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メタトロン(ズィー・オーガニゼーション)

シャア・アズナブルの意志を受け継ぎ、活動を続ける反地球連邦組織。小説版ではズィー・オーガニゼーションという名称であったが、アフランシが「メタトロン機関」と命名した。地球連邦政府内部の腐敗を指弾し、疲弊した地球を『聖域』にして人を下ろすなと主張している。もともとはスペース・コロニー開拓時代の尖兵になった人々が糾合、成立した組織であり、その中枢はシャア・アズナブルの語った絶対理想に共感する人々で構成されている。その支持層は連邦政府の側近や警察内部に内通者を持つほどである。構成要員の中にはジオン公国の信奉者も存在するが、ジオンに関係なく純粋にシャア・アズナブルの意志を再現して次の良き世紀を構築する夢にとりつかれた人々が中心である。しかし実際には給料をもらうために参加しているメンバーも多く一枚岩ではない。シャアのカリスマ性で連邦政府を動かすためにシャア・コンティニュー・オペレーションを実践。シャアの記憶を持つメモリークローン、アフランシ・シャアを迎え入れる。だがアフランシはシャア・アズナブルとして振る舞うことを拒否し、あくまでもアフランシ・シャアとして振る舞ったため、アフランシとメタトロン首脳部の間には次第に溝が広がっていくことになる。サウンド版では地球上の組織としてユーロ・メタトロンが登場するが、ダーゴルのクーデター後に脱走者が相次ぐなど、こちらも一枚岩ではなかったようだ。

マハ

連邦軍内の秘密警察組織。もともとは地球上の不法居住者を摘発する「人狩り組織(マンハンター)」が母体。小説版ではその所属は「地球連邦政府警察機構特捜第13課」とされておりあくまでも警察機構であるが、サウンド版ではUC186年に既存のマンハンティング組織とは別に連邦軍内に「マンハンティング部局(MHA)」として設立された連邦軍内部の秘密警察的組織になっている。そのリーダーであるダーゴル大佐の位置づけも小説版とサウンド版では異なっており、小説版におけるダーゴル大佐の地位はあくまでも「ヘラス政庁での総責任者」にすぎない。この『ヘラス政庁』というのがヘラスコロニー一基のことなのか、ヘラスを中心とする数バンチで構成されるサイド内の自治組織なのかは不明である。ただダーゴル自身は地球逆移民計画による地球降下作戦を成功させることによりマハのトップの地位、強いてはホンコン・マハ等地球上の組織まで統括できると考えていた。それに対してサウンド版では地上組織をも含めたマハ組織全体のリーダーであり、部下からは絶対的な信頼と崇拝を得ている。マハのスタッフは下士官以上の志願兵か、ウルのように特別に素質を発見されたものからピックアップされており、非常にエリート意識が強い。ただし、ここでの「エリート」とは血筋や学閥、出身地によるものではなく、「常に向上心を持って努力する人間」のことであり、完全実力主義のところがティターンズらと大きく異なる。実質的に連邦軍を支配したマハはダーゴル大佐の提唱する「地球逆移民計画」を実行に移すべく、戦艦マハ・ゲイジスで地球へと降下していくのであった。地球降下後の行動も小説版とサウンド版では異なり、小説版ではマハは地球降下後「ビジャン・マハ」と呼ばれ独自行動を取るようになり、地球に「ガイア・エンペラー」という帝国を築いて地球をスペースコロニーから鎖国するつもりであった。サウンド版ではクーデターを起こしてヌーボ・パリの連邦政府を掌握した。これはあくまでも「地球逆移民計画」を押し進めるための方便であり、権力掌握が第一の目的ではなかった。また、サウンド版ではヘラス弾圧以後、宇宙で活躍するマハを「スペース・マハ」と呼び、地球上のマハ組織と区別するようになった。

シャア・コンテニュー・オペレーション

スペースノイド独立運動の英雄シャア・アズナブルを再生し、再び独立運動のリーダーに立ってもらうことをを目的とする計画。アフランシ・シャアはこの「シャア・コンテニュー・オペレーション」によって誕生した。その方法にはシャアの記憶をセルチップ化しダイクン家の血筋をひく人の細胞を使って作られた受精卵にこのチップを移植、その受精卵をミランダ・ハウが代理母として生んだ説や、シャア・アズナブルの細胞そのものを分割して、再活性化させる説など諸説ある。

地球逆移民計画

マハのリーダー、ビジャン・ダーゴル大佐の提唱する計画。地球連邦政府の承認も受けている。10年前に初めて地球に降りたダーゴル大佐が、地球の自然の美しさに惹かれたことに端を発している。地球の環境は人が住めるまでに回復しており、限られたエリートが手を貸すことにより、その回復を早めることが出来るというもの。この計画を実行すべく、マハは地球へと降りた。小説版ではマハだけでなく移民者も共に地球に降下している。その内訳は、軍人と選ばれた政治家の子弟及び一般の学生からの応募者であった。

メモリークローン

人の記憶を保存する技術のこと。転じて、その技術により他者の記憶を持つようになった者。アフランシ・シャアはこの技術によってシャア・アズナブルの記憶を持つ人間としてこの世に生を受けた。そのためアフランシの頭のなかではカチカチという音やシャアの声が聞こえたりする。サウンド版のダーゴル大佐は、自らの野望である地球逆移民計画の精神を後世の人間に踏みにじられるのを憂いメモリークローン技術に興味を抱いていた。ただし、クローンとはいえ同じ人格が保存されるわけではなく、シャア・アズナブルとアフランシ・シャアは別個の人格である。それがシャアを求めるメタトロンとアフランシにとって不幸な溝を生むことになる。

マンマシーン

モビルスーツに変わる人型兵器。モビルスーツとの決定的な差異はないが、モビルスーツに比べて比較的武装が多いのが特徴。どの時点でモビルスーツからマンマシーンに移行したかは不明だが、ジャック・ブルームがMS乗りだったことからUC203年からそう前ではないようである。それでも時代によってマン・マシーンのコンセプトに違いはあるようで、最近のマン・マシーンは高速戦闘だけを考えて作られており、細かい動きの正確性は古いマン・マシーンの方が優れているとマドラスは語っている。

自然保護監視地区

完全なる人工の環境であるスペースコロニーは人類にどのような影響を与えるのか、それを調査するために比較対象として地球上に数箇所置かれた自然環境保護実験地区。アフランシが育った島もそんな自然保護監視地区のひとつであり、ホンコンの特別保護区監視庁が管轄している。

不法居住者

宇宙移民開始から200年以上が経過したこの時代でも地球上に住み続ける不法居住者は多い。中でも多いのが地球に降りたスペースノイドがそのまま居着いてしまうケースである。この時代のスペースノイドは地球に対する思い入れが強い一方で、地球環境での生活を面倒なこととも思っている。しかし、実際に地球環境を体験するとコロニーへ帰りたくなくなるか、帰ってももう一度降りたいという思いを強くするようである。地球上の不法居住者は連邦政府―特に地球上で活動する遺跡調査保存公社、引越貨物公社、自然環境調査保存公社といった部門の職員が逃げ出して居着くケースが多く、これらの部門はアウトローを生み出す組織だと批判されている。本来なら不法居住者を摘発するマハ組織から不法居住者になるケースも存在する。不法居住者の多くは反連邦政府活動とも繋がっており、歴史的な経緯からヨーロッパ全域は反連邦政府活動家の巣窟となっている。その一方でマハを支持し、マハの前線基地を整備する不法居住者も存在する。
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