労務の劇薬/Blog版                                                               


2006年11月1日(水):ハロワの実態

普段は、偽装請負だの二重派遣だのと業界を締め付けることに躍起になってるハローワークが、こんなことバレちゃいました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061101i301.htm

立派な違法派遣だわな。しかも、元締めの労働局が知らないはずはないし、ある程度の規模のハロワなら、そこいら中でやってるはず。

理由の一つは人員不足。国家公務員の定員は法律で決めれられており、順次削減されています。それもほぼ一律に削減なので、プータローが増えようがハロワの正規職員は減っていってます。

一方、雇用保険財政は最近潤沢になってきたので、その一部のカネが雇用・能力開発機構とか高年齢者雇用開発協会とかの天下り法人に回るようになりました。

「元はと言えば職安のカネ」の感覚があるので、ハロワ(つーか、本省とか労働局の連中だけど)からすれば、団体に何やらせようが好き勝手。ズルズルの関係なんです。

特に可哀想なのが法人のプロパー職員。将来幹部になれることはないし(全部天下りに取られる)、ハロワのチンピラ若造にさえこき使われ放題。タチの悪い役人に狙われるとタクシー代や接待まで持たされる。しかも役人に権限握られているので文句も言えません。

役所からすれば、ただの下っ働きにしか思ってないので、役所のメンドい業務を押し付けるのにピッタリ。
下僕に派遣法がどうとかなんて考えも及ばないのが現実です。

ハロワに行って、何となくしっくり行かない窓口の人を見たら法人職員の可能性大。少なくとも相談員のネームプレートを付けてる人は正規職員じゃありません。
多くは「鉛筆消しゴム職員」と呼ばれる見せかけ上は「臨時雇」の人(1日6時間以上勤務させてるが雇用保険未加入)か、手弁当の法人職員ですね。

でも、今回の事例、本省巻き込んで速攻火消しに走るんだろうな。
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