ガイア・ギアデータベースサイト

◆イベントシナリオ:CDドラマ・シリーズ ガイア・ギア#? 脚本 萬代太郎

ギャグ・ヴァージョン

BGM 勇壮な戦闘シーンテーマ
SE 鳴り響く警戒音

アフランシ 「総員戦闘配置!マンマシーン部隊は発進後散開してマハの迎撃に当たれ。ガイアギア、発進する!」

SE ガイア・ギア発進音、ばびゅーん

メッサー 「あーあ、こう毎日戦闘が続くとかったるくってたまんねーな。ようクリシュナ、さぼってお茶でも飲みに行かねーか?」

クリシュナ 「バカな事言ってるヒマないわよ!零時の方向から敵機!来るわよ!」

メッサー 「何!?」

SE ビーム発射音びゅーん、爆発音どかーん

メッサー 「うおお、出撃する前にやられてしまったぁ!」

クリシュナ 「メッサー!」

ウル 「ははははは、久しぶりだなクリシュナ、君とデートするのはこのウル・ウリアンだっ!」

アフランシ 「そうはさせんぞウル・ウリアン!」

ウル 「ふふん、今日のオレはひとあじ違うぞ。くらえ、チキンウイング・フェイスロック!」

SE マンマシーンが激突する衝撃音

アフランシ 「うおお!首が痛いっ!お返しだ、VIアームロック・ホールドっ!」

SE マンマシーンが激突する衝撃音

クリシュナ 「(冷静なアナウンス調で)そして、両者がっぷり四つに組んだまま二時間が経過した。」

アフランシ 「(荒い息)ウル、一段と腕を上げたな」

ウル 「(荒い息)ふふ、お前こそさすがニュータイプだ」

SE エヴァリーが駆けてくる足音

エヴァリー 「アフランシーっ!アフランシ・シャーっ!」

アフランシ 「エヴァリー!危ない!近づくな!」

ウル 「そうだ、勝負の邪魔だぁ!女はひっこんでろ!」

エヴァリー 「邪魔なのはあなたよ!あっちへ行っちゃえ!えーいっ!」

ウル 「うわぁーっ!そんなアホなーっ!」

SE マンマシーンが地面に激突する衝撃音
BGM 一転してメロドラマ調に

アフランシ 「エヴァリー・・・君はあのままホンコンにいるのだと思っていたよ。しばらく会わない内に、強い女になったのだな」

エヴァリー 「ええアフランシ、私ホンコンでいっぱい修行したわ。だからほら、今ではマンマシーンだって持ち上げられる!」

アフランシ・ウル・クリシュナ・メッサー 「何言うてまんねん」

SE ちゃんちゃん。

通常パターン

メッサー 「へえ・・・・・・あんたがエヴァリーか。アフランシの恋人っていうから、どんなスケかと思ったけど、なかなかいかすじゃねえか」

エヴァリー 「フフ」

クリシュナ 「メッサー、なんて言い方するの!失礼よ!」

アフランシ 「いいんだよ、クリシュナ。メッサー、さっそくで悪いが、偵察にいってくれ。あそこのオートバイを使うといい」

メッサー 「ほう?地球にもまだあんなオートバイが残ってるのか。(遠ざかって)こいつあ骨董品だぜ。走るのかよ。(エンジンを始動させ)よっと!おっ、こりゃいい音だ。エンジンはいかれていないな」

クリシュナ 「アフランシ、わたしも一緒にいってきます。(遠ざかりながら)メッサー、待って!わたしも一緒にいく!」」

SE 二人を乗せたオートバイ、遠ざかる。

エヴァリー 「アフランシ、あの男の人もメタトロンなの?なんかイメージがちがうなあ」

アフランシ 「(苦笑して)メタトロンにもいろいろいるのさ」

エヴァリー 「ねえ、アフランシ。わたしお腹すいちゃったあ」

アフランシ 「エアフォースからもってきたサンドイッチしかないけど、いいかい?」

エヴァリー 「うん。アフランシと一緒に食べれば、なんだってご馳走になっちゃうわ」

SE 軽快に飛ばすオートバイ。(走りながら大声で会話する)

クリシュナ 「メッサー!言葉使いに気をつけなさい!メタトロンにだって規律ってものがあるのよ!」

メッサー 「うるせえな!ぐだぐだ言うと、振り落としちまうぞ!」

クリシュナ 「きゃあ!もっとスピード落としてよ!」

SE 森林の中からブロン・テクスターが出現する。

メッサー 「なんだ、あれは!?マンマシーン!?」

クリシュナ 「メッサー、あぶない!」

SE オートバイが転倒する。

メッサー・クリシュナ 「(悲鳴)」

SE ブロン・テクスターが二人の前に来る。ハッチが開く。

ウル 「ハハハ!クリシュナ。こんなところで会えるとは、おれたちはよほど縁があるらしい」

クリシュナ 「ウル・ウリアン・・・・・・」

ウル 「さあ、こっちにくるんだ」

SE ブロン・テクスターのマニピュレータが、クリシュナをつかむ。

クリシュナ 「きゃあ!」

メッサー 「てめえ!クリシュナを離せ!」

ウル 「ハハハ!クリシュナ、抵抗するなよ。ちょっとでもマニピュレータに力を入れれば、きみの体はつぶれてしまうぞ」

クリシュナ 「ウル・・・・・・なにをする気なの?」

ウル 「きみはアフランシを捕まえるための、切り札だ。大切に使わせてもらう」

クリシュナ 「そんな・・・・・・!いやよ!」

ウル 「クリシュナ、きみには拒否する権利などないんだぞ」

クリシュナ 「悪魔!あなたは悪魔だわ!」

ウル 「ハハハハ!」

SE エアフォースの近く。小道を歩くアフランシとエヴァリー。

エヴァリー 「・・・・・・ねえ、アフランシ。ガバ・スーが言ってたわ。島の人間は外の世界に出ていっても、かならず島にもどるって。わたしたちもいつか必ず島にもどれるわよね」

アフランシ 「ああ・・・・・・二人で島にもどろう。エヴァリーは畑でタロ芋を耕し、ぼくは海にもぐって魚をとる。そんな生活をするんだ」

エヴァリー 「ああ・・・・・・なつかしいなあ。ガバ・スー、元気にしてるかしら?」

SE メッサーが息をはずませながらアフランシに駆け寄る

メッサー 「(遠くから)アフランシ!(近づいて)やばいぜ!クリシュナがウルにつかまった!」

アフランシ 「なにっ!?」

エヴァリー 「ああ!アフランシ、見て!マンマシーンよ!」

アフランシ 「ブロン・テクスター・・・・・・!あのプレッシャー、ウル・ウリアンだな!」

SE ブロンテクスターがズズンと着地する。

ウル 「どうだね、クリシュナ。ブロン・テクスターの乗り心地は?シートの後ろは狭苦しいだろうが、我慢してくれ」

クリシュナ 「アフランシたちをどうするつもりなの?」

ウル 「このブロン・テクスターで踏みつぶしてやるのさ」

クリシュナ 「やめて!アフランシは大切な人なのよ!シャア・アズナブルの理想を受け継ぎ、スペースコロニーを楽園にするのよ!」

ウル 「シャア・アズナブルのりそうだと?ふん」

SE ブロンテクスターが重々しく歩き出す。

メッサー 「アフランシ、エヴァリーはおれにまかせろ。おまえはガイア・ギアに乗れ」

アフランシ 「わかった!」

SE アフランシ、駆け去る

エヴァリー 「アフランシ!」

メッサー 「(無線機のマイクに)おいマドラス船長、聞こえるか!いまアフランシがそっちにいった!ガイアギアのスタンバイ頼む!」

SE アフランシがエアフォースのマン・マシーンデッキに駆け込む。

アフランシ 「ガイア・ギア、出られるな!」

SE アフランシ、コクピットに乗り込む。パネルアクションする音。

アフランシ 「オートチェック・クリアー!メインエンジン臨界!ガイアギア、出るぞ!」

SE ガイア・ギアが飛び立つ。

ウル 「きたな、ガイア・ギア!落ちろ!」

SE ブロン・テクスターがビーム・ライフルを連射する。

アフランシ 「ビーム・ライフルのエネルギーをしぼって、ブロン・テクスターの頭を撃ち抜く。そうすればコックピットのクリシュナに影響はない。いくぞ、ウル!」

SE ガイア・ギアがビームライフルを発射する。

ブロン・テクスターの頭部に命中し、爆発する。

ウル 「うわ!モニターが半分消えた!アフランシめ、カメラアイをつぶしたな!」

クリシュナ 「ウル、あなたの負けよ」

ウル 「うるさい!おれは負けない。アフランシは、シャアの記憶を受け継いでいるというだけで、すべてを手に入れている。あんな男におれは負けない」

アフランシ 「ウル、クリシュナを人質にするような卑怯な真似はやめろ。クリシュナを解放すれば、いまだけは見逃してやる」

ウル 「・・・・・・アフランシ、おれに情けをかけるつもりか。いつか後悔させてやるぞ。さあ、クリシュナ、いけよ。ブロン・テクスターから降りろ」

クリシュナ 「ウル・・・・・・」

ウル 「だが、おれはきみのこと、あきらめたわけじゃない」

SE クリシュナがブロン・テクスターから降りる。メッサーが駆け寄る。

メッサー 「(遠くから)クリシュナ!(近づいて)」怪我はないか!」

クリシュナ 「ええ」

SE ブロン・テクスター、飛び去る。

メッサー 「ブロン・テクスター・・・・・・逃げやがったか・・・・・・」

クリシュナ 「ウル・ウリアン・・・・・・かわいそうな人だわ・・・・・・本当の強さって、優しさの中から生まれるのに、あの人はそれを認めようとしない・・・・・・」

メッサー 「(冗談ぽく)強いだけの男じゃだめかよ?」

クリシュナ 「喧嘩が強いだけじゃ、世の中を良くするなんてできっこないでしょう」

メッサー 「ハハ・・・・・・そりゃそうだな」

エヴァリー 「(遠くから)アフランシ!」

アフランシ 「エヴァリー!」

SE エヴァリーが走ってきて、アフランシに抱きつく。

エヴァリー 「アフランシ、無事だったのね!よかった!」

アフランシ 「心配かけたね。ごめん、エヴァリー・・・・・・」

エヴァリー 「ううん、いいのよ。アフランシさえ無事なら」

アフランシ 「エヴァリー・・・・・・」

Copyright (C) 2001- 2020 ダーゴルのお城. All Rights Reserved.