路地裏の散歩道HOME               国旗de散歩TOP             欲張り南仏急ぎ旅TOP     



6日目: パリ → ジヴェルニー → パリ


ラウンジで朝食をとってから7時半ホテルを出発、RERとメトロを乗り継いでサン・ラザール駅へ。

中距離区間に多い2階建て列車、もちろん眺めの良い2階席へ。

この列車だけでなく外国の列車にありがちの窓ガラスのスリキズ落書き、どうにかならないのでしょうか・・・
マジックなどで書いた物ならなんとか落とせそうですが、硬いもので傷つけた落書きはひどいですね。

 Paris St.Lazare → Vernon (08:39→09:24)

サン・ラザール駅を静かに滑り出すとすぐに都会・パリの様相ではないのどかな田園風景が続き、
つかず離れず並走する緑豊かなセーヌを車窓から楽しんでいる内にヴェルノンに到着です。


降りた人のほとんどがジヴェルニー行きのバス停に流れます。
そしてあの電車に「こんなに日本人が乗っていたんだ〜」という程うじゃうじゃ・・・
バス停の場所を知っている分だけ早めに並べたので、2人揃って座ることができました。(^^)v


Giverny ジヴェルニー
パリの西約70km、セーヌ川沿いのこの町は印象派を代表する画家クロード・モネが晩年を過ごした町として知られている。
最寄り駅ヴェルノンからは約6kmと離れているが、ジヴェルニーの町自体はごく小さいので徒歩観光可。

終点ジヴェルニーのバス停は広大な空き地のような所で、ここからモネの家までゾロゾロと歩きます。


Les Jardins et la Maison de Claude Monet モネの家と庭園

まずは花の庭園を突っ切って、混んでこないうちにハイライトの水の庭園へ。
柳や藤、睡蓮などで日本をイメージした約5750uもの広大な庭園には大小2つの緑色の太鼓橋もあり、
水面の睡蓮や柳を見ていると、まさにモネの絵の中の入り込んでしまったような錯覚を覚えます。

緑に染まってしまいそうな、一番奥にある「水の庭園」

入場券は現金払いのみだった3年前、(その時の旅行記はこちら
残金に不安があった私は庭園だけにして、モネの家に入るのを我慢した苦い思い出があったのですが、
今ではクレジットカードが使えるようになっていました。
今回はアトリエにもなっているモネの家もじっくり見ましょう♪
家の中は撮影禁止です。

モネ一家の住まいだった母屋はバラ色の壁とグリーンの窓枠、台所は青、ダイニングは黄色・・・
と、部屋ごとに色調が統一されています。
ダイニングの食器も黄色をベースにしており、印象派の巨匠らしい色彩へのこだわりが随所に見られます。
また膨大な浮世絵コレクションが部屋や廊下に所狭しと展示されており、
水の庭園といい、モネの日本びいきがひしひしと感じられちょっとうれしい♪

残り時間で芳香豊かな「花の庭園」を散策しましょう。
ここの庭師さんは日本製の地下足袋と軍手を使って、庭のお手入れをしているそうです。
花期の寂しい11〜3月は閉めてしまうというのもなんとなく納得ですね。

4月〜10月まで様々な花が絶える事ない「花の庭園」とモネの家

ここのミュージアムグッズショップは結構充実しており、
ペンやピンバッチのような小さな物から家具まで・・・見ているだけでも楽しいと言いつつ、
便箋や手帳など小さな物をこまごまと、やっぱりお買い上げしてしまいました・・・^m^

時間より少し早めにバス停に行ったのですがまだバスが来ておらず、
やっと来た頃パラパラっと小雨が・・・すぐ乗れたので良かったと思ったら結構な降りになってしまいました。
傘を持っていない人が雨の中駆けてくるのを、座ったバスの中から見ていました。
ほんと危機一髪でした。


バスでヴェルノン駅に着き、ホームが徐々に人でいっぱいになった頃パリ行きの電車が入線して来ました。
私の調べたのより少し早いな・・・と思いつつも乗り込み2階席へ。
でもほとんどの人が乗ってこないので、?なんかヘン・・・とホームの駅員さんに聞いたら
次の電車の方が先に到着するとのこと。慌てて降りました、危ない危ない・・・

 Vernon → Paris St.Lazare (12:52→13:42)

定時にサン・ラザールに着いたものの中途半端な時間です。
昼食をとっていないので空腹ですが、行きたいお店はそろそろ閉まる時間帯ですし、
だからと言ってファーストフードは絶対イヤ・・・
サン・ラザールから歩ける距離で、ガイドブックの評価もまずまずの15時まで営業のビストロを発見!
ひもじいお腹を抱えて向います・・・

La Ferme de Chez Papa ラ・フェルム・ドゥ・シェ・パパ
29 rue de 1 Arcode

「パパんちの農園」と言う意味のこのお店は、フランス南西地方の家庭料理がご自慢で、
木の香りと温もりが漂う内装は素朴な田舎風造りでいい感じです。
でももうすぐ閉店時間なので、ソワソワ帰り支度していたりであまり感じよくな〜い・・・(-_-;)
(でもまだ50分あるんですけどね・・・って日本人感覚?)

昨日のフォアグラが美味しかったので、今日もフォアグラ〜!
う〜ん(-_-;)不味くはないけど美味しくもない・・・なんだか普通です。
ガイドブックでは鴨のステーキも載っていたのでこれもオーダー(昨日と同じですねぇ・・・)
これもなんだか焼き過ぎだし、キャセロール物もとったけど美味しかったかどうか記憶にないのです。

「フランス南西地方の素朴な料理が低価格で楽しめます」とガイドブックに書いてあったっけ。
「安ければ安いなりに、高ければ高いなりに」がほとんどで、
高いのに美味しくないというのは多々あるけれど、
美味しくて安いというのは、ほんのひと握りですよね、確かに・・・教訓。


とりあえずメトロでホテルに戻り、そのままラウンジに直行してビールを頂きます。
喉の渇きが癒えたら部屋に戻り、ちょっと荷物を整理してまた出かけます。

観光客の少ない7区は、点在していて不便ですが穴場的お店が多く、好きな地区のひとつです。
こだわりチーズ屋さん、パンの行列の店、チョコレートの隠れ名店などなど・・・
路地裏を歩いていても喧騒が少ないですし・・・

で、まずはお気に入りのパン屋さんへ。
本当は帰国日に購入したいのですが、日・月曜が定休なので土曜の今日しかチャンスがないのです。

Poujauran プージョラン
20 rue Jean Nicot

石臼挽きの無農薬小麦粉とブルターニュの天然塩、イーストではなく天然酵母使用のパンがご自慢です。
バゲットやパン・ド・カンパーニュもいいのですが、ここのカヌレがとっても美味しい♪
味は落ちてしまいますが、お土産に買って帰りましょう。
カヌレを10個と、すぐ食べるカヌレやオリーブのパンなどをお買い上げ〜

この頃からなんだか怪しい空模様です。
すぐ近くのチョコレートのお店も気になっていたのですが、ポツポツ落ちて来るものが・・・
私は折りたたみの傘を持っていたのですが、同行者は部屋に置いてきており
小さな傘1本では無理なほどの土砂降りになってしまい、ビルの軒下で雨宿りです。(>_<)
でも雨足は強くなる一方なので雨宿りしていても時間の無駄と判断し、
意を決して肩を寄せ合(っても二人ともずぶ濡れ・・・)ホテルに急ぎます。

濡れたものを干したり着替えたりしてからラウンジへ。
というわけでもう外出はあきらめて、本日も不本意ながらラウンジ夕食^^;です。
ま〜お腹もすいていないのでおつまみとワインでいいのですが、パリ最後の夜なんですよねぇ・・・(-_-;)



前のページへ           旅行記TOPへ           次のページへ