←前回 次回→ ?今月の目次 ジャンル別一覧  ご意見ご感想はこちらから

第37回スーパーボウル雑感

2003.1.29

 今日は第37回スーパーボウル(の中継)のお話。

昨年の失敗があったので(NHKハイビジョンではなくて)NHK衛星第一で見ることにしたのだが、最初から最後まで(日本時間27日8時〜12時半ころまで)テレビの前に張り付いていることができそうになかったので、録画することにした。

結局、27日の23時頃から見始めたのだけれど、それまでが大変だった。これまた昨年失敗したので、ラジオも聞かず(同居人が見ている)テレビからも情報が漏れないように、寝床に入って音楽を聴きながら読書をしていた^_^;。

昨年、見ていて絶望的な気持ちになった^_^;カメラの位置やカメラマンの“腕”に関する問題はすべて解決されていた。アメフトの試合を撮り慣れているアメリカ人カメラマンが操作していたとしか思われないほどだった。そうなると横長(16:9)の画面というのはかなり見やすく、サイドラインからの映像だと守備陣のかなり深いところまで映るし、エンドゾーン奥からの映像だと両サイドラインまで楽々映る。これはいいや。

 ところが今度は、実況および解説に難があった。英語を理解できていないのだ。

 いろいろな情報が画面に英語の字幕で表示されるのだが、これに関する説明が無かったり間違っていた。たとえば、後半開始を前にこんな字幕が出た。

SUPER BOWL FACT
FEWEST IN SINGLE GAME 119 (MIN - SB IX)
OAKLAND TONIGHT 62  

 これは、「過去、1試合で最も少ない獲得ヤードは第9回スーパーボウルのミネソタ(バイキングス)で、119ヤードだった。今夜のオークランド(レイダース)は前半で62ヤードしか獲得できなかった。」という意味の情報だが、これを実況の野瀬正夫アナはあろうことか「今シーズン獲得ヤードが少なかった中でも、前半はその半分です」と説明した。バカを言ってはいけない。レイダースの攻撃陣は32チーム中1位(今シーズン)の攻撃力を誇っているのだ。「今シーズン獲得ヤードが少なかった」はずがない。
また、レフェリーは必要に応じて場内に向かって(もちろん放送にも乗る)説明を行うが、解説の高野元秀さんは正反対のことを解説してしまったことがあった。

 この二人は現地の放送席にいるため、場内放送が聞き取りにくかったのだろうけれど、英語を理解できる解説者(たとえば輿亮こし まことさん)の場合、現地の放送を聞き、ときに通訳しながら解説しているので状況を正しく把握できる。
また、近藤冨士雄アナの場合、字幕が出ると「ん!? コレはなんですかねぇ……あ、なるほど、××××ということですか。よく調べましたねー」などとなる。流暢に切れ目なくしゃべることに腐心しているだけだと、野瀬アナのようなことになってしまうのかもしれない。

 現地に行かず、東京のスタジオで画面を見ながら実況および解説をしたほうが分りやすかっただろうという、稀有な例になってしまった。

実は、2月1日22:00〜26:00にCS放送のGAORAでも放送されます。実況者も解説者も昨年と同じ人なのでかなり期待できます。またまた見てみようと思ってます。

第38回スーパーボウル雑感はこちら