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浄土宗 福正寺は踊り念仏と地獄図のお寺です。

TEL. 0282-92-7734

〒322-0604 栃木県栃木市西方町元1584

かわら版odorinenbutsu

2024年踊り念仏

     

踊り念仏奉修 11月3日2023年踊り念仏

阿弥陀仏の来迎を目の当たりにした念仏者が「身も心も喜びに満ち溢れ躍り上がる(身心踊躍)」(法事讃)とあります。阿弥陀仏による浄土往生の救いの働きを正しく受け止められた時、心の底から喜びが自然と動作となって沸き起こるとされ、この表現に由来する儀礼に、踊り手が鉦を打ち、お念仏や和讃を唱える「踊り念仏」があります。
 平安中期から鎌倉時代に活躍した空也上人、一遍聖人、一向上人などが諸国をめぐって広めたことで全国的に行われるようになりました。その後、先祖供養、五穀豊穣、疫病退散など祈りの対象を広げつつ現在に伝わる形が確立されました。13世紀末頃からは次第に郷土芸能や民俗行事として展開していきます。夏の行事としてもなじみ深い「盆踊り」も「踊り念仏」に由来するとされます。
 福正寺の踊念仏は一向上人が広めたものです。明治初期より途絶えておりましたが、140年ぶりに平成20年に再興いたしました。これからも貴重な仏教文化、無形文化財として末長く伝承していきたいと思っております。
 当日は東京や神奈川、福島などから拝観に来られにぎわいました。また、大学院生の研究題材にも取り入れられ、アンケートの実施も行われました。

     

京都・奈良団体参拝旅行 11月29日〜12月1日

「総本山知恩院参拝と古の都奈良巡礼」

かわら版参拝旅行城郭(じょうかく)の様に堅固(けんご)な山門には徳川将軍家菩提寺の威厳が輝き、法然上人を祀る御影堂の中からは、途切れることなく念仏の声が穏やかに流れている。日本有数の広さ、外陣だけでも二千人もの人々が集うことができるといわれ、法然上人入滅から八百年が過ぎた今も、法然上人の遺徳を慕う人々が全国から奉拝に訪れる。その御影堂で猊下(げいか)お導師のもと参詣者の先祖精霊のご回向をいただき、お十念、ご垂示(すいじ)を賜った。除夜の鐘で有名な大鐘(だいしょう)や狩野派絵師による方丈の障壁画群等の見学。念仏信仰の所以(ゆえん)と歴史を知ることができた。
その他京都では、西山浄土宗光明寺の紅葉、徳川家光寄進の東寺の五重塔は圧巻だった。
今回の団参のもう一つの目的は、奈良での古仏巡礼である。六世紀に仏教とともに伝来し、独自の進化を遂げた仏像は日本の宝にして美術・彫刻の最高峰である。悠久の時を超えて息づく飛鳥寺の釈迦如来坐像(飛鳥大仏)。法隆寺の釈迦三尊像、唐招提寺の鑑真和上像、興福寺の仏頭、東大寺の廬舎那仏(大仏)等々に息をのみ、古雅幽遠(こがゆうえん)の香気を味わった。 仏教徒はずっと釈迦を慕っていた。その思いは釈迦が亡くなった後もますます強くなる。何とかして真の釈迦に出会いたい。しかしそれは叶わないこと。そこで釈迦により近い姿の像を造った。それが仏像の始まり。人々は仏像に祈りを捧げることにより、釈迦に一歩でも近づき、自分達の信仰を高めていった。仏像が時代を超えて人々の心に響くのは、見るものに信仰を呼びさましてくれるからなのだ。念仏の根本道場・知恩院でご縁を結び、 「あをによし 寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の にほふがごとく今さかり」 と万葉人が詠みあげた古都は自然と人が交感する美都であった。
   


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浄土宗 福正寺

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