ガイア・ギアデータベースサイト

◆雑誌・新聞記事:月刊ニュータイプ

月刊ニュータイプ

Newtype 91年2月号 レジンキャスト新時代モデルガイド
ガイア・ギアガレージキット三体をカラー写真で紹介している。各キットの写真、製作上のアドバイスから、ガイア・ギアαの全パーツ一覧写真、ゾーリン・ソールの追加側面画稿まで掲載しており資料的価値は高い。文責は元ストリームベースの小田雅弘。紹介記事は以下の通り



ガイア・ギアマンマシーン
本誌連載中の小説「ガイア・ギア」に登場する人型戦闘兵器・マンマシーン。ガンダム世界のモビルスーツの100年先にある物をそう故障する。つい先ごろ、伊東守氏によるそれらのデザインがレジンキットで登場した。製作・販売は伊東氏も所属する新鋭ブランド・ビルドアップ。スケールはいずれも1:220(バンダイがZガンダムシリーズで設定して以来、海洋堂のF.S.S.シリーズ、各社レジン製ガンダムガレージキットではほぼ定番で使われている)。小スケールながらディティールはかなりシャープだ。また伊東氏みずから立体化用に細部稿を起こし、原型チェックもしている。

ガイア・ギアα
キットの完成全高は95mm(アンテナ含まず)。何よりも小スケールキット製作で心掛けたいのは繊細な表面仕上げと塗装。精密なディティ-ルも塗膜が厚くなっては元も子もない。エアブラシ塗装ならまず心配はないが、小サイズものをきれいに仕上げるコツは艶消し塗装。空気遠近法に沿って明度を上げ、色淡くするのも効果的。エナメルによるスミ流しも作例では黒ではなくグレーを使っている。右(写真)のように細かく分割されているので結合の軸打ちは慎重に 原型:山本暁

ガゥッサ
全高90mm。突出部分が少なく、組み立て中の扱いも楽なので、手始めにはこういう形状のもので慣れるとよい。他の2点のように軸打ちし難いフィンがないので、接着剤を使わずに金属線のみの部品結合で組み立てられるはず。柔軟性があるアルミ線(この場合1mm径が適当)を使えば、関節の曲げ修正も可能。蛇足ながら3点ともに表面の離型剤はリケイパー等で入念に落としておくこと。 原型:斉藤隆浩

ゾーリン・ソール
全高94mm、ガイア・ギアαと同様一部メタルパーツ、アンテナはフォトエッチングパーツで構成されており、多分に1:43レジンカーキットからの影響が感じられる。左上は伊東氏の追加側面稿との対比。左写真に見られるようなスリットや「谷」に相当する部分はあらかじめデザインナイフや彫刻刀で深めにあたっておくと塗膜によるもたつきを予防できる。レジン製である以上サフェサーの厚みも考慮する 原型:星光彦

Newtype 92年5月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.1
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は1~4話の予告、ラジオドラマプロット、キャスト紹介など。掲載されたあらすじは以下の通り。



第1話
南太平洋の楽園のような島に育ったアフランシとエヴァリー・キーは、将来を誓い合った恋人同士。だがなぜだか島の長老、ガバ・スーは2人の結婚を認めない。ウル・ウリアンと名乗る青年に誘拐されそうになった2人は突然巨大な人型兵器とともに現れたクリシュナという女性に救われる。アフランシの頭ではまたあの金属音と、演説調の声がなっていた。

第2話
アフランシ達を助けたのは彼を迎えに来たメタトロンのメンバーだった。いきなり「シャア閣下」と呼ばれて惑うアフランシ。だが彼がメタトロンの存在すら知らないことに、クリシュナ達もまた驚いてしまう。「自分たちとともに宇宙へ上がろう」と詰め寄られるアフランシだがエヴァリーは猛反対。その時昼間とは別のマンマシーンが現れた。

第3話
アフランシとメタトロンのメンバーが乗った貨物船は、ウル・ウリアンの操縦するマンマシーン「ガウッサ」と潜水艦で現れたマハのメンバーに襲われ、全員が捕虜になってしまう。「お前はシャア・アズナブルの記憶を保存させるための人形にすぎない」というウルの言葉に逆上したアフランシは、自我を失い、貨物船の下に隠されたガイア・ギアに逃げ込む。

第4話
宇宙へ上がるため、メタトロンとアフランシたちはスペースシャトルの発射場のあるホンコンへやってきた。そこには「シャー・コンティニュー・オペレーション」の責任者、ミランダ・ハウが彼らを待っていた。アフランシは彼女に不思議ななつかしさを覚える。一方、街へ買い物に出掛けたエヴァリーとクリシュナは、ホンコン・マハのメンバーに狙われる。

Newtype 92年5月号 脱セグメント計画、AMステレオ放送
AMステレオの仕組みや特徴を解説するとともに、「ガイア・ギア」をオンエアする文化放送にラジオドラマ放送の意図などを取材している。直接的に「ガイア・ギア」に関する発言はなく、「文化放送はもともとドラマ放送局」「ラジオドラマはステレオのメリットを活かせる」とある程度。

Newtype 92年6月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.2
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は5~8話の予告、横堀悦夫&岡村明美インタビューなど。オープニングナレーションの正解発表(大竹まこと)もされている。掲載されたあらすじは以下の通り。



第5話
エヴァリーとクリシュナがウルに捕らえられたことを知ったミランダは、ホンコン・マハがシャトル発射場を押さえる前にアフランシだけでも宇宙に上げようとするが、アフランシは二人を迎えに行く。

第6話
再びガイア・ギアに乗り込んだアフランシ。一方、ミランダ達はシャトルをハイジャックするという荒っぽい方法でアフランシ達の帰りを待つ。アフランシはエヴァリーを地球に残す決意をする。

第7話
宇宙へ上がったアフランシはマザー・メタトロンに乗艦し、またもや「閣下」と迎えられる。まず宇宙の現実を見ようと彼はジョーとクリシュナを連れてひそかにコロニーの街へ出かけようとする。

第8話
クリシュナの生まれた街、コロニー・ヘラスのグレンツェへ出かけたアフランシは、ホンコン以上の退廃ぶりに驚愕する。彼は少しずつ、メタトロンの活動の意味を理解していった。

Newtype 92年7月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.3
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は9~12話の予告、アフランシイラスト紹介など。掲載されたあらすじは以下の通り。



第9話
アフランシにぶつかった車にはビジャン・ダーゴルが乗っていた。運転していたマリーサ・ナジスに介抱されたアフランシはダーゴルに紹介される。相手がスペース・マハのリーダーとわかって驚愕するアフランシの内心を知ってか知らずか、ダーゴルはマハの理想を語り始める。

第10話
マハにアフランシを奪われたジョーとクリシュナは、メッサーとレエの助けを借りて、マハの基地からマンマシーンを盗み出す。しかしそれは旧式のガウッサで、ウルとマリーサの操縦するブロン・テクスターに苦戦。そこにメタトロンの新鋭機、ゾーリン・ソールが現われる。

第11話
マドラス船長に助け出されたアフランシはジョーやクリシュナ達と落ち合う場所へ急ぐが、アフランシ逃亡を知ったウルは執拗に後を追う。だが逃亡経路を読んで待ち伏せしていたところに現れたのは、ジョー達の一行だった。クリシュナはまた一人、ウルにとらわれの身に。

第12話
マドラス船長の制止を振り切り、クリシュナを助けるため、ケランの操縦していたゾーリン・ソールにアフランシは乗る。今や彼は自分の能力の使い方を身につけつつあった。彼にはウルの自分に対する悪意も、クリシュナの自分に対する息づかいも、はっきり自覚することが出来た。

Newtype 92年7月号 NEWS&NEWTYPE MUSIC
ガイア・ギアラジオドラマの主題歌を歌う市川陽子の記事。この記事によると市川陽子のプロフィールは、本名同じ。昭和46年11月4日生まれ。愛知県出身。天秤A型。88年上京、レッスンを経て、89年よりライブ活動を開始。90年アルバム「KO NO MA MA JA」でデビューとのこと。記事全文は以下の通り。



カラダの中を流れるのはダンスビートと前向きな気持ち。いま、彼女は新たな一歩を刻み始めた
大地(GAIA)に響く歌声、市川陽子が歌う
「ガイア・ギア」のテーマ「STAY WITH YOU」

 タマゴを割ったら、黄身が2つ入ってたとか、梅干だと思ってたおにぎりがタラコだったときとか、思わず「ラッキー」ってにんまりした経験、きっとあるよね。市川陽子がスタジオに現れたとき、まさに「ラッキー」だった。文化放送でOA中のラジオドラマ「ガイア・ギア」のオープニング&エンディング・テーマで聴く彼女のハリのある声から、力強そうな人を想像していたのに、実際の彼女はアイドルみたいにキュート。ボイスとルックス、両方とも♥で「ラッキー」になったってわけ。
 「『ガイア・ギア』は毎回聞いています。難しくて、最初はまるでわかりませんでしたけど、最近は少しはわかるようになりました。テーマが大きくて・・・・・・感動的ですねぇ」というのが彼女のラジオ版「ガイア・ギア」の感想だけど、彼女の広がりのある声がドラマのスケールをもっともっと大きく感じさせてくれるのも事実だよね。
 市川陽子は90年にデビューし、ライブを中心に活動。この春、レコード会社を移籍し、アーチストとしての第2ラウンドを走り始めた。「全曲、自分で作詞作曲のアルバムを将来はつくりたいんです。今は曲だけなんで」
 現在は、次のアルバムに向けての曲作りをしているそうだ。「でも、ライブがやりたい!テレビでライブとか見ちゃうと、もううずいちゃって。ひとりで部屋で踊ってます。」上京して3年半。ひとり暮らしも「快適でイキイキ」だが、今までに2度ほど”イヤ!”と思ったことがあったそうだ。「おなかが痛かったときと、もうひとつは、夜、目覚めたら、窓から女の人がすーっと入ってきたんです。夢を見ていただけかもしれないけど、怖かったぁ」でも、くじけたりせず、「自分の将来は自分の努力次第だと思うと、悩んだりすることだって、楽しい」と、ホント、前向きだ。おっと、最後に、彼女の新曲「ガイア・ギア」のED曲「STAY WITH YOU~星のように」は6月21日発売。c/wはOP曲の「VOICE OF GAIA」だから忘れずに。

Newtype 92年8月号 ガイア・ギアon the Rdio Chase the G.Gvol.4
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は14~17話の予告、エヴァリーイラスト紹介、前半戦ダイジェスト、イベントNEWSなど。掲載されたあらすじは以下の通り。



第14話
ガイアギアで出撃したアフランシはブロン・テクスターに乗るウルと激突!マハの艦隊はついに大気圏に突入し、ウルを見失ったアフランシはマルセイユでメタトロンに合流する。そのころエヴァリーは謎の老人とヌーボ・パリをめざしていたが、マハに捕らえられる。

第15話
老人ジャック・ブルームは引退したメタトロンの伝説的活動家だった。そのころドハディで地上に降りた元不良のメッサーとレエはマハの攻撃を受けていた。〝ニュータイプ〟の自覚に惑うアフランシだが、2人の無線をキャッチし、救出のためにガイア・ギアで出撃する。

第16話
無事にドハディごとメッサーとレエを救出したアフランシ。一方、ウルはエヴァリーに会い、ダーゴル大佐にメタトロン討伐部隊責任者に任命される。メタトロンと共に戦う決意をするレエに対し、メッサーは相変わらずの態度でヤケ気味にクリシュナを襲おうとする。

第17話
エヴァリーがホンコンで行方不明になったことをミランダから知らされたアフランシ。だがそんなとこにクリシュナは自分の思いを彼に告白する。マハの急襲にアフランシは再びガイア・ギアでウルと対戦するが森の中に不時着。助けに来たクリシュナをウルにさらわれる。

前半戦(第13話まで)をもう一度CHECK!
 4月12日から始まったラジオドラマ/ガイア・ギアも全26回の約半分を終了。ここで聞き逃した人のためにも前半のストーリーをチェックしておこう。小説版と違うところもかなり多いので要注意だ。

人類が宇宙に移民を開始しはじめてから2世紀。「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」から数世代あとの物語。宇宙植民国家の地球からの独立を宣言したシャア・アズナブルの遺志を継ぐべく「シャア・コンティニュー・オペレーション」が創設され、セルチップ化されたシャアの記憶分子はシャアの血筋をひく人間の細胞から作られた受精卵に移植された。こうして生まれた主人公アフランシ・シャアはその生い立ちを知らないまま南太平洋の楽園のような島に育った。シャア・アズナブルの遺志を継ぐスペースコロニーの人々は、やがて”メタトロン”と呼ばれ、反地球連邦政府活動と地球再生運動を標榜する秘密組織にまとまっていく。これに対して地球連邦政府の秘密警察である“マハ”は、ビジャン・ダーゴル大佐による「地球逆移民計画(エリートだけが地球に逆移民して人間管理のもとに地球を再生させる)」の承認を政府に受け、”宇宙から地球の再生を見守る”というメタトロンの方針と激しく対立することとなる。
 シャア・コンティニュー・オペレーションの機密文書を入手したマハはウル・ウリアンにアフランシ・シャアの捕獲を命じる。危機一髪のアフランシと将来を誓い合った恋人エヴァリー・キーを救ったのは、メタトロンのマンマシーン・ガイアギアだった。メタトロンは19歳の青年に育っていたアフランシを宇宙に上げ、彼をシンボルにマハに対抗しようとしていたのだ。だがウルはマンマシーン・ガウッサで再びアフランシとメタトロン全員を捕らえるが、脳裏で響くシャア・アズナブルの声に覚醒したアフランシの操るガイアギアの活躍で逆に海上に流されてしまう。
 宇宙に上がるためにメタトロンとアフランシたちはホンコンに上陸するが、エヴァリーとメタトロンのクリシュナが再びウルに捕らえられた。ガイアギアで2人の救出に向かったアフランシは、無事2人を助け出すが、ウルに拳銃を向けたものの撃つことができずに逃がしてしまう。こうしてアフランシはエヴァリーを地球に残し、自分は宇宙に上がる決意をする。
 スペースシャトルをガイアギアでハイジャックしたアフランシたちは宇宙へと旅立ち、メタトロンの宇宙戦艦マザー・メタトロンに合流する。”シャア閣下”と迎えられ惑うアフランシだがしだいに自分の使命の自覚が生まれはじめる。そしてまず宇宙の現実を見ようとクリシュナとジョーとともに、ひそかにコロニー・ヘラスの街グレンツェへ出かける。ホンコン以上の退廃ぶりに驚くアフランシだが、街を歩き、またクリシュナの幼なじみの不良少年メッサーやレエに接し、少しずつメタトロンの活動の意味を理解していった。
 そのとき偶然マハのビジャン・ダーゴルの乗るクルマにぶつかったアフランシは、相手がマハのリーダーと知って驚嘆する。ダーゴルはアフランシにマハの理想を語り、彼をマハ本部に送る。ジョーとクリシュナはメッサーとレエとともにマハの基地から旧式のマンマシーン・ガウッサを盗み出しアフランシの救出に向かうが、ウルの操る新型マンマシーン・ブロン・テクスターに苦戦。そこにメタトロンの改修型ゾーリン・ソール登場。一方、アフランシはマドラス船長に先に救出され、ウルにとらわれたクリシュナを助けるためゾーリン・ソールに乗り込んだ。次々に敵のガウッサを落とす彼は、今や自分の能力の使い方を身につけつつあった。そしてウルのもとから再びクリシュナを無事に救出したのである。
 コロニー・ヘラスに集結していたマハの主力部隊が地球に降りるという動きをキャッチしたメタトロンは、マハ艦隊の追撃を決意。アフランシみずからがガイア・ギアで先頭に立ち、いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされる!

Newtype 92年9月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.5
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は18~22話の予告、全キャラクターイラスト紹介など。掲載されたあらすじは以下の通り。



第18話
クリシュナがアフランシに愛を打ち明けたことを知りながらもウルは彼女に「君に愛を与えられるのはこのぼくだけだ」と告げ、マハへの参加を迫る。戦艦マハ・ゲイジスでヌーボ・パリへ進攻したマハは、クーデターを起こし地球連邦政府の全ての施設を制圧した。

第19話
サイコミュ・システムでウルがアフランシに勝ったことを知ったクリシュナは、アフランシを助けたいと同時に廃人になるかもしれないウルを気遣って、サイコミュを使わないでと懇願。そんな気持ちを知ったウルは彼女が自分のものになるという条件で約束をする。

第20話
すでにマハは新首都建設のためにバイエルンへ移動。メタトロンはもぬけのカラのヌーボ・パリでジャック・ブルームを保護する。だがヌーボ・パリにアフランシが入ったことを知ったウルは彼を倒す決意をかため、そのウルのプレッシャーをアフランシは感じていた。

第21話
ヌーボ・パリ市内に降り立ったマハのブロン・テクスターの一団とメタトロンは、ついに戦闘開始。ウルをかばってレイラが、ジョーをかばってケランが爆破される。ついにウルはサイコミュ・システムを使用してアフランシと対決するが大破。かろうじて逃げ去った。

第22話
ジャック・ブルームはマザー・メタトロンが地球連邦政府と手を結び、マハとアフランシ達の共倒れを狙っていると告げる。しかしアフランシはどんな状況でもマハの野望をくじく決意をする。ひとり出撃したジョーはホンコン・マハのギッズ・ギース部隊に囚われる。

CHECK POINT後半の展開はここに注目!
 富野由悠季さんの原作は文庫5冊にもなる超大作。登場人物の数も多く、数々のエピソードで構成されている。ラジオドラマはその中でいかにキャラクターを魅力的に表現できるかにポイントが置かれている。特に後半戦はウルとクリシュナの複雑な状況下の愛のカタチ、そしてよりクローズアップされているレエとメッサーに注目したい。特にレエはCVの高山みなみさんの声に触発されてキャラクターがふくらんでいったそう。もちろん基本的な流れは原作に沿いながらもよりキャラクターの生き方が見えてくるようにエピソードを絞り込んでわかりやすい構成になっている。主要メンバーが死ぬときにはそれぞれのドラマをつくるそうだから楽しみ?!

Newtype 92年10月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.6
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は23~26話の予告、全キャラクターイラスト紹介、メタトロン・サミット開催のお知らせ、サウンドトラック1、CD1発売のお知らせなど。掲載されたあらすじは以下の通り。



第23話
ウルはクリシュナの裏切りにメタトロンが戦意を喪失するのを狙って、ジョーを釈放した。再びギッズ・ギース部隊と戦闘開始、ジョーはエアフォースを守るために、ガイアスでギッズ・ギースに絡みついたまま森に落下して戦死。アフランシはファンネルで敵をけちらす。

第24話
ノイシュヴァンシュタイン城にクリシュナを連れて現れたウルは、自分を認めてくれないダーゴルに銃を向けたが、結局果たせず、自嘲気味にクリシュナに自分のみじめさとアフランシに対する嫉妬をぶつける。そしてマザー・メタトロンからのミサイル攻撃が開始。

第25話
ついに一機となったギッズ・ギースが、レエをかばったメッサーのドハディを撃墜。怒りを込めてアフランシはファンネルで最後のギッズ・ギースを爆破する。最後の出撃に出る前にウルはクリシュナに逃げるように告げ、別れの時が来て初めてお互いの愛を確かめ合う。

第26話
アフランシはついに、ファンネルでウルのブロン・テクスターを撃墜。そして待望のエヴァリーに再会するが、「いつか2人で島に帰ろう」とことばを残してダーゴルの城を目指す。かろうじて城に戻ったウルはクリシュナの腕に抱かれ・・・そしてアフランシは・・・感動のラスト

各イラストへの声優からのコメント

エヴァリーのイラストに対する横堀悦夫&岡村明美のコメント
「とってもかわいい。でも結局アフランシは尻に敷かれそう!?」(横堀)
「島に帰ってこうやって彼を待っているのよね」(岡村)

ウル&クリシュナのイラストに対する弥生みつきのコメント
「ウルがかっこよすぎ!?クリシュナもちょっと色っぽすぎだけど上手です」

ダーゴルのイラストに対する中田譲治のコメント
「一見イメージが違うと思うかもしれないが、知的でニヒルな点では鋭い

クリシュナのイラストに対する弥生みつきのコメント
「逆襲のシャアで私がやったチェーンのイメージで私にも似ている」

レエのイラストに対する高山みなみのコメント
「もう少し派手なイメージかと思ったけどこんなにキュートでうれしい」

ウルのイラストに対する森川智之のコメント
「いや~似てますよねぇ僕に!?けっこうウルの表情が僕の思っていたイメージに近いですね。手のデッサンには目をつぶるとしても色使いといいかなり上手ですよ」

Newtype 92年11月号 ガイア・ギアon the Radio Chase the G.Gvol.7
ラジオドラマ放送に合わせた企画記事。イラスト募集や今月のストーリー予告など。今号は終了記念声優インタビュー、サウンドシアター発売日決定のお知らせなど。

Newtype 92年12月号
CD新譜紹介コーナーに掲載されたサウンド版CD1巻。

Newtype 93年1月号 WE WANT NEXT GUNDAM
93年春からの新作ガンダム放送の一報を受け、今までのガンダムの歴史を振り返りながら新たなるガンダムがどのような作品なのかを予想する記事。その中で年表とアナザーストーリー作品として「ガイア・ギア」が挙げられている。ただ年表は197年が舞台となっており、203年の設定とも逆襲のシャアの100年後である193年とも異なる。



宇宙世紀年表

0191 連邦軍、マン・ハンティング舞台・マハ(MHA)の組織拡大。地球上の不法居住者摘発強化
0196 ガイア・ギアαロールアウト
0197 アフランシ・シャア、メタトロン機関のリーダーとして迎えられる

ANOTHER STORY

舞台は「逆襲のシャア」の約100年後。シャアの記憶を受け継ぐ青年、アフランシ・シャアとMM(マンマシーン)・ガイア・ギアα(アルパ)を軸に物語は展開する。最も未来のガンダム世界を描いた作品だが、"ガンダムシリーズ"の続編というよりは「もうひとつのガンダムストーリー」といったニュアンスが強い。

そしてNEXT1993

まずはその時代設定。前頁の年表をみてもらえばわかるようにF91以前に遡った場合「0083」のようなサイドストーリーでもないかぎり、本筋のストーリーが入る余地はない。かといって「閃光のハサウェイ」や「ガイア・ギア」の映像化というのも考えにくい。となると「F91」の後、「ガイア・ギア」の前あたりの年代が妥当なところだろう。

Newtype 95年8月号 『GUNDAM FIX』第8回
カトキハジメ氏によるCGイラスト企画。この連載は後に書籍化され、そちらにもガイア・ギアαは掲載されている。ちなみにΞガンダムを取り上げた連載第22回、上野俊哉のテクストには「…ハサウェイが処刑されてもマフティーは死なない。第2、第3のマフティーが存在するはずだから。実際、ハサウェイと戦ったケネスは“次のマフティー”……クロスボーン・ヴァンガードやメタトロン……をつくることをひそかに決意する。」という一文がある。

Newtype 2005年4月号 GUNDAM EXPO20
ニュータイプ創刊20周年を記念したガンダム作品20タイトルの紹介企画。そのなかのコラムと年表にガイア・ギアを扱った記事がある。情報の中身としては物足りないし、事実誤認もあるようだが、今まで存在すら完全に抹殺していた角川がこういう形とはいえ「ガイア・ギア」という作品を真正面から取り上げたこと自体に大きな意味があるといえよう。



COLUMN2 ガイア・ギア

 「機動戦士ガンダム」の時代よりもはるか未来を舞台とし、シャア・アズナブルの細胞から生まれた少年“アフランシ・シャア”を主人公に据えて、富野由悠季が執筆したオリジナル小説が「ガイア・ギア」だ。キャラクターデザインは北爪宏幸、メカニックデザインは佐山よしのりがそれぞれ担当。富野が従来のガンダムワールドから解き放たれた世界で改めてゼロからシャアという人物の立場と在り方を描こうとした意欲作。宇宙に出たアフランシは反地球連邦組織ズィー・ジオンの総帥として迎えられ、同時にニュータイプ対応型可変マン・マシーン“ガイア・ギアα”のパイロットとして戦いの中に身を投じていくことになる。本作は'87年4月号から'91年12月号まで4年以上にわたる長期連載作品となった。富野はこの間に「逆襲のシャア」「F91」の総監督を務めており、その創作に傾けるバイタリティには改めて驚くばかりである。

HISTORY OF GUNDAM

 1987年3月
「ニュータイプ」'87年4月号 小説「機動戦士ガイア・ギア」(後にタイトルは「ガイア・ギア」に変更)連載開始
 1991年11月
「ニュータイプ」'91年12月号 「ガイア・ギア」連載完結
 1992年5月
「ガイア・ギア」のラジオドラマが放送開始すると同時に本誌でも「『ガイア・ギア』ON THE RADIO」が連載開始

Newtype 2010年3月号付録 300号記念特別編集
ニュータイプ創刊300号記念の特別付録。創刊からの歴史を振り返る記事の中で1987年のトピックとしてガイア・ギアの連載開始について触れられている。また過去の表紙一覧ではアフランシとガイア・ギアαの表紙イラストが掲載されている他、連載開始号と終了号にコメントが載っている。



ガイア・ギアが連載スタート

富野由悠季による小説「ガイア・ギア」が本誌にて連載開始。「機動戦士ガンダム」の流れを組む(原文ママ)物語で、宇宙世紀203年が舞台。シャア・アズナブルのクローンであるアフランシ・シャアが新たなる人型機動兵器「マンマシーン」を駆って活躍する。

Newtype COVER HISTORY

87年4月号(通算25号):富野監督執筆のガンダムの外伝的小説「ガイア・ギア」の連載もスタートした
87年9月号(通算30号):表紙はシャア・アズナブルの記憶を受け継ぐクローン、アフランシが飾った
88年8月号(通算41号):ガイア・ギアαは、アフランシ・シャアの専用機。機体カラーが赤でないことからも、クローンとはいえ別人なのだとうかがえる
91年12月号(通算81号):また「ガイア・ギア」の連載が最終回を迎え、「R20」が新連載開始に

Copyright (C) 2001-2013 ダーゴルのお城. All Rights Reserved.