天文台建設日記 
 
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 2010年
 
4月30日    望遠鏡は何台必要か?    オーナー2

・・・27日の続き

結局はおきまりの結論です。何のひねりもありません。「ドブソニアンで球状星団を見る」、「双眼望遠鏡で散開星団や散光星雲、星野を楽しむ」、「望遠鏡1台に1人が担当して対象を導入する」、「実視界1度を確保できる最高倍率のアイピースを基本として、アイピース交換は極力避ける(1度あれば対象は約4分間視野内に存在します)」。
それに惑星用の望遠鏡が1台加わって、合計3台あれば幸せな天体観望ライフを得ることができるわけです。

どんなドブソニアンが理想か? 先にも書きましたが、ドブソニアンは脚立なしで覗ける方がはるかに楽です。たとえ60cmオーバーの大口径でも自分では運用する気にはなれません。となると32cmF5.5まで、40cmF4.5までが限界でしょう。この程度だと私の場合コマ収差は許容範囲内です。鏡筒の構造は、たとえ32cmでも、鏡筒分割は前提だと思います。今の性能のよいドブソニアンでは惑星状星雲や球状星団、惑星などは300倍オーバーても楽しめるのですが、経緯台式でこれをやるとかなり忙しくなりますし、解決のためにEPを導入すると、いきなり脚立が必要になります。

では、双眼望遠鏡は? 星像の美しさを考慮するとたとえ低倍率でもアクロマートよりはアポクロマートを選ぶべきです。でも15cmアポでは運用が大変です。一番いいのは13cmクラスだと思います。焦点距離はアイピースの選択肢が増えたので絶対条件とはなり得ませんが、運用と実視界を考慮すると短い方が望ましい。現実的な選択肢はTMB130F6/F7、CF/AL130、130EDT、TSA120などなど・・・(私の好みはTMB
130F6です)。単眼に置換するならばイプシロン180とイーソス13mmの組合せになります。なお、今回は惑星用鏡筒については割愛します。

以上のごとく対象によって使い分けると、3つのシステムで良さそうです。惑星と星団を13cm程度の屈折で兼ねることも選択しかもしれません。でも 如何せんヒトには目玉は2つ(1対)しかありません。しかも固定式。複数台鏡筒があっても同時に運用することはなかなか大変です。2-3人のある程度熟練した仲間と一緒に観望することがテンポの良い楽しい観望の秘訣です。



中・低倍率観望用にはなくてはならないアイピース
 
4月27日    望遠鏡は何台必要か?    オーナー2
オーナー1もオーナー2も結構な数の鏡筒を持っています。
同じ趣味を何年も続けていると「お道具」が増えてくるのは必然の帰着です。普通は財政的問題や保管場所の問題などが噴出しストップがかかるわけですが、幸せな天体観望ライフを満喫するためには鏡筒は何本あればいいのでしょうか?

今回の楓林舎の観望では、そのことをかなり強く意識したのでちょっとだけ考えてみます。移動観望、1回ごとの組み立て・分解が条件です。
私の観望スタイルはとにかく「お手軽」です。「難しいのはイヤ」、「重いバッテリーはイヤ」、「体に負担のかかる作業はイヤ」、「3時間も見たら十分」、「アイピースも極力交換しない」で「単純に美しさを堪能できればいい」という浅薄なスタイルです。観望対象もマイナーな惑星状星雲や存在確認にとどまる程度の対象は除外し、メジャーどころを毎回飽きもせずに眺めているわけです。これを進歩が無いとも言います。結局対象はMessierナンバーを中心とした星雲、散開星団、球状星団、惑星、月(太陽)です。

今回の観望での主な対象はM3, M4, M5, M10, M11, M12, M13, M14, M17, M22, M27, M51, M57, M81, M82, M92などです。使用機材はNP127双眼望遠鏡@x83 (1.2Deg.)とStar Splitter Compact IV 32cm (F4.8)@x90 (1.1Deg.)です(今回は機材の倍率と実視界をほぼ合わせて遊んでみました)。
SSにはEquatorial platform (EP) を使ってみましたが、覗くのは望遠鏡を知っている3人、1人が対象を連続して4分以上凝視するわけでもありません。脚立の煩わしさのためにEPからSSを下ろすことにしました。やっぱりドブソニアンは脚立なしが一番です。

季節柄対象に球状星団が結構多く含まれていたせいかSSが威力を発揮しました。メジャーな球状星団ならば13cm程度の双眼望遠鏡でも意外に面白く感じます。球状星団は密度のまばらな周辺から星に分解していくのですが、その周辺の分解した星が手前に、そして中心部の分解しない星雲状の部分が向こう側に見えます。疑似3次元でまさに球状星団の「球」を感じることができます。でもこれを感じるのはM13をはじめとする超大型の球状星団のみで、やはり大口径での感動には敵いません。特にM5では美しさのレベルが違います。一方でM27は13cm双眼望遠鏡も32cmのSSに遜色はありません。むしろ星の中に漂っている感じがして、こちらの方が趣があります。M11では星の数はもちろんSSですが、中心近くのひときわ明るい星の輝きは双眼望遠鏡の方が目立ちます。
また、1度程度の実視界は狭いかと思いましたが、これでも天の川を流すとかなり楽しめます。思いがけず小さな散開星団などが入ってくるとわくわくします。でもこのわくわく感はほぼ同じ倍率・実視界でも双眼望遠鏡がはるかに上です。


   ・・・ つづく
 
4月18日    活動再開
オーナー1は2月初頭から、星見はほぼお休み状態でした。本業でのお客様からの無茶な注文に対応するために、ここ2ヶ月半の間、必死に働き続けました。1日も休むことが許されず、風邪もひけませんでした。
人間というのはたいしたもので、絶対に風邪をひいてはいけないと思っていると、病気にかからないものです。よく言われるにニセ薬の効果と同じですね。信頼できる医者から「この薬は絶対に効く」と言われて飲むと、ただの小麦粉でも効いてしまうのと同じです。人間の体というのは不思議な力を持っていますね。
そういうことでオーナー1は無事に任務を完了しました。まだ、その残務的な仕事があと2ヶ月間ぐらい続きますが、時間の余裕と精神的な余裕ができます。そう思ったとたんに風邪の初期症状が出ました。これも人間の体の不思議です。
これからまた、星を見ようと思います。天文台の機材の調整や作りかけになってしまった大型フリーストップ経緯台の制作も再開します。

そんな矢先、昨日は天文台付近が大雪でした。この季節に30cmの降雪はないですよね。もう1回ぐらいは雪があるかもしれませんが、ゴールデンウイーク以降は、南会津も雪から解放されそうです。ちょうどいいタイミングなので、その頃から頻繁に天文台に行って、やった作業のレポートなどをここに書こうと思います。
 
4月12日    大型経緯台がほしい!
先日、楓林舎に行ったら右の写真の経緯台がありました。「EZ Touch」経緯台です。楓林舎オーナーがお手軽観望用に買ったそうです。写真の鏡筒はオーナー2所有の william optics ブランド11cmトリプレットアポ鏡筒。ただし、これは初期型でTECが作ったレンズでたいへん良いものです。

こういう形の経緯台はいくつかのブランドから出ていますが、EZ Touchは後から出てきたコピー商品のようです。一見高級そうに見える木製三脚が実はたいしたことなくて、かなりガタがあります。写真の三角板はビクセンのもので、付属しているのは中心に1個、穴が開いた円形のトレイです。これは補強効果がありません。しかし、コピー商品らしく?、ビクセンの三角板がぴったり接続できてしまう穴があります。ビクセンの三角板を付けると強度が増します。ついでながら、この三角板の内側に付属の円形トレイがぴったり入ります。そうやって使うと便利です。
右の写真の状態で星を見てみると、フリーストップ経緯台ですが操作性は非常に良くて、低倍率なら快適に使えます。

しかし、右側の写真、いかにもアンバランスです。バランスウエイトなしで搭載できるのはここまでです。これ以上大型の鏡筒を載せたい場合は、反対側にバランスウエイトを付けるか、別な鏡筒を載せなければなりません。
この形の経緯台では、13cm以上の屈折鏡筒をバランスウエイトなしで載せるのは無理です。あまりにもアンバランスで、強風が吹くと倒れます。でも、それが可能であるかのように広告を出している業者さんもあります。そういう製品は買いたくないですね。

ほぼオーナー1のオーダーで、知り合いの天文機材メーカーがTOA150が載る大型自動ガイド経緯台を開発中です(・・・のはずです・・・よね?!)。発売になれば、オーナー1の知り合いやそのお友達などに50台は売れます。50台売れれば、その口コミであと50台は売れると思います。1ロット100台作っても完売するでしょう。
みなさん、買いますよね!?
 
4月5日     RFT(←今は死語?)
4月2/3/4日で楓林舎に行った際、オーナー1・2とN井さんで、眼視用望遠鏡は何がいいかという話をしました。その際、オーナー1がε180+イーソス13mmがベストだという話をしました。この話は以前、イーソス13mmを初めて入手し、ε180に付けて見たときにここにも紹介しました。超広視界だし、明るいし、視野の隅まで星がきれいな点像になるし・・・  こんなすばらしいRFT(リッチフィールドテレスコープ)は他にはありません。
オーナー2がこの話に改めて食いついてきました。帰り道の車の中でもずっとその話をしていました。そして次のレポートを書いて送ってくれました。

RFT.pdf へのリンク

ε180を持っている方はカメラを付けるだけではなく、たまにはアイピースを付けて肉眼で覗いてみてください。アイピースは悪くてもペンタックスのXW、できればイーソスの13mmから8mmを付けてください。そのすばらしい眼視性能に驚くと思います。ただし、その場合、暗い空が必須です。これが難しい条件ですね...


なお、ε180EDにβ−SGRを付けたら、眼視には非常に不便になりました。ピント調節の可動範囲が狭くなり、ピント合わせにはDC12Vの電源が必要になります。でも、手動でピント合わせができるだけでもたいしたものなのかもしれません。
 
4月日     南会津はまだ冬
オーナー1・2で一緒に天文台に行ってきました。
二人とも仕事が忙しくて、なかなか行けなかったのですが、息抜きもしないと精神的に疲れてしまいます。月が大きくても、たとえ晴れなくても、楓林舎でおいしい食事を食べ、おいしいお酒を飲んで楽しく過ごせばリフレッシュになります。

オーナー1は、あと1週間ほどがんばれば、忙しかった仕事も終わりになります。オーナー2は、いつ終わるともしれない忙しい仕事をしている上に、つい最近重大な問題を発見してしまったそうで、お仕事持参で楓林舎に宿泊です。

今回は金曜日の夕方、仕事が終わってから楓林舎に行きました。通称、「金曜深夜便」と言っていますが、金曜日の夜遅くに到着して、土曜・日曜をめいっぱい有効に利用します。星を見る人間には、1泊か2泊かは大違いですし。
我々2名が到着した後、深夜便組がさらに2組来て、合計10人になりました。金曜日の夜、続々と10人も客が来るのも珍しい。

金曜日の夜は星がちらほら程度。月も昇ったぐらいの時間だったので、この日は星は見ずにおやすみ。
翌日、土曜日の昼間は雪! それもかなりの勢いで降りました(上の写真の通り)。しかし、夕方にはやんで、急速に晴れてきました。夜はほぼ快晴。天文台で満天の星は久しぶりです。真冬とほぼ同じ防寒具を身につけ、天文台へ! 寒い!

空はすでに春の星座。天文台で見る対象は系外銀河ぐらいしかありません。めぼしいものを導入してみましたが、しょぼい! 透明度がイマイチのようです。35cm鏡とはいえども、透明度が悪くてはどうにもなりません。それでも、オーナー1・2と金曜深夜便で来ていたN井さんの3人で、いろいろな鏡筒で見較べました。大きい方から、35cmF4ニュートン、ε180+イーソス13mm、TOA130、ニコン10cm、五藤8cm。対象は銀河と土星と二重星。ε以外はアイピースをとっかえひっかえ見較べました。やはり、「五藤の8cmはいい!」という感想。こういう筒は、もう、新製品として出てくることはないのでしょうか。

右の写真の一番奥に見える雪をかぶった山並みが「七ケ岳」(ななつがたけ)です。この角度からだとよくわかりませんが、山頂が7つあります。手前の木は桜で、まだ堅いつぼみでした。
 
3月22日    冬はお休み
久しぶりに天文台に行きましたが、例によって雪!ちらっと星が見えましたが、夜は飲み会となりました。

現在、25E赤道儀には写真の通りの鏡筒が載っています。見えていませんが、タカハシのFC50も載っています。
いつだったか忘れましたが、前回来たとき、35cm主鏡の光軸を合わせてあります。このときも雪だったので、星を使わずに合わせました。
今回は、同架されている屈折鏡筒の光軸を35cmと平行にしました。これは20日の午後、青空の中に金星が見えている間に。鏡筒の向きの調整機構が付いているのは五藤の8cmだけなので、ニコンとTOAは、けっこう苦労したにもかかわらず、正確には合っていません。低倍率での眼視ならなんとか...

β-SGRも2ヶ月以上放置されています。
南会津にも春が来た頃には何とかしたいと思います。

 
3月22日    久しぶりに天文台へ
前回天文台に行ったのはいつのことか、忘れるくらい久しぶりに行ってきました。このところオーナー1も2も本業が大忙しです。まだ忙しい仕事は終わりませんが、オーナー1は休日は普通に休めるようになりました。20/21/22の3連休、GT-RオーナーのOさんから声がかかったのもあって一緒に行ってきました。

南会津はまだまだ冬! 雪です。21日の午後から22日の朝までに30cmぐらい積もり、まだ降ってます。ドーム付近の積雪は1.8mぐらいあります。
20日の夕方、ちょっと星が見られましたが、夜は雨となり、翌日からは雪。
夜は酒を飲むしかなくなりました。

21日の昼、昼食を食べに町営温泉「きらら」のレストランに行きました(ローカルな話ですみません)。オーナー1は普通のカレーにしましたが、Oさんはもりそばの大盛りがほしかったようで、券売機を隅から隅まで見ましたが、「大盛り」はありませんでした。仕方なく普通のもりそば券を買って中に入りました。「大盛りはないんですか?」と聞くと、店のおばさんが妙に得意げに、「大盛りはないんですけど、裏メニューで2枚重ねがあります!」という。券売機にはないけど温泉の受付カウンターに行けば買えるとのこと。おばさんは「私が行ってきますから...」と500円を受け取り、もりそば券を持ってカウンターへ。券に手書きで「二枚」と書かれて返ってきました。
きららのそばは、その場で手打ちされたもので、けっこうおいしいです。ラーメンもおいしい。南会津名物の「ソースかつ重」もおいしい。町営温泉のレストランと侮るなかれ、何を頼んでもおいしくいただけます。
                                               食べ終わったとですみません。つゆも2つ。2人前よりは安い。

今回は、スタッドレスタイヤが付いているオーナー1のエスティマで出かけたため、ふたりが天文台に行っている間、
オーナー1の自宅ガレージはこうなっていました。
 
3月14日    壁紙
右の写真は、オーナー1が自宅で使っているサーバ(windows Server 2003)のデスクトップです。サーバは常時電源が入っているのをいいことに、MS−Officeなどのアプリがインストールされていて、簡単な作業やメールの送受信は、クライアントPCを立ち上げることなく、このサーバで行っています。

壁紙はご覧の通り、夜の札幌時計台。これが気に入っていて、数年間同じものを使っています。時計台の写真は、ちょっと斜め方向から写しているのが残念ですが、正面から撮影できないのは行ったことのある人ならわかると思います。このアングルがぎりぎり妥協できる限界です。さらに、行ったことがある人は、バックのビルが写っていないのはなぜ? と思うでしょうが、画像処理で消したからです。

この壁紙の時計、動いてます! そしてNTPサーバーと同期して正確な時刻を表示しています。さらに、時計は半透明になっており、本物の時計台の文字盤(と針)がうっすら透けて見えています。
これは本物の時計の前面に、極力本物に近い見た目のフリーソフトの時計を置いているから。この時計ソフトは残念ながらNTP同期機能がないので、右下にある別な時計ソフトでNTPと同期しています。


札幌時計台は、この方向からの写真しか見たことないかと思いますが、時計は4面すべてにあります。札幌に行った際は、横や裏側に回って全方向から眺めてみてください。
 
3月9日     Audi S4 が来た!
先日注文した Audi S4 が、5日に納車になりました。アウディって、そんなに納車が早いの! と思われるでしょうが、普通はそんなことはありません。普通にオーダーすると4ヶ月以上、Sモデルのような特別な車だと半年以上かかるそうです。なぜ、1ヶ月ぐらいで納車になったかというと Audi Japan が在庫として持っていた車を買ったからです。在庫というのは、倉庫の中だけではありません。Audi の各ディーラーに展示車としてストックされています。そういう車を「これください」といって買えば、すぐに納車になります。Kトレーディングの望遠鏡の買い方と同じですね。

私のS4は、関西の某ディーラーの展示車となるべく輸入された車でしたが、お店に展示される前に「売約済み」としてしまいました。某販売店様にはご迷惑をおかけしたことと思います。

国産のハイパフォーマンスカーは、見た目に派手ですよね。いかにも後から付けました、という感じの無駄なエアロパーツを全身にまとっていて、CDを落とすだけで180km/hオーバーにならないとあまり効かないものばかりです。その点、S4はいいですね。目立つのはフロントグリルだけで、日本車には存在しなくなった「羊の皮をまとったオオカミ」です。

このところ仕事が忙しくて、せっかくいい車が来たのに元気に走り回ろうという気力が出ません。4月の後半になり、雪が降らなくなった頃、元気に走り回りたいと思います。
 
3月7日     Audi S4 納車
S4が納車になりました。
金曜日の夕方、Audi宇都宮に行って受け取ってきました。

これまでは、トヨタの1個のスイッチに1つの機能が割り付けられていて、スイッチを押せば表示や機能が変わる(スイッチがやたらたくさんある)車に乗っていたので、Audiの「MMI」という、ダイヤルを回して機能を選択し、決定ボタンを押す操作。これの説明は受けたのですが、自分でやったらわけわかりませんでした。慣れればこっちの方が機能的なのでしょうが。
また、最も多用するクルーズコントロールの操作が、国産車とは全然違うので慣れるまでちょっと大変そう。慣れたところで、エスティマと交互に乗ったりすると双方で間違え続けそうです。

基本的なことですが、元々が左ハンドルの車は、ワイパーとウインカーのレバーが反対です。しばらくはウインカーを出そうとしてワイパーを動かすことが続きそうです。こちらも慣れたところで、エスティマと交互に乗ったら双方で間違え続けそうです。ワイパーのレバーも国産車は下げると速くなりますが、こちらは上げると速くなります。

そんな感じで操作には慣れが必要ですが、運動性能はすばらしい!
まだほんのちょっとしか運転していませんが、すごい車だというのはよくわかります。電子制御によってステアリング操舵角やサスペンション減衰力、シフトスケジュール、エンジン・レスポンスなどを可変させるアウディドライブセレクトを搭載しています。これを最もおとなしい「コンフォート」にセットして、ドライバー側が車の能力について行けるように体を慣らしています。
 
3月4日     多 忙
このところ、ここの更新が止まっています。オーナー1の本業が忙しさのピークに入りました。これが4月中頃まで続きます。
3月3日は娘の学校の卒業式でした。娘の卒業式でもありますが、PTA役員をやっているので、その立場でも出なければならなかったのですが、仕事のため欠席となりました。娘の卒業式にも出られないというのは情けないですね。
忙しいとは言っても、世の中にはこれ以上に忙しい人たちが山ほどいるので、そういう人たちから見ればどうってことない程度です。しかし、精神的に余裕がありません。仕事が終わって帰ってくると何もやる気にならない...

間もなく Audi S4 が納車になります。仮にも「S」ですから、本来なら首を長くして待っているはずですが、車を受け取るのも仕事の合間をぬって慌ただしくだし、納車になったところでドライブを楽しむ余裕もなし...

しばらくの間、せっかくこのサイトを訪問してくれても有益な情報はないかもしれません。
2月26日    ニコンアイピースレポート
「天文台てるてるぼうず」オーナーからニコンアイピースのレポートをいただきました。
実は、最近ここに紹介しているアイピース、天頂ミラー&双眼装置、双眼鏡の写真を提供してくれているのもこの方です。


ニコンのアイピースで月を見ています。14mmをペンタックスXWと見比べです。
両者とも中心像もピント位置すらほぼ同じ。クレーターを端にしての乱れも互角。ペンタがほんのすこし色が着きます。全く気になりませんけど。
決定的に違うのがコンパクトさと覗きやすさ。覗きやすさは個人差があるだろうけど、コンパクトさでニコンの勝ち。
7mmは... ナグラーのタイプ6との勝負。ニコンの方がナグラーより気持ち良く覗ける。見た感じはクレーターなのでどちらもOKです。
17.5mmとペンタの20mm、どちらも同じくらいの抜けの良さ。
今から買うんならニコンですかね。


オーナー1の予想通りの結果です。ペンタックスXWを持っている人が、さらにニコンを買い増す必要はないようです。
ペンタックスのアイピースは在庫限りとなっているはずです。これから買うならニコンでしょうけど、ペンタックスのXWは、3.5mmから40mmまでのフルラインナップです。ニコンはこの中の一部しかありません。同じくらいの種類をそろえてくれれば、ニコンでいいですが、現状では、ペンタックスがあるうちに全種類を(できれば2本ずつ)買っておいた方がいいと思います。
 
2月25日    100000アクセス !
皆様のおかげをもちまして、ななつがたけ北天文台Webサイトのアクセス数が10万を超えました。
最近このサイトも、おもしろい話題が減ってきているかとは思いますが、頻繁に訪問してくれている皆様、ありがとうございます。

オーナー1は、2月・3月・4月前半ぐらいまでは本業が非常に忙しくて、星を見る余裕もなく、ましてやホームページを更新する余裕もなく、ひたすら生きるために、やりがいもなく楽しくもない仕事をやり続けています。このサイトが10万アクセスを超えたのも、いつもおなじみの東洋天文同好会のKさんからのメールで知りました。Kさんは100001番目の訪問者だったそうで、アクセスカウンターのハードコピーをいただきました。

ここは、ななつがたけ北天文台オーナー1の個人的な考えを書いているサイトで、たかだか100000アクセスですが、今後とも、多少たりとも訪問してくれる皆様の役に立つ情報を発信するよう努めたいと思います。
 
2月21日    双眼鏡!
こちらも2月19日、2月2日に登場した知り合いの天文ファンの所有品です。
よーく見てください。すごいコレクションですよ!

これ以外にも、けっこう高価なものがまだいくつかあるそうです。双眼鏡は安いものも多いですから、数だけたくさん集める人は大勢いますが、高品質な双眼鏡をこれだけ集める人は多くないと思います。

視野の周辺まできれいな点像になる双眼鏡は多くありません。しかし、星を見るにはそういうものでないと、見たときの感動がありません。
また、いくら高性能な双眼鏡でも、手ぶれすると見えるものも見えなくなります。そういう意味で、オーナー1・2とも手持ちで見る双眼鏡の中では、キャノンの赤線入り双眼鏡がベストだと考えています。

いずれにしても、金のかかる趣味ですね。
 
2月19日    天頂ミラー&双眼装置!

この写真は、ななつがたけ北天文台の所有品ではありません。
オーナー1の知り合いの、かなりハイレベルな天文ファンの所有品です。何回か前、同じ書き出しでアイピースについて書きましたが、今回は同じ人が持っている天頂ミラーと双眼装置です。右の写真をクリックしてください。大きい写真が出ます。


オーナー1は、天頂プリズム/天頂ミラーは極力集めないようにしてきました。眼視の観望には双眼装置も必須ですが、これも集めないように「これ以上良いものはないだろう」と思われるものだけ、2個持っています。しかし、オーナー1とオーナー2の所有品を集めるとこのくらいにはなります。
やはり、長年星を見ているとこうなってしまいますね。

長年星を見ているともう一つ、集まってしまうものがあります。その集合写真も預かっています。次回はそちらを紹介します。
 
2月14日    レーザーファインダーの保温
目的天体の導入や他の人に天体の位置を教えるときに、レーザーを使うと便利です。「レーザーファインダー」として販売されているものは緑色のレーザーですが、何色にしても発光素子の温度が低くなると、光が急激に弱くなります。また、電池も温度が低くなると能力が低下します。通常のファインダーのように鏡筒に付けておくと、冬は冷えてしまい、全く使い物になりません。保温や加熱が必要です。
どこでも手に入る材料を見つけてきて、冬でも使えるレーザーファインダーを作ってみました。

材料はレーザーファインダー以外に、雨どい用の塩ビパイプ、水道管の保温用ウレタンパイプ、エアコンの配管用断熱材。


ペン型レーザーよりもやや長めに切ったエアコン用ウレタンパイプにレーザーを入れます。ペン型レーザーの中央近くにスイッチがある場合は、スイッチの部分はウレタンに穴を開けておきます。その上に全体の長さの1/3ぐらいに切った水道管用保温材を両端にかぶせます。これを塩ビパイプの中に押し込みます。これらすべてがちょうどいい太さです。ただ、太さや穴系が2種類以上ありますので、合う太さのものを選んでください。初めはややきついですが、1日その状態にしておくと、次からは簡単に抜き差しできます。
スイッチが後端にあるレーザーポインタならいいのですが、中央付近にある場合は、塩ビパイプのスイッチの位置にタップを立て、ネジでスイッチを押すようにします。

完成品を5cmファインダー脚にセットして、塩ビパイプ中央付近にカイロを付けて厚手のフェルトで覆い、マジックテープで巻き付けます。ファインダー脚はこの写真のような形でないと成り立ちません。カイロで塩ビパイプを暖めますが、塩ビパイプのカイロが当たる位置に穴を開けて、熱が内部に入りやすくします。これで冷えるのを防げますが、ほとんど加熱はできません。使用する前に暖かい部屋、もしくはストーブの前に置いておき、全体を十分に暖めてから外に持ち出してください。

カイロを塩ビパイプの中に入れてしまうという手もあります。パイプに開けた穴の大きさが適切ならほど良く加熱してくれます。穴の位置、大きさ、数がポイントです。パイプに穴がないと酸素が入らないため発熱しません。
電気を使ってもいいなら、別な加熱方法があります。こちらは考えればいくつかの方法を思いつくと思います。
 
2月12日    Audi S4
オーナー1は、この前の土曜日にAudiに行って商談をしていました。それについては何の話もしていなかったのに、そこへオーナー2が来ました。Audi宇都宮にS4の試乗車が来ているという話はしてあったので、それに乗りに来たそうです。せっかくなのでオーナー1・2で一緒に試乗してきました。オーナー2が運転し、オーナー1は助手席へ。何を聞いても的確な答えを出してくる役に立つ営業担当の女の子がリアシートに同乗しました。

高速道路を含む試乗コースを一回りしてきました。オーナー1は、すでにその試乗車を2日間借りて乗っていましたが、やはりいい車です。オーナー1・2とも、世界中のすべての乗用車の中で、今買うなら「S4」がベストだという結論に至りました。
日産GT-RやAWDのレクサスGSとほぼ同価格です。GT-Rはかなり高額な維持管理費がかかりますが、S4は3年間の点検整備費が無料です。
S4はGT-Rほどの圧倒的なエンジンパワーはありませんが、4WDシステムでは明らかにGT-Rを上回ります。ボディーサイズが小さいこともメリットです。レクサスGSのAWDは、前輪駆動用チェーンによる大きな出っ張りが助手席足下にあって商品価値を下げています。また、GSはトルコン6速ATですが、S4とGT−Rはツインクラッチで、大きなアドバンテージです。

かくしてS4の購入を決めました。S4専用色である写真の色の車にしました。非常に高額な商品を購入するのですから、商品の良さとともに「買って良かった」という満足感が欲しいところです。そこは営業担当の善し悪しにかかってきます。シャネルやルイビトンなどより遙かに高額商品を扱う店ですから、高度な商品知識を持ち、良質な接客ができる営業担当がいて当然なのですが、自動車のディーラーというのは必ずしもそうではないのも現実です。オーナー1の担当営業は優秀な人だったので満足しています。
 
2月4日     プリウスのブレーキトラブル
今回は星には関係ありませんが、今、プリウスについて報道されているブレーキトラブルについてです。同じことが私のエスティマ・ハイブリッドでも最初から発生しています。この現象は、たぶん、すべてのトヨタ製ハイブリッド車で起きているはずです。そして、プリウスよりもエスティマの方が問題が大きいはずです。
現象としては、低速走行時にブレーキを踏んだとき、そこがたまたま凹凸が激しいなどの滑りやすい路面だった場合、ブレーキ力が抜けたような感じで効きが弱くなります。これは、油圧ブレーキと回生ブレーキが同時に働いている状態でタイヤが滑った瞬間(このときABSが働く)、回生ブレーキ側が効かなくなるためです。低速時は回生ブレーキの方が強く効いているため、ブレーキ力が抜けたように感じます。

私は回生ブレーキの制御プログラムに、ABSが働いたときには回生を停止させるルーチンが入っているものと理解しています。ABSが働くほど滑る路面で回生ブレーキを働かせるのは危険という判断からそうしているものと思っています。これは妥当な判断ではありますが、単純に回生を止めてしまうというのでは芸がなさ過ぎます。回生を止めた瞬間に油圧を上げるとか(これはドライバーにとって違和感がありますが)、そういう手の込んだ制御が必要です。以前から言っている通り、ハイブリッド車だから仕方ないというものではありません。私はこれも含めて、ブレーキペダルを踏んでいる最中にブレーキの効きの強さが変わるということは、自動車として絶対にあってはならないと主張しています。

トヨタは自動車の常識としてあり得ないことを、ハイブリッド車ならやってもいいことにしてしまって、それを世界中に既成事実として普及させています。他の日本メーカーも同様な傾向にあります。自動車屋の常識ではあり得ないことですが、コンピュータ屋の常識ではあり得ます。極端に言えば、現在の日本車はコンピュータ屋が作っています。しかし、ドイツの車は機械屋が作っています。

私の次の車は、日本車を見捨ててドイツ車になる予定です。本当は自分が使うお金は、日本のメーカーや日本政府に入って、日本の中で回って日本経済に寄与してくれたらいいと思っていますが、国産車には欲しい車がないというのが悲しい現実です。


(2月10日 追記)
トヨタからあった不具合の説明はほぼ上記の通りでした。そして新型プリウスとSAIなどはリコールになりましたが、それより古くて遅れたブレーキ制御システムを付けているエスティマの方が問題が大きいと思いますが、こちらは放置されるようです。
私はプリウスもエスティマも現状のままでも問題ないと思っています。かなり厳しいトヨタ社内の安全基準は満たしているわけですから。ABSが働いたときにブレーキの効きが悪くなるということを理解していれば、自分で対処すればいいだけのことです。これは決して正しいことではありませんが、それでもトヨタのハイブリッド車にメリットがあると思う人は、そういうものだと思って乗ればいいことです。
私はこれからも、マスコミが言う「ブレーキに欠陥のある」エスティマハイブリッドに乗り続けます。AC100V1500Wの電源をとれるこんなすばらしい車は他にありません。(でも、S4に乗る時間の方が多いでしょうね)















  この車を Audi Japan から2日間貸してもらいました

  関東地方にある試乗車はこれ1台のようです。赤黒の「S4」マークとシルバーのドアミラーが光っています。
 
2月2日     アイピース!
この写真は、ななつがたけ北天文台のアイピースではありません。
オーナー1の知り合いの、かなりハイレベルな天文ファンの所有品です。長年天文をやっていると、アイピースってたまるものですが、これはすごい。
右の写真をクリックしてください。大きい写真が出ます。それを見て、どれがなんていうアイピースか言い当てられたあなたはすばらしい天文ファンです。

この方は、この写真を撮った直後に、最近発売になったニコンのアイピースも入手したそうです。是非ともそれを覗いてみた感想を聞きたいものです。ペンタックスのXWを持っていても買う価値があるのかどうか。ただ、日本海側在住の方なので、レポートは気長に春まで待ってください。

ここに「他のアイピースをたくさん持っていたとしてもニコンのアイピースは買った方がいいですよ!」と書けば、買う人がたくさんいますよね。ニコンのアイピースってどうなんでしょうね ?

 
1月29日    教材
昨年の10月30日、天文台日記の話題にしましたが、オーナー1が撮ったつまんない星座写真が、小学生用の中学受験参考書に掲載されました。完成した本が出版社から送られてきました。夏の大三角と冬の大三角がオーナー1の写真です。こういう用途に使われるなら、夏の大三角にもソフトフォーカスフィルターを付けたのに・・・と思います。さらに、夏の銀河と馬頭星雲は「この向きはないでしょう!」という感じですが、受験参考書の場合、そんなことはどうでもいいのです。

夏の大三角や冬の大三角など、こういう感じの星座写真は、出版社からすると、現在は探すのにも苦労するし入手困難なようです。反面、馬頭星雲やM42の写真は、世の中にいくらでもあるようです。1月22日の日記とも関連しますが、すばらしく写りがいいけれども何の役にも立たない星雲の写真を撮るよりも、だれにでも撮れるつまんない星座写真を撮影して公開した方が、子供たちの理科教育の教材として役に立つように思います。
 
1月28日    ポンセマウント
24日の日曜日にオーナー2のポンセマウントが届きました。
主要部分は木製で、片手で持ちあげられるくらい軽くできています。これで45cm反射ニュートン鏡筒ぐらいまではガイドできる赤道儀です。構造的には、パロマの5m望遠鏡にも使われているホースシュー赤道儀の下のほうだけを水平に切り取って上に板を乗せたものです。構造や理屈は「ポンセマウント」または「ポンセットマウント」でググってください。
ホースシュー赤道儀の下のほうだけなので、可動範囲は1時間分ぐらいしかありません。しかし、台の上には何を乗せてもガイドしてくれます。三脚に載せたカメラを置くもよし、架台に載せた大型双眼鏡を置くもよし。でも、普通はドブを載せます。ドブ側で目的の天体を入れれば、そのまま最大1時間程度追尾してくれます。望遠鏡が載っている板の傾きが変化していきますが、プラスマイナス10度以下ですから、ズレたり落ちたりするほどではありません。

これは便利です。いい鏡が付いているドブに高倍率をかけて、みんなでかわるがわる惑星を覗けるようになるわけです。一般対象観望会にドブを使うときなど、必須ですね。また、オーナー2所有のNP127双眼望遠鏡をこれに載せれば、ドイツ式赤道儀に載せたときのように接眼部が勝手な向きに行かずに、覗きやすい位置のまま、目的の天体を自動追尾してくれます。

ドブソニアン式望遠鏡は日本でも広く普及しましたが、なんでポンセマウントが普及していないのでしょう ?  こんな便利なものがあるなら、すべてのドブはポンセマウントに載っているべきです。日本では、国際光器が唯一(?)販売していますが、約20万円とかなり高価です。オーナー2のこのポンセマウントは、「ポンセマウント」でググると必ず上位に出てくる人に作ってもらったそうです。6万円台だそうです。
上側の板は、駆動装置の付いた下側の板に載っているだけなので、上の板を持ち上げれば分離します。これを一体にして持ち運べるようにするための連結ねじも付いています。上の横長の写真はノウハウの固まりです。
 
1月24日    ネタ切れ
毎日のようにななつがたけ北天文台のWebサイトを見ていただいている方がけっこうな数いるようで、大変ありがたいことです。
そういう方にとっては、ここしばらく、つまんないですよね。有益な話題があまり無くて・・・。

ななつがたけ北天文台は毎日雪で、ほとんど晴れず、ドームは雪に埋もれています。たまに青空になっても、雪がどこからか落ちてきます。そういう天気の夜にドームを開けて望遠鏡を上に向けると、はじめは星が見えますが、そのうち鏡やレンズに雪が積もります。日本海側の気候の場所に天文台があった場合、冬はほとんど使い物になりません。
それに較べて、オーナー1・2の自宅がある関東地方は、連日快晴で国内で最も天気がいい地域です。オーナー2は自宅に前出の観測機材を置いて星を見ていますが、天気が良くてもシーイングが悪くて惑星がきれいに見えることは少ないようです。オーナー2の自宅ではDeepSkyは絶望的に見えません。オーナー1の自宅の空はまだましですが、ほとんどの望遠鏡が天文台に行っていて、自宅には何もありません。冬はシーイングが悪くて、どうせだめだという先入観からですが、本当は寒いので外に出たくないからかも。

そういうわけで星関係のネタがありません。春になるまでこれが続きます。また、2月から4月初旬まで、本業の方がまた非常に忙しくなり、ここの更新はオーナー2に依存することになります。

今月中に書けるのは、β-SGRが3台すべて揃ったのでその話。オーナー2がポンセマウントを作ってもらい、完成品をオーナー1の自宅に届けてもらいました。二人でそれについての説明を聞いたのでその話題。そんなところでしょうか。
 
1月22日    天体写真
星の写真を撮影する技術はデジタル化によって劇的に進化しました。しかし、アマチュア天文ファンが星を見るための目(肉眼)は全く進化していません。望遠鏡は大型の機材が安価で手に入るようになりましたが、劇的な進化はしていません。それに対して、日本の星空はどんどん光害に浸食されて星が見づらくなっています。

昔は、天文雑誌や天文関係の専門書に載っている天体写真を見て、「自分の目でこんなのが見られたらいいだろうなぁ・・・」というあこがれがありました。当時の書籍に載っている天体写真の多くは、大型望遠鏡やFの明るいRFTがあれば肉眼で見られる天体でした。「いつかはこれを自分の目で見たい...」これが、当時の天文少年の夢でした。「いつかは自分でこういう写真を撮りたい・・・」と思った人もまた大勢いたのでしょう。

オーナー1は、幸運にもアマチュアが手に入れることができる範囲内の大型望遠鏡とFの明るいRFTを手に入れることができました。そして、昔、自分の目で見たいと思っていた天体を見ることができました。大型望遠鏡と言ってもたかがしれたものなので、ぼんやり、うっすら、かろうじて見える程度です。それでもあこがれの天体を自分の目で見られたという喜びはあります。

最近の天文雑誌に出ている天体写真を見ると、人間の目では絶対に見ることのできない星雲の写真が多数あります。肉眼では見えず、かつては撮影対象にもならなかった天体の姿を見せてもらっているという新鮮さはありますが、「どうせ、肉眼では見えない・・・」という天体だとあまり興味がわきません。そういう写真は、ちらっと見るだけですぐ次のページに行ってしまいます。
Webサイトにアップされた写真も同様で、写りが良ければいいほど、画像処理がうまければうまいほど、写真ではなく絵に見えてしまいます。岩崎さんが描くとこうなるんだろうな・・・という感じです。どうせ肉眼では見えないものですから、本当の姿がどうなのかはわかりません。作者の感性で仕上げた作品なのでしょうが、現実離れしているように思えます。デジタルのハイレベルな天体写真は、「写真」ではなく「絵画」になっているように思えます。ハイレベルな機材で天体を撮って、高度な画像処理をしている方の、すばらしく写りのいい天体写真を見てそう思ってしまいました。
それが悪いというわけではありませんが...
 
1月18日    雪! 寒い!
16/17日に天文台に、というより楓林舎に行ってきました。今回はめずらしく、T洋天のO倉さんと一緒です。O倉さんがオーナー1の自宅来てきて、ここからスタッドレスタイや付きエスティマハイブリッドに乗って楓林舎まで行きました。O倉さんの車は、以前ここに登場したことのある日産GT−Rですが、彼はそれ用のスタッドレスタイヤは持っていません。GT−Rのスタッドレスタイヤがいくらするのか知らない方は調べてみてください。小さい車が1台買えます。でも、いくら高くてもGT−RのパワーとGを受け止められるスタッドレスタイヤが存在することが驚きです。
冬、O倉さんが楓林舎に行きたいとき、毎回このパターンにすれば、GT−R用スタッドレスタイヤを買わなくてすみます。毎回これでいいから、スタッドレスを買ったつもりになって、何か望遠鏡を買いましょう! という話になりました。
最近、良さそうな補正レンズが出たμ300鏡筒にしようか・・・

天気は冬型で、栃木は快晴でした。しかし、山に入ると曇ってきて、雪もちらつき始めました。栃木県と福島県の県境の峠を越えた後の長い下り坂で車が事故ってました。アイスバーンになった路面で滑って、ガードレールに突っ込んだようです。オーナー1の車もその車を避けるためにハンドルを切ったら、滑ってかなり姿勢を乱しました。「なるほどね!」と思いながら、笑って通り過ぎられたので幸運でした。

楓林舎に着くと、昼頃だというのに車の外気温度計は−5℃。寒い! しかし、晴れていました。何で晴れているのかわからなかったのですが、とりあえず良いことです。冬型は次第にゆるむ方向ですから。
O倉さんはフジノンのED150mm双眼鏡一式を持ってきました。これをしばらく楓林舎に置いていくそうです。実質的には、楓林舎とななつがたけ北天文台に寄付したようなものです。夜に備えてこれを組み立てました。でかくて重い! でも、地上の風景を見たらかなりよく見えました。さすがEDです。

オーナー1とO倉さんと楓林舎オーナーで、ドームまでの道と階段を造りました。前回来たときに造った道は、深い雪に覆われて影も形もなくなっていました。ドームにたどり着いたら、ドームや望遠鏡格納庫の雪下ろし。東京の住人のO倉さんは、雪国体験も兼ねて来たそうで、そういう重労働を楽しそうにやっていました。ドーム内はヒーターが動いていて、内部から暖めて雪を溶かしているはずなのですが、外気温が低いため、溶けた雪がすぐに氷になってしまいます。雪はほとんど落ちてなくて、大量のツララができていました。

夕方になると雲が厚くなってきて、雪が降り始めました。これが予想通りの天気です。昼間晴れていたのは何だったんだ! 暗くなってから雲の切れ間に3等星ぐらいまでは見えましたが、それ以降、完全に雪になって星はほとんど現れませんでした。これも予想通りなので、特に問題はありません。楓林舎のおいしい食事を食べ、おいしい日本酒を飲んで、暖かい部屋でふかふかの布団に寝て快適でした。こういうのが普通になってしまうと、冬の車中泊など考えられません。同じ日にそれをやったT洋天のK村さん、よくやりますね。


写真は、18日に仕事から家に帰ってすぐ、急いでデジカメを持って屋上に駆け上がって撮った沈む月と木星です。
 
1月16日    Windows7
オーナー1のところには、仕事柄最新OSの入ったパソコンが最低2台ぐらいはあります。Vista PCは2台ありましたが、どちらもテスト用で、実用には使っていませんでした。私の用途ではVistaにするメリットは何もなく、デメリットばかりでした。自宅のメインPCはずっとWindowsXPです。ホームページ作成も画像処理もすべてそれです。しかし、Windows7を扱う仕事も入ってきたので、会社でWindows7 PCを3台買いました。自宅用にも、次期メインPC候補としてWindows7 PCを買いました。これがなかなかすごいマシンです。Windows7にするならば64ビットでなければありがたみがないので、64ビットの7professionalと、CPUはクアッドコアのi7、メモリ12GB、
1.5TB HDD x2。クレバリーのBTO PCです。

いま、そのパソコンを使ってこれを書いていますが、劇的に速いという感じはしません。現在のXPのメインPCもi7ですから。しかし、メモリの多さは体感できます。「天文台日記 7」のHTMLを読み込んだときにわかります。本来は、1ページがこんな長いHTMLを書いてはいけません。ホームページビルダーを使っていますが、メモリ3GBのXPでは非常に重くなります。それがこのマシンだとサクサク動きます。64ビットOSは偉大ですね。
 
1月12日    ホワイトアウト
雪国に行くと、雪のあまり降らない地方の住人には経験できない珍しい体験をすることがあります。
「ホワイトアウト」
強い風とともに大雪が降ることを「吹雪」といいますが、パウダースノーが降る地域では、吹雪と同時に「地吹雪」が起こります。空から横なぐりの雪が降ってくると同時に、地面に積もった新雪が強風で舞い上がります。そうなると視界のすべてが真っ白になり、境界線が全く無くなります。これをホワイトアウトと言います。これは一時的な現象ではなく、かなり長時間続く場合があります。こうなると、自分が今どこにいるのかわからなくなります。方向感覚も無くなります。そうなる前には、自分は間違いなく西に向かって走っていると思っていても、ホワイトアウトした瞬間、自分が向かっている方向がどっちなのか全くわからなくなります。

オーナー1の弟が北海道の農業試験場に勤務していますが、雪の中を温室に向かっていた途中にホワイトアウトし、試験場内で遭難しそうになったことがあるそうです。オーナー1も天文台まであと300mぐらいというところでホワイトアウトし、遭難しそうになったことがあります。

南会津の山の中では、国道を走っている途中でさえもホワイトアウトします。このとき、カーブを曲がれずに畑に落ちる事故が発生します。後で見ると、「何でこんなところに車が落ちているの?」と思うくらいに奇妙な光景になります。
雪の少ない地方にお住まいの皆様が雪国に行って、走行中にホワイトアウトした際は、道路脇にかすかに見える赤白のポールを見ながら最徐行で走ってください。次のポールが見えなくて、対向車と衝突したり後続車に追突されても、運が悪かったと思ってあきらめるしかありません。誰も悪くありません。運が悪いのです。ヘッドライトやフォグランプを点けていなかった場合はあなたが悪いですが。レガシーに付いているリアフォグランプというのは、こういうときに使うものなのですね。

先日、オーナー1が天文台に行ったとき、これに近い状態になりました。視界のすべてが「白」というのは、天国に行ったような感じで、決して不快なものではありません。しかしながら、そのまま天国に行ってしまうのは避けたいところです。
今週、13日と14日に旧田島町のR289をだいくらスキー場に向かって走ると、道路の北側に防雪フェンスのあるあたりでホワイトアウトを経験できそうです。あのフェンスはホワイトアウトを防ぐためにあるようです。
(右上の写真というか図というか、これは間違いではありません。ホワイトアウトのイメージです)
 
1月8日     大雪& β-SGR
1月7日、今年初めて天文台に行きました。南会津は年末年始の寒波で大雪でした。今もまだ降り続いています。1日に積雪50cmというのが連続してあったようです。
12月中旬までは積雪はほとんど無しだったのに、7日に天文台に行ってみたら、一気に積雪2mになっていました。ドームの足はほぼ雪に埋まり、スリットの上には1m近い積雪がありました。右の写真のような有様でした。木の向こう側なのでわかりにくいと思いますが、ドームの半球部分は着雪で、スリット上は積雪で、雪だるま状態になっていました。とにかく、ドームまでたどり着かなければならないので、ゴム長をはいて、ほぼ腰まで雪に埋まりながらドームまでの道と階段を造りました。気温は氷点下だというのに汗だくです。
ドームにたどり着き中に入って、まず、ドームを回転しようとしましたが、モーターが空転するだけでビクとも動きません。今日のところはどうしょうもないので、翌日、早めにヒーターの電源を入れて、内部から暖めて雪を落とすことにしました。ヒーター用タイマーONの時刻を早めて本日の作業終了。

楓林舎に行って休んでいたら、A波君からメールが来て、西谷が亡くなったことを知りました。大学時代の同期生で、一緒に星を見ていた仲間が亡くなってしまいました。この件は別項。

翌日、ドームを見てみると、着雪はほとんど落ちていません。何もせずに落ちるくらいなら、毎日、タイマーでドーム内を暖めているので、着雪など無いはずです。でも、早めにヒーターを動かしていたおかげで、着雪が落ちそうな雰囲気がありました。今日は楓林舎常備のスノーシューをはいてドームの雪落としに出発。
同じく楓林舎常備の雪落とし用の道具を借りてドームへ。スノーシューをはいていても50cm近くもぐります。ほぼ1mぐらいは新雪です。ドームの四角部分の上と半球部分の雪落としは比較的簡単でした。しかし、スリットの上は、てっぺんまでは道具が届かず悪戦苦闘。一度、スリット上から1立方メートル程度の大きさで落ちてきた雪の塊の直撃を受けて、雪に埋まって身動きできなくなりました。雪国では、こういう理由で亡くなる人がいることを実感しました。これを書いているということは、オーナー1は無事です。

かねてから注文しておいたε180用のβ-SGRが届きました。同時に注文しておいたTOAやMaxVision用の150φと180φはまだです。
εに取り付けて配線し、コントローラを動かしてみましたが、正常に動いているようです。写真のコントローラの上に出ているケーブルが、メインの信号線と温度センサー。下が電源ケーブルとパソコンに繋がるUSBケーブル。この手のものを取り付けると、ケーブルだらけになるのは宿命です。手動で動かしただけですが、正常に動いているようです。でも、説明書を読むと、「・・・で、ピントのピークが見つかったらどうするの?」 という感じで、よくわかりませんでした。実際に星を入れて、やってみないとわかりません。

今回は、ドームの雪下ろしとε180用のβ-SGRの取り付け、動作確認ができれば良かったので、ここまでで予定完了です。


 
1月7日     訃報
オーナー1と同期で、一緒に大学天文連盟理事局長をやった西谷君(愛称 たにし)が亡くなりました。
死因はよくわかりませんが、病気等ではなく事故のようです。
西谷君は日大天文研に所属し、大天連第4分科会写真班で分科会長を勤め、翌年理事局長をやりました。茨城県土浦市役所に勤務していました。ご冥福をお祈りいたします。

  通夜   1月9日 (土) 18時から
  告別式  1月10日(日) 13時から

 場所:イズミヤ 荒川沖斎場



1月10日


通夜と告別式に行ってきました。オーナー1の自宅からだと土浦まで高速で1時間ちょっとです。
通夜も告別式もかなり大勢の参列者が来ました。これだけ人が多い葬式は久しぶりです。西谷君の人柄がうかがわれます。
子供が高校生と中学生のようです。家庭でも土浦市でも、もう一働きして欲しい人だったのに早すぎる死でした。
式場の祭壇の写真をアップしておきます。こちら
昔の仲間本人が亡くなったとなると、やはりみんな駆けつけてきました。大学天文連盟の同期で集まろうという話をしていた時だったので、はからずも同期会になりました。大切な仲間を失ったことは残念ですが、また近いうちに集まることになりました。場所は、楓林舎とななつがたけ北天文台になりそうです。
 
1月4日     あったらいいな  その2     by オーナー2
架台:赤道儀ではドイツ式とフォーク式のいいとこ取りである「エキセントリックエレボー式」が理想だと思います。外国製のフォーク式で赤道儀になる製品もありますが、鏡筒の載せ替えが不可能です。現時点で購入可能なこの方式の赤道儀は当然ながらShowaのみです。極軸体と赤緯体が分離可能な赤道儀にエキセントリックエレボー体、せめて頑強な片持ちフォーク体が「あったらいいな」。
経緯台はフォーク式が好きです。今製品ラッシュのT字型はバランスウェイトが必要なので好みではありません。私は手軽さをスポイルするバランスウェイトはきらいです。フォーク2本とクレードルの分確実に重くなりますが使用時のコンパクトさを考えるとやはりフォーク式が理想になります。搭載する鏡筒は屈折で15cm、軽いニュートンで25cm、マクストフニュートンは18cm、マクストフカセグレンは20cm、シュミットカセグレンは23.5cm程度です。希望はフリーストップと自動追尾です。エンコーダーとGPSを利用した自動追尾は是非欲しい機能です。確実なクランプと微動も必須でしょう。自動導入は特に必要はありませんが、エンコーダーによる導入支援はあったら便利かもしれません。こんなフォーク式経緯台、「あつたらいいな」。

アイピース:写真撮影ほどではないにせよ観望でも搭載時のバランスは大切です。特にフリーストップ経緯台では重要なファクターです。また、惑星観望ではその時々で最適倍率が変わるのでシームレスな焦点距離が欲しくなります。この要求を満たすのはズームアイピースです。自動追尾との組み合わせならそれほど広い見かけ視界は必要ありません。50度もあれば十分です。しかし、性能は譲れません。Abbeオルソやモノセントリック並みの中心像が欲しくなります。しかもズーミングに伴うフォーカスの移動は絶対にイヤです。現状でこれに近いアイピースはテレビューのナグラーズーム 2-4mm / 3-6mmしかありません。私はハイペリオンズームを使っていますが、このアイピースは中心像こそボチボチですがフォーカスの移動があります。ほかに選択肢がないので仕方が無く使っています。焦点距離6-18mmで見かけ視界50度、フォーカス移動のない高性能アイピースが「あったらいいな」。
最近ニコンから天体望遠鏡専用のアイピースが発売されました。快挙だと思いますが、不満もあります。それはシリーズとして揃っていない点です。用意されている焦点距離は5mm, 7mm, 10mm, 14mm, 17.5mmです。1.6倍コンバーターとの併用で間が埋まり最短焦点距離は3.1mmとなります。短焦点側では妥協はできないこともないですが、長焦点側が明らかに不足です。25mmと35mm程度があればシリーズ化できるのに残念至極です。

その他:電源。もう乾電池はイヤです。エネループでもイヤです。ノートPC用外部電源のような充電式リチウムイオンバッテリーで極性フリーアダプター付きが「あったらいいな」。
私はレーザーファインダーを利用しますが、その弱点の一つは寒さに弱いことです。レーザーファインダー専用の断熱ホルダー付きファインダー脚が「あったらいいな」。
 
1月3日     あったらいいな  その1     by オーナー2
長年天体観望をしていると、「こんなものがあれば」だとか「これは不便だ」などの思いが出てきます。年も明けたことですし希望をこめて私の「あったらいいな」を幾つかあげてみます。現実に存在しお金で解決できるものや、まだ商品としてないものもあります。

ベランダシステム:南向きの普通の集合住宅のベランダからは意外と視界が取れません。ひさしのおかげで高度は南中時のオリオンの頭が限界です。しかも市街地だと肉眼で認識できるのは3等星程度です。結局は(白道の低いときの)月と惑星の一部(今の火星は高度が高すぎて視界の外)、導入可能な重星です。しかも観望時間は(家族に遠慮して)1時間程度。今のベランダ架台の主役はビクセンGPDフォーク改なので載せることができる鏡筒は限られています。
屈折はせいぜい10cmの短焦点まで、アストロフィジックスの13cm F6.3 (819mm)は何とか載りますが接眼部が窓に触れそうです。性能・供給共に安定しているタカハシのTSA120は理想的ですが、1mの長さは無理。日本での供給体制を考慮すると(価格を考えなければ)TMB 115mm F7/130mm がベランダ屈折のBESTだと思います。
複合光学系の搭載限界は18cmミューロン、20cm C8程度です。口径は十分ですが、問題は中央遮蔽。ぱっと見て「よく見える!」とならないと自宅では辛いものです。普通は鏡筒1本、見るのも1人なので間が持ちません。複合光学系でも光量は14cmもあれば十分です。したがってコントラスト重視で中央遮蔽は25%以下にしたいところです。通常のこのクラスは33%程度ですが、ここまでくるとコントラストは別世界になります。となると、選択肢がありません。笠井トレーディング扱いのAlter 6Pでも中央遮蔽は約30%です。Alter 7Pの26%が該当しますが、覗いたことがありません・・・。UKオライオンOMC140で中央遮蔽25%バージョンが「あったらいいな」。

   つづく
1月2日     Audi S4
オーナー1は2007年2008年と、とても貧乏でした。なんとか所有していたレクサスGSを耐えきれずに2009年の1月に手放しました。もちろん、後継車は買えませんでした。2009年後半になって、やっと人並みの収入が得られるようになりました。そして今年、2010年は多少の余裕が出そうなので(←まだよくわかりませんが)、レクサスGSの代わりの車を探し始めました。

オーナー1が欲しい車は、スバルSTiか三菱かAudiにしかありません。貧乏から脱出したばかりの人間には、「インプレッサSTi A−ライン」しかないですが、「Audi S4」も無理してでも買いたい存在です。
昨年末、Audiのディーラーに行ってきました。そこの私の担当営業は女性で、「女の子」という範囲はちょっと超えていますが、ちょっとなので、四捨五入して「女の子」とします。私はきちんとした仕事ができる女の子がとてもかわいく見えます。自分の会社で雇うとしたら必ずそういう子にします。男性と同等かそれ以上の仕事ができるなら、会社の経営上、女性の方がいいと思います。世の中、そういう女性が少ないのが残念。Audiの私の担当の女の子はとても優秀で、かなりマニアックな技術的なことを聞いても(実は答えを知っている ←いやな客!)きちんと説明してくれます。そしてAudiの車の良さをわかりやすくアピールします。

零細企業でもトヨタ自動車でも社長というのは、新たに出会った人と話をするとき、「この人が自分の会社の社員だったら役に立つかどうか」という視点で相手を評価しています。これを読んでいる皆さん、「社長」と会話をするときはご注意ください! Audiの女の子は、すごく役に立つ社員だと思います。他の会社の人でもいい人材に出会えるのはうれしいものです。この子からなら車を買ってもいいかなと思いました。
それに対して、スバルの女の子はお粗末。社長に「もうちょっといい社員を雇えよ!」と言いたくなりますが、(田舎の)スバルディーラーだとその程度の人しか来ないのでしょう。ただし、これは私が知っている範囲内の話で、そうではないところもあると信じたいです。
エスティマハイブリッドを買った「トヨタ店」には優秀な女の子がいました。レクサスにもいました。どちらも過去形ですが。

「インプレッサSTi A−ライン」と「Audi S4」では、コストパフォーマンスでは同等と思っていますが、人の差でAudiの勝ち。また、S4の2010年モデルからは、三菱で言うAYC、ホンダで言うSH−AWDが付いてくるそうです。これは買いです。一生に一度ぐらい、スピードメーターが300km/hまである車に乗ってもいいでしょう。
S4のエンジンはまじめにダウンサイジングを実践してます。日本はハイブリッド車や電気自動車、電子制御に開発の重点が行っていて、普通のエンジンの基本性能アップやダウンサイジングがおろそかになっています。
オーナー1は日本の技術が世界一だと思いたいのですが、自動車に関して表に出てくる技術はドイツの方が優れています。表に出てこない技術、つまり、商品になって出てきていない技術が多数あるはずですが、どれを商品にするかは会社トップの判断になります。日本にもドイツメーカーに負けない優秀な技術者は大勢いるのに、彼らが生み出した新技術を積極的に取り上げて商品化していく予算をなぜ付けないのでしょう。「日本の自動車メーカーの社長はバカじゃねーの!」と思ってしまいます。取締役会議で「前例がない」という理由で提案を否定した役員は即座にクビにするべきでしょう。トヨタの新社長に期待。
 
2010年    1月1日
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