◆ガイア・ギアの世界観
ガイア・ギア関連年表
概略
人類がその生活圏を宇宙へと拡大し、そこに生活するようになって既に2世紀が経過した時代・・・・。「ガイア・ギア」の世界は「機動戦士ガンダム」シリーズと同様の世界観、歴史に基づいて設定されており、共通のキャラクターや舞台が登場する、いわば同作品の続編的な作品であるといえよう。しかしながら、現時点では「ガンダム・シリーズ」自体がまだ、未完の物語であり、今後の展開が、それを直接に継ぐかたちで「ガイア・ギア」の世界とアクセスするものになるかは不明である。そのため、同じような世界背景を持つ2つの作品ではあるが、必ずしも時系列的な同一線上に存在するとは限らない。いまのところは、「こういった形の未来も”可能性”としてはありうる」という、同じような世界観を共有した、いわば一種のパラレルワールド的なものと理解すればよいだろうか。年月日 | 出来事 |
0104.02.08 | 地球上の連邦軍、マン・ハンター組織を増強。 地球上の不法居住者摘発強化 |
0105.06~ | 連邦軍、反地球連邦組織に対する弾圧強化。 |
0152 | シャア・存続計画発動 |
0155 | 反地球連邦組織・メタトロン機関、活動を開始。 |
0184 | シャア・存続計画、シャア・アズナブルのメモリークローンを 秘密裏に地球へ移送。アフランシ・シャアと命名。 |
0186 | 連邦政府、連邦軍内にマン・ハンティング部局を設立。 マハ(MHA)と呼称。 |
0197.06.08 | 連邦政府、連邦軍内のマハの組織と権限の拡大を承認。 地球上の不法居住者摘発強化。 |
0203.02.21 | マハ、反地球連邦運動の拠点、サイド2・ヘラスに進駐。 以降、宇宙での活動拠点をヘラスに。 |
03.24 | ガイア・ギアαロールアウト。 |
03.31 | メタトロン機関、宇宙戦艦マザーメタトロン進宙。 |
04.11 | マハ、南太平洋環境保全区にてアフランシ・シャア拘束。 メタトロン機関、ガイア・ギアαを投入、これを奪回。 |
04.14 | スパシアス号とアフランシ・シャア、ホンコン入港。 |
04.15 | スパシアス号クルーとアフランシ・シャア、ホンコンから宇宙へ。 マザーメタトロンと合流。 アフランシ・シャア、メタトロン機関のリーダーとして迎えられる。 |
04.20 | マハ、旗艦マハゲイジスを中心とする戦力の地球降下開始。 マザー・メタトロンこれを追撃。 アフランシ率いるエア・フォース部隊地球へ降下。 |
04.28 | マハ、地球逆移民計画発表 |
ガイア・ギアの世界
この時代、地球圏に住む人類のほとんどは宇宙空間に建造された巨大な人工の大地―スペースコロニーをその生活の場としている。1基数百万の人口を持つコロニーが数十基集まって”サイド”と呼ばれる1行政単位を構成し、地球―月軌道上の5つのラグランジュ点(地球と月の引力が釣り合った安定な空域)には7つのサイドがある。環境保全と汚染防止のため地球は原則として全面居住禁止となっており、地球上に住むことの出来るのは環境監視のための連邦政府職員等に限られている。しかし、実際には一部の政府高官のように特権的な立場を利用した者や、かなりの数の不法居住者が居残っており、建前上は否定されているのだが、ホンコンや、ヨーロッパ大陸のヌーボパリのような都市や、マンマシーンの独自開発が可能な規模の工業生産拠点も存在しているのが実情である。メタトロン機関とマハ(MHA)
人工の環境であるコロニーは基本的には人類にとって快適な環境であるはずだったが、宇宙移民が始まって既に2世紀が経過したこの時代、なかばスラム化し、荒廃した環境のコロニーも多い。こういった実情を見過ごし、抜本的な解決なしに、地球上から宇宙に住む人々を管理する、という硬直化した考えから脱却しない地球連邦政府に対し、スペースノイド(宇宙生活者)の自治権確立を求める動きは古くからあった。 メタトロン機関はその流れを汲む反地球連邦運動として活動を始めた組織であるが、元々は地球上の不法居住者摘発のための”人狩り部隊”としての連邦軍内の一部局でしかなかったMHA(マハ)が、ある種の選民思想に基づく私兵的集団として台頭、反連邦運動に対する弾圧を強化し、その行動を先鋭化したことでそれに対抗するという図式となった。マハ側 組織図 | 地球連邦政府 │ 地球連邦軍 │ 諜報部門/秘密警察 │ マハ(人狩り部門) │ ビジャン・ダーゴル大佐 ├スペースマハ┬─宇宙艦隊(旗艦マハ・ゲイジス) │ └─各スペースコロニーのマハ組織(人狩り部隊) └地球のマハ組織(人狩り部隊) EX.ホンコン・マハなど |
メタトロン側 組織図 |
シャア・コンティニュー・オペレーション┬責任者(ミランダ・ハウ)
│ └アフランシ・シャア メタトロン機関 ┌──────────────┘ │ ↓ 総帥CUCO203~アフランシ・シャア ├宇宙艦隊(旗艦マザー・メタトロン)─スパシアス号クルー │ ・船長マドラス・カリア │ ・副官ミッシェル・エーケン │ ・ジョー・スレン(パイロット) │ ・ケラン・ミード(パイロット) │ ・クリシュナ・パンデント ├スペースコロニーのメタトロン組織 └地球のメタトロン組織 EX.ユーロ・メタトロンなど |
スペースコロニー・ヘラスの現状
2巻の舞台となるスペースコロニー・ヘラスは、サイド2の政庁所在地であり、長らくメタトロン機関の本拠地としての機能を果たしていた。が、そのことから逆に勢力を拡大する連邦軍マハの侵攻を受けることとなった。以降スペースマハが進駐を続け、皮肉にも反地球連邦運動弾圧の拠点となる。クリシュナやメッサーたちの故郷でもあるこのコロニーは、すでに建造から1世紀以上が経過し、コロニー自体の構造物の老朽化が進みその市街の多くはスラム化している。そのため住民の意識は荒んでおり、治安も悪化している。これはこの時代の多くの他のスペースコロニー群に関してもいえることで、連邦政府が宇宙生活者の自治を認めず、いわば棄民政策ともいえる政策を続けた結果であるといえよう。停滞が常態となった地球圏は緩やかに、だが確実に荒廃の度合いを深めているのだ。 ※このページは以下の資料を参考にしておりますサウンドシアター「ガイア・ギア」CD-1,2