作ったり、搭載したときのバランス調整をしている。
極力、主鏡セル後ろのバランスウエイトは付けないで済むようにサブ望遠鏡を配置している。
サブ望遠鏡を付ける場合、主鏡と同じ方を向いてくれないといけないので、微動装置が必要になる。アリガタアリミゾで取り付けるだけで同じ方を向くなんてことはあり得ない。
私の作った微動装置の写真を付けておくが、水平方向の振り方はわかるが、上下をどうしているのかわからない写真である。もちろん秘密にするわけではないが、これがよくわかる写真がないのと、詳しく説明しないとわからないので、これは別項に掲載する。

右の写真はフル装備に近い状態にしたもの。
TOA130をこの位置にもってくると、モーメントが大幅に増えて、赤道儀に大きなバランスウエイトが必要になる。しかし、7月16日の写真の状態のとき必要だった、主鏡セル後ろのバランスウエイトが不要になる。そのウエイトを赤道儀側のカウンターウエイトに追加した。それでも足りないので、手持ちの小型赤道儀用のウエイトをかき集めてぶら下げた。なんとかバランスは合ったが、この状態は一時的なもので、赤道儀の搭載重量ギリギリ。
とりあえず、赤緯・赤径ともバランスがあって、使える状態になった。

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8月5日   赤道儀にトラブル

この夜も快晴。極軸も合って、かなり精度良く天体の自動導入もできている。いくつかの星雲星団を連続して導入していたら、突然モーター付近から異音が出て動かなくなった。モーターは回りたいんだけど、何かに当たって回れない、といった感じの音がする。鏡筒がどこかに当たったと思い、見てみたがそういうことはない。クランプをゆるめれば自由に動く。音的には、ステッピングモーターが脱調しているようで、モーターのトルク不足のようにも思える。鏡筒をのせすぎか。
翌日、昭和機械の社長に電話して聞いてみると、モーターのトルク的には十分で問題ない。バックラッシュを少なくするために、ウォーム&ホイールのかみ合わせがきつすぎた可能性があるとのこと。ウォームをホイールから離す方向にわずかに動かしてみることにした。本来は、ウォームの位置を決めているボルトをゆるめなければならないが、わずかならば、ロックしたまま調整ねじをむりやり回せば動くとのこと。写真入りで調整法の説明書をメールで送ると言われたが、ここはテキストだけのメールは受けられるが、添付ファイル付きだと難しい(*注)。昨夜、駆動部のカバーをはずして構造は見ているので、あれをこうすればいいんでしょ、と言うとそうだとのことなので、やってみることにした。
(*注 この近辺はインターネットに接続したい場合、電話線を使った56kbpsのモデムまたはISDNの64kbpsしかない。AUの2.4M PacketWINも可能ではあるが... そのためだけに契約するには料金が高い。インターネットは、まだまだ地域格差がある)
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8月6日   トラブル解決、すばらしい星像

やってみたら見事に解決した。
正確に言うと昼間の暑いときにやってみたら、「見事解決」と思ったが、夜になったらまた脱調した。夜間に再度やってみたら、今度こそ見事解決となった。ウォームの位置決めボルトをロックしたままでも動く範囲内の、ごく微妙な間隙の問題だった。ただ、真冬の−15度になったらどうかという心配も残る。

その後、天文台オーナー2とペンションオーナーの3人で、眼視で星を見たが、テレビュー85、TOA130、ε180、35cmニュートン、それぞれすばらしい性能で、それぞれのクラスの望遠鏡のリファレンス的星像だった。星雲星団を85mmから35cmまでの各口径の望遠鏡で一気に見られるため、観望レポートを作るのはいとも簡単である。
ただし、ε はアイピースを選ぶ。手持ちのアイピースの中で、周辺まで点像になったのは、ペンタックスのXWシリーズだけだった。しかし、ε180に良いアイピースを付けると、すばらしい低倍率眼視用望遠鏡になることがわかった。20mmアイピースで有効最低倍率。ε180 + XW20 最高の組み合わせである。
ここのサブ望遠鏡のひとつでもある、ビクセン「VMC260」の星像も見てみた。これを同架する金具はまだできていないので、タカハシ90S赤道儀にアリガタ金具を付けて屋外で見た。これのファーストライトとなる。わずかに光軸がずれていた。焦点距離が3mもあるので、天体の導入には苦労したが、結構きれいな星像である。星のシャープさはドーム内の望遠鏡と比べてしまうと一段落ちるが、惑星を見くらべたらどうか、光軸が完全ならどうか? 後の楽しみとなる。

ヘリオス・ワン(8月4日の小さい方の写真)も使ってみた。もちろん昼間、太陽を見たわけだが、偶然黒点が1個もなかった。粒状斑がきれいに見えるし、プロミネンスが見ている間に変化していくのがおもしろい。昼間も楽しめそうだが、初心者が見たら、天文台内にこれだけ大きな望遠鏡がいろいろあるのに、昼間、キャップが開いているのは一番小さな望遠鏡だけで、他の望遠鏡では見せてもらえないというのが理解できないかもしれない。
初心者に太陽望遠鏡を覗かせるときは、どうしてヘリオス・ワンの場合、直接太陽を見ていいのか、他の望遠鏡はなぜだめなのか、きちんと説明しなければならない。それを怠ると、後で不幸な事故が起きる可能性がある。
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8月8日   ひと休み

自宅に戻った。
自分の観測所を星のきれいなところ(=民家の少ない自然豊かな山間部)に作った人は、次の問題をどうしているのでしょう。

 ・観測室内に野ネズミが入り込み、あちこちかじり、フンを落としていく
 ・観測室内、もしくはその周辺にクモの巣を張られる
 ・天文台が様々な昆虫類のねぐらや越冬地になる
    ちょっとした隙間にびっくりするくらいの数の虫が隠れている
 ・時期によるが、あちこちガのサナギだらけになる
 ・スズメバチやアシナガバチなどが巣を作りに来る

虫にとっても雨露がしのげるところは貴重な場所なのはわかる。そこへ虫が押し寄せてくるのはわかるし、人間の血は貴重な食料でもある。しかし、やりたい放題にさせるわけにもいかない。先日、天文台にいたときに、35cmの斜鏡スパイダーの周りにクモの巣を張られた。スパイダーにクモの巣! 駄洒落にしかならない。

とりあえず取った対応策
 ・ネズミが床から観測室内に入れる隙間を発泡ウレタンで全部塞いだ
 ・1ヶ月有効というクモ除けスプレーを観測室の下側とドーム内に撒いた
 ・ムシがいやがる芳香剤のようなやつをドーム内外に置いた

他に何か良い対策はありますか?
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8月27日   楓林舎で観測会

8月26日から楓林舎に3泊して、天文台にいろいろあるサブ望遠鏡がすべて取り付けられるようにする金具を作る予定で出かけた。
もちろん夜、晴れれば星を見るつもりで行く。

26日の晩は、夕方から厚い雲が空を飛び交っており、わずかに雲の切れ間から青空が見えるときもあるが、夕食の時間を過ぎても晴れる気配がない。
この日は東洋天文同好会の人たちや別のグループの常連さんが来ており、みんな顔見知りである。
東洋天の会長さんが「今日はだめだよね。」と聞いてくるので、「だめでしょうね」と答えると、勢いよく酒を飲み始めた。もっとも、それ以前からすでに十分飲んでいる。私も一緒にかなり飲んだ。しばらくして、外を見るとわずかに星が見え始めたので、せっかくだから天文台に行って、何かめぼしい天体でも入れてみようと思い外に出ていった。
見やすい位置にあるM2(球状星団)を入れてみた。薄雲を通しているのであまりよく見えない。「これじゃあだめだ」と思って床に座ってぼんやりしていたら、いつの間にか寝ていた。どれほど眠ったかわからない。ふと目を覚まし空を見ると、ちょっとモヤはあったが、ほぼ満天の星である。みんなどうしているのかと思いペンションに戻ったら、外には誰もいない。みんな中で、まだ酒を飲んでいた。「星が出てるよ!」というとみんな、さっと立ち上がり外に出ていく。相当な酔っぱらいのはずなのに、星に対する情熱が勝っているようだ。
この人たちの持ち込む機材は半端じゃない。それぞれが日本で手に入る一級品を持ってくる。それでいて同じ機材がダブらない。今回の目玉はTOA150+EM400だったと思う。ななつがたけ北天文台にあるTOA130の星像の鋭さはすばらしいが、TOA150も同じだ。光量が多い分、コントラストが良く、よりシャープに見える気がする。会長がセルシオに積んで持ってきた45cmドブソニアンも、集光力の威力で他を寄せ付けない星雲を見せてくれた。いろいろな口径の望遠鏡で同じ天体を見ると違いがよくわかる。しかし、小口径だから見劣りするというわけではない。口径や光学系による違いを楽しむ感じだ。大平さんが出ているコマーシャルを思い出す。アグレッシブに望遠鏡を操作するこの集団が、実は酔っぱらいたちだとはとても思えない。酒が入っていなければ、もっとすごいだろう。
曇っていても夜半過ぎまでは、酒は控えめにしましょう。
途中で天文台の方にも来てもらい、主鏡と副鏡3本で、こっちでも口径による見え方の違いを楽しんでもらった。光量では45cmドブにはかなわないが、自動ガイドされている分、落ち着いてみられ、35cmでも同等に見えたと思う。
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8月28日   雨!

日中、観測室下のスペースでサブ望遠鏡取り付け金具を作っていた。午前中は時々太陽が出る天気だったのでドームを開けていた。
昼頃、ペンション「楓林舎」のオーナーが「昼飯にしましょう」と天文台に迎えに来た。私は作業を中断し、楓林舎に向かった。楓林舎の食堂で外を見ていると、向かい側の家で屋根の補修工事をしていた。そうしているうち、にわか雨が降ってきた。結構な雨量になった。屋根屋さんがあたふたとブルーシートをかけたり、撤収の作業をしている。屋根屋さんは急に雨が降ると大変だなあ、と他人事のように見ていた。私が作業していたところは、雨が降っても工具や部品がぬれないようにしてきた。問題ない。雨が降り始めて20分ぐらいしたころだろうか。「あれ!、ドームが開いている!」 私は走って天文台に行ったが、完全に手遅れ。ドーム内は水たまり状態になっていた。スリットを急いで閉めるが、モーターが遅い!
望遠鏡のキャップはすべてしまっていたが、いくつかアイピースが付いており、上を向いていたアイピースに水がたまっている。望遠鏡は当然ずぶぬれ。
その後、私と楓林舎オーナーで復旧作業にあたることになった。望遠鏡は夜露でびしょびしょになったと思えば同じことだが、床や部品の収納ケースは被害が大きい。後日まで尾を引くことになった。
天文台を所有している人は、同じことをやった経験はありますか? (きっとあると思っています)
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8月29日   サブ望遠鏡取り付け金具作り

27・28日の夜は晴れなかった。昼間は、時々雨も降る中、サブ望遠鏡取り付け金具を作った。それがどういうものか、詳しくは別ページで紹介するが、非常に手間のかかる部品である。これを3個(大型1個、小型2個)作る。ひたすら、金属用の刃を付けた電気のこぎりでアルミ板を切り、ドリルで穴を開け、タップを立て、ネジ止めする。観測室下のスペースは、金属加工系の町工場と化している。結果的には丸3日かかったが、とりあえずできた。
作るのに(さらにドーム内の床を乾かすことで)精一杯で、写真を撮っている余裕などなかったため、お見せできる写真が1枚もありません。
その取り付け金具を使って、同架するサブ望遠鏡を変更した。8月4日の写真で、ε180EDをはずしてその位置にビクセンVMC260を付け、TOA130をはずしてその位置にテレビュー85(写真下にある緑色の鏡筒)を。テレビュー85のあった位置にOMC140マクストフカセを付けた。ヘリオス・ワンはそのまま。VMC260の位置は、比較的簡単にε180EDやTEC140と交換できる。その位置は大型鏡筒用で、それ以外は小型鏡筒。小型鏡筒も、ビクセン規格のアリガタ金具で自由に付け替え可能になった。TOA130Fは、プレートごとはずしたり付けたりで、主鏡のまわり3面、どの位置にも付けられる。
しかし、見た目があまりかっこよくない。かなりごちゃごちゃした感じ。必要な機能を盛り込むとこうなってしまう。仕方ない...
サブ望遠鏡取り付け金具作りは、まだ、これで完成したわけではない。仮に、とりあえず付いたというところで、完成は次回以降に。
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9月18日   サブ望遠鏡取り付け金具作り2

8月29日以降、ほとんど毎日曇りか雨で、天文台に行くことはなかった。
今月16/17/18日の3連休で、オーナー2も天文台に行くというので、晴れる見込みはなかったが、オーナー1も一緒に行って、残りの工作をすることにした。
16日はオーナー1の子供の運動会の日で、オーナー1はPTAの役員などやっているために、準備や後かたづけをやらされる。朝、早起きして準備に行き(前日にも十分準備作業で働いている)、一日応援して、終わったら後かたづけ。かなりのハードスケジュールの重労働だった。片づけが終わったその足で、女性のPTA役員の「うちあげに行こうよ!」という誘惑にも負けず、天文台(正確にはその近くのペンション)に行った。
オーナー2よりも少し早くペンションに着いたが、すでに夕食の時間を過ぎており、我々の分の夕食を後にずらしてもらっている。オーナー2は、1よりもさらに多忙な仕事をしている。しばらくしてオーナー2も着いたが、ふたりとも「今日は晴れなくていい!」と思っている。もっとも、そう思わなくても晴れる見込みはない。「楓林舎」というペンションに宿泊しているが、ここは曇っても雨でも、おいしいものをおなかいっぱい食べて、それなりに楽しくリラックスして過ごすことができる。

17日は、ふたりでサブ望遠鏡取り付け金具作りをやった。これは精密金属加工で非常に時間がかかる。この日1日でなんとか、すべてのサブ望遠鏡が設計通りの形で取り付けられるようになった。
取り付け金具というのがどういう物かは、ノウハウ集の「主鏡とサブ望遠鏡の向きを合わせる」参照。
右の写真に緑色のファインダーのような物があるが、これは笠井のレーザーファインダー。これは温度低下の弱いので、本体をタオル(緑)できつく巻いて、それを塩ビパイプに押し込んで、5cmファインダー用の枠に入れている。その隣にテレビュー85またはビクセン80EDが付く。今回はバランスの関係で付けていない。 

18日にすべてのサブ望遠鏡を付けてみたが問題なし。これでやっと観測態勢が整った。
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